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アリとキリギリスpart2

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夏。
働かずに、遊び呆けているキリギリスに、
アリ達は一括。
「何もしてないと、冬が来た時に、
 恐ろしい未来が待っているぞ。」

キリギリスは、聞くそぶりもなかった。

あいつにだけはなりたくない。
アリ達は、必死で働いた。

「あいつを引きずり下ろす。」
それだけが、
アリ達のモチベーションだった。
様々なものを、犠牲に働いているのだ。




秋も深まり、冬の始まる頃、
アリ達は、誇らしげに言う。
「ほら見ろ、
 我々のように必死で働かないからだ。
 そうだな、土下座でもしてくれたら、
 お前1人泊めてやってもいいぞ。」


待ちに待った瞬間。
しかしアリ達、この後顔が真っ赤になる。
彼らにないものが、キリギリスにはあった。

彼は背中の大きな羽で、南の島へと…

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