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世界一速い馬

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競馬好きの王様の元に、
世界一速い馬が貸し出された。

王様、大喜びで、自慢して回る。
しかし、なんと言うことだ。
ちょっと目を離した隙に、
馬が逃げ出してしまった。

国中、大慌て。

他国から貸し出された馬なのだ。
いなくなったと分かれば、
国の威信に関わり、
最悪の場合戦争もあり得る。

緊急事態。
国民は総動員され、
競走馬、軍用馬はもちろん、
農耕馬、牧場体験用のポニー、
ロバ、ラクダ、ゾウ、犬、羊
国中の家畜も使って、
大捜索が行われた。

幸い、すぐに見つかり、
捕まえられた馬に近づき、
王様、満足げに一言。

「お前はどうやら、
 世界で2番目に速い馬になったらしいぞ。」

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