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兵馬俑

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偉大な王様が亡くなった。

この時代、王が死んだら、
それに仕える者達、
千人程、殉死するのが慣わしだった。

皆が覚悟を決めていたところ、
重臣の1人が一言。
「よその国では、兵馬俑というのがあり、
 彫刻を埋めて人の代わりにするそうだ。
 
 偉大な王様ならそれを望まれるだろう。
 時代も進んだことだし、
 これを試してみては。」

皆、大喜び。
なんて素晴らしい提案なんだ。
助けて頂いた命、精一杯生きよう。
国のために全力で働いた。



一方その頃、
彫刻家達は絶望していた。

長い彫刻家人生。
彫りたいものが沢山あったのに、
兵馬俑千人分も作るとなると…

ある意味では、
死ぬことよりも悲惨と言える。

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