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彼氏面して(後)
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「……はあ? ……俺が、恋人が居ながらただの先輩と毎週毎週セックスするような男だと本気で思ってるんですか」
結局外食なんて行く空気じゃなくて、そのまま部屋まで直行だった。
「だから、万が一そうだったらおれが無理やり頼んで悪かったなって……」
「はぁ……いやこの話、前にもしましたよね。俺のことなんだと思ってるんですか」
「まじで……悪かったよ……」
だって、おれのこと見かねて助けてくれたのは事実だからな。それこそ大事な後輩に、ただの先輩にそこまでさせらんねえよ。
……でも、待て。ただの先輩じゃねえんなら、だったら――?
「あのさ……違ったら申し訳ねえんだけど。お前もしかして、おれのこと……結構好き……」
「は? それも今頃言います? 俺がどれだけ」
「いや、その……」
正直、今の今までそんな発想すらもなかったんだよ。だって、おれだろ?
「はぁ。あなたは……違うんですか」
「いや好きだよ」
「は」
なんだよそのすんげえ意外そうな顔。
そりゃあ好きに決まってる。当たり前だ。これ以上に信頼できるやつがいるかよ。
でもそうだな、恋人みたいな好きかと言われたらわかんねえけど。でもお前とは仕事だってやりやすいし、一緒にいると楽しいし。
プレイだってすげえ安心するしおれも返していきたいし、セックスだって気持ちいいしもっと気持ちよくしてやりてえし、お前の欲情してる顔、すげえ好きだし、これが今後はお前の恋人ってやつのもんになっちまうのかって――あれ? これ、もしかして。
「あっ、いや……あの」
うわやべえ、おれ、冴島のことすげえ好きじゃねえかよ。
たった今自覚して、同時に今までの言動がフラッシュバックしてきて頭も顔も沸騰しそうなほど熱い。
「……はぁ、あなたのそんな顔見ちゃったら許すしかないでしょう」
「えーっと、うん、好きだよ?」
「……嬉しいです」
別にコマンドに従ったわけでもねえのに、おれを褒めてるときみてえな柔らかい視線が優しくて、すげえ心地いい。
そういやセックスのときにもたまにこんな顔してたっけ、そういやセックス中はコマンドなんてほとんど使ってなかったのにすげえ気持ちいいんだよな……って、今思い出したらやべえって。
「だけど俺も、はっきり言ってなかったですね」
「え?ああ」
「愛してます、浩汰さん」
「あ……」
そのひと言で、じわじわと全身が温かくなっていくような、なにかが満たされていくのを本能で理解する。
同時に、そうだ、それだとすとんと腹に落ちてきた。おれはお前が好きだって、そういう好きだってわかってなかったけど。そういうことなら腑に落ちる。つまり――
「おれも愛してる、稜樹」
そういうこと、なのだろう。
「は……」
いやその顔、さっきも見たな。そんなに意外か? いくらでも言ってやるよ。
「うん、好きだよ。愛してる」
「はぁ、そういうところ……、惚れた弱みですね」
「あ?」
「いえ、俺も愛してます。……恋人として、抱いていいですか」
「こっ……ああ、うん。それじゃあ彼氏面、期待してる」
恋人だとか彼氏とか……改めて口にする言葉の破壊力で既に身体が疼いて早く触りてえ。
「もちろん、しっかりわからせますから」
唇を合わせて抱きしめ合えば、既にお互い熱を持て余しているのが明らかで愛おしい。
可愛いおれの後輩、おれのDom、おれの恋人、全部愛してる。
結局外食なんて行く空気じゃなくて、そのまま部屋まで直行だった。
「だから、万が一そうだったらおれが無理やり頼んで悪かったなって……」
「はぁ……いやこの話、前にもしましたよね。俺のことなんだと思ってるんですか」
「まじで……悪かったよ……」
だって、おれのこと見かねて助けてくれたのは事実だからな。それこそ大事な後輩に、ただの先輩にそこまでさせらんねえよ。
……でも、待て。ただの先輩じゃねえんなら、だったら――?
「あのさ……違ったら申し訳ねえんだけど。お前もしかして、おれのこと……結構好き……」
「は? それも今頃言います? 俺がどれだけ」
「いや、その……」
正直、今の今までそんな発想すらもなかったんだよ。だって、おれだろ?
「はぁ。あなたは……違うんですか」
「いや好きだよ」
「は」
なんだよそのすんげえ意外そうな顔。
そりゃあ好きに決まってる。当たり前だ。これ以上に信頼できるやつがいるかよ。
でもそうだな、恋人みたいな好きかと言われたらわかんねえけど。でもお前とは仕事だってやりやすいし、一緒にいると楽しいし。
プレイだってすげえ安心するしおれも返していきたいし、セックスだって気持ちいいしもっと気持ちよくしてやりてえし、お前の欲情してる顔、すげえ好きだし、これが今後はお前の恋人ってやつのもんになっちまうのかって――あれ? これ、もしかして。
「あっ、いや……あの」
うわやべえ、おれ、冴島のことすげえ好きじゃねえかよ。
たった今自覚して、同時に今までの言動がフラッシュバックしてきて頭も顔も沸騰しそうなほど熱い。
「……はぁ、あなたのそんな顔見ちゃったら許すしかないでしょう」
「えーっと、うん、好きだよ?」
「……嬉しいです」
別にコマンドに従ったわけでもねえのに、おれを褒めてるときみてえな柔らかい視線が優しくて、すげえ心地いい。
そういやセックスのときにもたまにこんな顔してたっけ、そういやセックス中はコマンドなんてほとんど使ってなかったのにすげえ気持ちいいんだよな……って、今思い出したらやべえって。
「だけど俺も、はっきり言ってなかったですね」
「え?ああ」
「愛してます、浩汰さん」
「あ……」
そのひと言で、じわじわと全身が温かくなっていくような、なにかが満たされていくのを本能で理解する。
同時に、そうだ、それだとすとんと腹に落ちてきた。おれはお前が好きだって、そういう好きだってわかってなかったけど。そういうことなら腑に落ちる。つまり――
「おれも愛してる、稜樹」
そういうこと、なのだろう。
「は……」
いやその顔、さっきも見たな。そんなに意外か? いくらでも言ってやるよ。
「うん、好きだよ。愛してる」
「はぁ、そういうところ……、惚れた弱みですね」
「あ?」
「いえ、俺も愛してます。……恋人として、抱いていいですか」
「こっ……ああ、うん。それじゃあ彼氏面、期待してる」
恋人だとか彼氏とか……改めて口にする言葉の破壊力で既に身体が疼いて早く触りてえ。
「もちろん、しっかりわからせますから」
唇を合わせて抱きしめ合えば、既にお互い熱を持て余しているのが明らかで愛おしい。
可愛いおれの後輩、おれのDom、おれの恋人、全部愛してる。
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