没落貴族に転生?でも総量1万越えの魔力と前職の経験を活かして、0から国づくり始めます!

神崎あら

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4話 舞踏会

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 「お久しぶりでございますー」
 「おお、これはセントレア家のエレナ、久しぶり」

 夜、舞踏会がはじまった。
 開催主であるルージュおじさんの元にはひっきりなしに貴族の方々が挨拶に来ている。
 そういえば今おじさんと話してるセントレア家といえば、国内でも有数の魔石産業の名家だったよな確か。
 色々聞いてみたいけど、やめておこう。
 ちなみに俺の父はというと、端っこのテーブルで母さんと妹のニーナと仲良く食事をしている。
 こういう場では、挨拶回りをするのが仕事だが父さんの周りには誰1人としていないし、父さんも挨拶には行かない。
 挨拶に行っても無視されるか、馬鹿にされるかなので、行かないのが賢明だ。
 主催のルージュおじさんには、舞踏会前に挨拶は終えているし、あまり問題もない。
 俺はというと、魔石の買い手を探すべくあまり歩き回りたくはないのだが、色んなテーブルを見て回っている。
 
 「おい没落貴族、お前こんなとこで何してんだよ」
 「なんだお前かよ、久しぶりだなバカクリス」

 会場を歩いていると肩を小突きながら、ルージュおじさんの息子でゼネナル家のクリスが話しかけてきた。
 クリスとは小さい頃から仲が良く、唯一と言っていいこの世界の友達だ。

 「ふっ相変わらずだなエリック、てかなんだよお前こういう舞踏会とか好きじゃないよな確か」
 「まぁな、でももう17だしな、さすがにそうも言ってらんなくてな」
 「あー、お前もう17なのかよ、そっかウチの妹と同い年のだもんな」
 「おう」
 「エリー呼んでくるか?」
 「いいよめんどくさい」

 エリーとはクリスの妹で、ルージュおじさんの娘である。
 クリスとは仲が良いけど、エリーは昔から俺に対し当たりがキツい。
 やけに絡んでくるし、少しだるい。
 なのであまり会いたくないのだ。

 「そうか、まぁでも明日会えるもんな、そん時でいいか」
 「それよりクリス、ちょっと相談あるんだけどいいかな?」
 「ああ、別にいいぞ、ここで大丈夫か?」
 「そうだな、個室とかだとありがたいかも」
 「わかった、待ってろ奥の客室空いてるか見てくるわ」

 クリスはそう言って会場からいなくなった。
 買い手の件、相談するならまずはクリスだよな。
 クリスには前に手紙で採掘場のことは伝えてあり、力になると返事はもらっている。
 ただ、ゼネナル家は魔石をセントレア家から買っているため、そんな簡単にはいかない。
 交渉するにもまだ採掘できる量が少ないし、現状でできることは、セントレア家から毎年どれくらい買ってるかを聞くことくらいだよな。
 
 「おい、お前ベルーナんところの奴だよな、なんでお前みたいな奴がここにいるんだよ」

 クリスを待っていると、なんか赤毛のでかいやつが絡んだきた。
 こいつ、誰だ?
 あんまし舞踏会やら貴族のイベントやらに顔出して来なかったから全然わからん。
 おそらく有名な家のやつなんだろうけど……。
 
 「わりぃ、お前誰だ?」
 「あ?お前、俺の名前をしらねぇのか、俺はバナー・セントレアだ」
 「あー、魔石の」
 「ああそうだ、魔石産業のセントレアだよ、でもなその覚えられ方は嫌いなんだよ」

 そう言ってバナーは、思いっきり殴ってきた。

 『バシッ』
 「あぶねぇ」

 俺は咄嗟に右手で飛んでくるバナーの拳を捕らえた。
 魔力総量1万の俺にその辺の打撃は効かない。
 むしろ全力で殴ろうものなら殴ったほうが怪我をする。
 怪我をさせたくなったから拳をキャッチしたのだ。

 「てめぇ、いい度胸してんな、表でろよ」
 「あ!エリック!やっぱり来てるじゃない」
 「エリーか?」
 
 バナーと揉めていると、背後からエリーが現れた。
 パーティだからかなのか、綺麗な青色の髪飾りを付け、水色のドレスを着ている。
 まためんどうな奴がきたな。

 「来てるなら教えてよ、せっかく今日は私達の大事な日なのだから」
 「大事な日?」
 「え、お父様から聞いてないの?私達、結婚するんだよ」

 え、いや待て、なんだその話し聞いてないぞ。
 父さんからもましてや、ルージュおじさんからだって。
 てかこういう大事な話は、前もってしてくれよ
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