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第三章 出会いと契約
第9話 悪魔と白い少女
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一木達のカタクラフト汎用攻撃機がグーシュ皇女達がいる場所にたどり着く少し前。
護衛隊隊長と三人の護衛兵士たちはすでに限界を超えていた。
無理もない。
高さ百メートル近い橋の上から落ちた直後に、馬車から飛び置りたミルシャとグーシュにしがみつき、激流の中の流木や川底の岩から二人を守り、そして最後の力を振り絞り川に飛び出た岩場にしがみついたのだ。
グーシュ皇女はすでに意識を失い、ミルシャの体力も限界に近い。
その上、彼女らを岩場に囲い込んでいる四人の男たちの体力とていつまでも持つものではない。
救助の当てがあるわけでもない。
そもそも、両側が崖になっている川にいる彼らを助けるものなどいない。
橋を爆破した一味がグーシュ皇女にとどめを刺そうと追ってくる可能性だけが唯一の可能性だ。
だが、それでも護衛の男たちは諦めるつもりはなかった。
たとえグーシュ皇女が助かる可能性が一分もなくとも、命尽きるまでグーシュ皇女を助ける可能性にしがみつくつもりだったのだ。
そんな決意を浮かべる彼らに、キィーーーーっという甲高い、聞いたこともない大きな音が聞こえてきた。
当然彼らには、その音がカタクラフト汎用攻撃機のエンジン音だとはわからない。
本来助けが来たことの証であるその音は、むしろ彼らにはルーリアトで広く信じられている伝承における悪魔の声に聞こえた。
人の血流れるとき、人の絶望増すとき、神の末子たる悪魔オルドロが配下来る。
人の耳を裂き、空気震わせる甲高き声響き、見目麗しき姿で空より現れ、冥府に生命を誘う。
甘き声響かせ、人に自らの命差し出させ、喪失に泣く心すら貪る。
ありふれた、とも言える内容ではある。
しかし偶然とは言えシュチュエーションが合致しすぎた。
護衛兵たちが見た、光学迷彩で姿を隠したカタクラフト汎用攻撃機からロープで降下してきた救助班のSS達は、まさしく伝承の悪魔そのものだった。
「そこの方々! 我々は海向こうの国の救助隊です! そちらまで降りますので、まずはそこの女性をこちらに……」
「来るな悪魔め!」
「皇女殿下は渡さんぞ!」
当然、護衛兵たちは必死に悪魔である地球連邦軍のSS達に必死で抗った。
たとえ幻だろうと、命を懸けて守ろうとしているグーシュ皇女を悪魔に渡すなどありえなかったのだ。
もし、一木達がシャルル大佐に相談していればこのような事態は避けられたかもしれない。
だがあの状況で、宿営地にいるシャルル大佐に通信をつなぐことや、この状況下で文化的な問題が起こることを予期することは不可能に近い。
同じ艦隊参謀である殺大佐とシャルル大佐なら即座に情報共有するシステムがあるが、残念ながらそのシステムの管理権限を持っているのは、宇宙空間の旗艦にいるダグラス大佐だけだった。
つまりは避けられない事態だったのだが、今濁流の中をGPS信号の矢印を頼りに歩く一木にとってはそうではなかった。
(早まったかな……)
カタクラフト汎用攻撃機から飛び降りた一木は、川の流れに流されないように踏ん張りながら、ゆっくりと歩いていた。
あの瞬間、これが最善だと思って飛び降りた。
現地人に甲冑姿に見える自分が護衛兵たちの元に行けば、事態が解決するという甘い考えからだったが、予想を超えて激しい濁流は装甲板を追加して五百キロに達する一木の重量をもってしても厳しい物だった。
しかもボディの残存酸素量はみるみる減っていく。
吸気口からはもちろん酸素を取り込めないので、このままでは一木の脳は酸欠を起こし、死亡することになる。
最前線での戦闘や前線での活動時ならば、体内に吸気できない場合用の高圧縮酸素を搭載する事もあるが、今回は搭載していない。
数少ない搭載酸素を使い尽くせば、死ぬ。
それを避けるためにも、グーシュ皇女を救うためにも、一歩一歩一木は川底を歩いていく。
(思い返せばいくらでもやりようはあった。皇女様が川に落ちたとき、シャルル大佐に通信をつないで一言アドバイスを聞いていれば……こういうイレギュラーを想定していれば……そもそもこんな作戦を実行しなければ……)
歩きながら一木はとめどなく後悔し続けていた。
今回の作戦の事。
マナとジークの事。
友人たちの事。
そして、シキの事。
実習で赴いた惑星ギニラスで、シキは死んだ。
あの時判断を間違えなければ…彼女は……。
そこまで考えが至った時、一木の足は止まっていた。
強烈な罪悪感と後悔がその足を縛っていた。
(ここで死ねば……シキの所に行ける。マナ達には悪いけど、今の状況なら迷惑もかけずに……)
「駄目だよ」
幻聴とは思えないはっきりとした女性の声が聞こえ、一木の意識は覚醒した。
「今、俺は何を……」
意識を視界の隅に表示されているステータス欄に向けると、非常時に酸素供給量を抑制するモードに義体の設定が変更されていた。
慌てて酸素供給量を増やすと、急速に脳がはっきりとしてきたのが分かる。
もちろん活動時間は半分程度になったが、この状況なら問題はない。
そうして一木が再び一歩足を進めたその時、茶色い濁流一色の視界に一瞬、マナと初めて結ばれた日に目撃した白い少女が見えた。
やけに、優しい笑顔でこちらを見ていた。その姿はどこか、懐かしい少女の姿に似ていた。
「こういう展開エヴァで見たな……幻を見ている場合じゃないってんだ……」
子供の頃に見たアニメになぞらえた軽口を自身に言い聞かせると、再び一木は歩き出した。
そして次の瞬間、一木の頭部が濁流から飛び出した。目的の岩場の側にあった、川底が隆起している場所に到達したからだ。
「甲冑だと……なんで貴人がこんな所に……」
護衛兵の驚きの声を一木のセンサーが捉えた。
思惑はうまくいっているようだ。
一木は大きな声で、護衛兵に話しかけた。
「私は海向こうの者です! 助けに来ました!」
先ほどとは打って変わって笑みを浮かべる護衛兵達。
一木は希望を抱きながら言葉を続けた。
護衛隊隊長と三人の護衛兵士たちはすでに限界を超えていた。
無理もない。
高さ百メートル近い橋の上から落ちた直後に、馬車から飛び置りたミルシャとグーシュにしがみつき、激流の中の流木や川底の岩から二人を守り、そして最後の力を振り絞り川に飛び出た岩場にしがみついたのだ。
グーシュ皇女はすでに意識を失い、ミルシャの体力も限界に近い。
その上、彼女らを岩場に囲い込んでいる四人の男たちの体力とていつまでも持つものではない。
救助の当てがあるわけでもない。
そもそも、両側が崖になっている川にいる彼らを助けるものなどいない。
橋を爆破した一味がグーシュ皇女にとどめを刺そうと追ってくる可能性だけが唯一の可能性だ。
だが、それでも護衛の男たちは諦めるつもりはなかった。
たとえグーシュ皇女が助かる可能性が一分もなくとも、命尽きるまでグーシュ皇女を助ける可能性にしがみつくつもりだったのだ。
そんな決意を浮かべる彼らに、キィーーーーっという甲高い、聞いたこともない大きな音が聞こえてきた。
当然彼らには、その音がカタクラフト汎用攻撃機のエンジン音だとはわからない。
本来助けが来たことの証であるその音は、むしろ彼らにはルーリアトで広く信じられている伝承における悪魔の声に聞こえた。
人の血流れるとき、人の絶望増すとき、神の末子たる悪魔オルドロが配下来る。
人の耳を裂き、空気震わせる甲高き声響き、見目麗しき姿で空より現れ、冥府に生命を誘う。
甘き声響かせ、人に自らの命差し出させ、喪失に泣く心すら貪る。
ありふれた、とも言える内容ではある。
しかし偶然とは言えシュチュエーションが合致しすぎた。
護衛兵たちが見た、光学迷彩で姿を隠したカタクラフト汎用攻撃機からロープで降下してきた救助班のSS達は、まさしく伝承の悪魔そのものだった。
「そこの方々! 我々は海向こうの国の救助隊です! そちらまで降りますので、まずはそこの女性をこちらに……」
「来るな悪魔め!」
「皇女殿下は渡さんぞ!」
当然、護衛兵たちは必死に悪魔である地球連邦軍のSS達に必死で抗った。
たとえ幻だろうと、命を懸けて守ろうとしているグーシュ皇女を悪魔に渡すなどありえなかったのだ。
もし、一木達がシャルル大佐に相談していればこのような事態は避けられたかもしれない。
だがあの状況で、宿営地にいるシャルル大佐に通信をつなぐことや、この状況下で文化的な問題が起こることを予期することは不可能に近い。
同じ艦隊参謀である殺大佐とシャルル大佐なら即座に情報共有するシステムがあるが、残念ながらそのシステムの管理権限を持っているのは、宇宙空間の旗艦にいるダグラス大佐だけだった。
つまりは避けられない事態だったのだが、今濁流の中をGPS信号の矢印を頼りに歩く一木にとってはそうではなかった。
(早まったかな……)
カタクラフト汎用攻撃機から飛び降りた一木は、川の流れに流されないように踏ん張りながら、ゆっくりと歩いていた。
あの瞬間、これが最善だと思って飛び降りた。
現地人に甲冑姿に見える自分が護衛兵たちの元に行けば、事態が解決するという甘い考えからだったが、予想を超えて激しい濁流は装甲板を追加して五百キロに達する一木の重量をもってしても厳しい物だった。
しかもボディの残存酸素量はみるみる減っていく。
吸気口からはもちろん酸素を取り込めないので、このままでは一木の脳は酸欠を起こし、死亡することになる。
最前線での戦闘や前線での活動時ならば、体内に吸気できない場合用の高圧縮酸素を搭載する事もあるが、今回は搭載していない。
数少ない搭載酸素を使い尽くせば、死ぬ。
それを避けるためにも、グーシュ皇女を救うためにも、一歩一歩一木は川底を歩いていく。
(思い返せばいくらでもやりようはあった。皇女様が川に落ちたとき、シャルル大佐に通信をつないで一言アドバイスを聞いていれば……こういうイレギュラーを想定していれば……そもそもこんな作戦を実行しなければ……)
歩きながら一木はとめどなく後悔し続けていた。
今回の作戦の事。
マナとジークの事。
友人たちの事。
そして、シキの事。
実習で赴いた惑星ギニラスで、シキは死んだ。
あの時判断を間違えなければ…彼女は……。
そこまで考えが至った時、一木の足は止まっていた。
強烈な罪悪感と後悔がその足を縛っていた。
(ここで死ねば……シキの所に行ける。マナ達には悪いけど、今の状況なら迷惑もかけずに……)
「駄目だよ」
幻聴とは思えないはっきりとした女性の声が聞こえ、一木の意識は覚醒した。
「今、俺は何を……」
意識を視界の隅に表示されているステータス欄に向けると、非常時に酸素供給量を抑制するモードに義体の設定が変更されていた。
慌てて酸素供給量を増やすと、急速に脳がはっきりとしてきたのが分かる。
もちろん活動時間は半分程度になったが、この状況なら問題はない。
そうして一木が再び一歩足を進めたその時、茶色い濁流一色の視界に一瞬、マナと初めて結ばれた日に目撃した白い少女が見えた。
やけに、優しい笑顔でこちらを見ていた。その姿はどこか、懐かしい少女の姿に似ていた。
「こういう展開エヴァで見たな……幻を見ている場合じゃないってんだ……」
子供の頃に見たアニメになぞらえた軽口を自身に言い聞かせると、再び一木は歩き出した。
そして次の瞬間、一木の頭部が濁流から飛び出した。目的の岩場の側にあった、川底が隆起している場所に到達したからだ。
「甲冑だと……なんで貴人がこんな所に……」
護衛兵の驚きの声を一木のセンサーが捉えた。
思惑はうまくいっているようだ。
一木は大きな声で、護衛兵に話しかけた。
「私は海向こうの者です! 助けに来ました!」
先ほどとは打って変わって笑みを浮かべる護衛兵達。
一木は希望を抱きながら言葉を続けた。
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