5月の雨の、その先に

藍音

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第八十七話 愛しい人 ※※※

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後半部、加筆しました。

***********


アウレリオの指が容赦なくなかを突き、ばらばらと指を動かしながら刺激する。
その指は一点を執拗に刺激し続けた。

「あ、あう、あう」

感じすぎて涙とよだれまで出てしまう。
全身が性感帯になったように、はだにふれるものすべてが刺激になって、また新たな快感が増幅される。

「あ、だめ、だめ。イったばかり、ですからぁ」

声がよれて、なさけない。
本当に嫌がっているのか疑わしい、発情期の猫が甘えるような声。

アウレリオはリオの中を刺激し続け、その手は止まらない。
ぐちゅぐちゅと音が激しくなり、さざ波のように快感が押し寄せてきた。

「あ、アウレリオ様、おれ、おれ・・・ひぃ」

波は何度か繰り返しながらどんどん強くなっていく。
気持ちがよすぎて、もう耐えられない。
瞼の奥で光がはじけ、かすれた叫びとともに、全身に光の波が広がった。
目の前に広がる金色の光。リオの全身に力が入り、硬直したのち、震えながら脱力した。

「あああ」

声が漏れる。
射精せずにいってしまった。
こんなことって・・・
体中が小刻みに震え続ける。気持ちがよすぎてどうにかなってしまそうだ。

指先に力を入れることさえ難しい。
今起こったあまりにも深い快感からの衝撃で、リオが呆然としていると。アウレリオがリオの足の間に割って入り、その切っ先をリオのすぼまりに押し付けた。

めりめりと音を立てるような刺激とともに、アウレリオがリオの中に入ってきた。
あれほどほぐしたのに、比較にならない大きさに、リオは小さく叫んだ。

「痛いか」
「はっ・・・はあっ・・・だ、だいじょ・・・れ、れも・・・」

立て続けに与えられる刺激に、息ができない。舌が回らない。

「少しずつならどうだ」
「だ、だいじょ・・・ぶ」

喘ぎながらやっと答えるとアウレリオがリオの額に口づけた。

「汗が浮かんでるな。痛いのなら・・・」
「だめ」

リオがアウレリオの腰に足を回した。

「ゆっくり、動かしてください。すぐにアウレリオ様のカタチになりますから」

リオがささやくように伝えると、アウレリオは困ったようにリオを見つめ、額を突き合わせたまま、腰を奥に突き入れながら、ゆっくりと動きだした。

高まる感情。
ゆっくりとした動きは少しずつ激しさを増し、大波にのまれるように快感が襲った。
リオの両目から涙がこぼれ、アウレリオががつがつと腰を打ち付けた。

「ああああああ」

リオの叫びとともにアウレリオも小さく声を出すと、リオの中に勢いよく射精した。
腹の中に広がる快感。ぬるくて、どろどろして・・・そしてあたたかい。
リオは自分の腹を撫で、その中に広がるものを思った。
アウレリオがリオの隣にどさりと身を横たえる。

身体はまだ快感に震え、ふたりの体温が同じになったように感じた。
離れたくない。
ぴたりと体を寄せ、そっと肩に口づける。

アウレリオがばっとリオを抱き寄せ、唇を重ねた。
舌が溶け合い、心も溶け合っていく。

アウレリオの胸に耳を当てると、とくんとくんと少し早い心臓の音がした。

***

(なんか、愛されてるって思っただけでも、ぜんぜんちがう・・・こんなに、気持ちよくて・・・なんか、ほんとにこころまで全部ひとつになったみたい)

リオは甘えるようにアウレリオの胸に頭をこすりつけた。
アウレリオがくすっと笑ってリオの頭をなでる。

「どうしてこの髪はこんなに柔らかいんだ?」

アウレリオがリオの巻き毛を指に巻き付けて遊びながら言う。

「ぷわぷわして、つやつやして・・・肌は手に吸い付く絹のようだし、髪はふわふわとして綿毛のような・・・」

そういいながらリオを見つめた目には、愛があふれていた。
きらきらして、胸がいっぱいになる。
今すぐ愛していると言いたい。
でも、この雰囲気を壊してしまうのも、怖い。
だから、リオは自分も愛していると目で伝えることにした。
瞳にいっぱいの愛をたたえて、アウレリオを見つめる。

唇が震え、ふたりは吸い寄せられるように、また唇を合わせた。

「リオ」

アウレリオがリオを引き寄せながら、背中から腰へと手を滑らせた。それだけで、何をしたいのかわかってしまう。
すっかり敏感になったリオの身体はアウレリオを受け入れるようにちからを抜き、同時に絡みつく。

アウレリオがリオの首筋に吸い付きながら、小さなため息をついた。

「まだ、本調子じゃないから、今日は・・・」
「でも、アウレリオ様、もうこんなに」

リオは、ガチガチに立ちあがったアウレリオのペニスを撫でた。
慣れた動きにアウレリオはピクリと体を揺らし、そして小さく呻いた。

「だからそれは・・・」
「俺は大丈夫ですよ。もう、ぜんぜん痛くありません」

アウレリオが本当かと目で尋ねると、リオは笑ってアウレリオの頬にそして鼻の頭に口づけた。

「がまん・・・できるんですか?」

腰をそっと押し付けねだるように揺らす。

「本当に?」

アウレリオが言葉にならない言葉を発し、リオにのしかかるとベッドが軋んだ。
煽るような、くすくすという笑い声が喘ぎに変わり、そして、熱いため息と体が混じりあう音だけが部屋の中に響いた。


***********

加筆しました♡
お読みいただきありがとうございました。

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