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第三十九話 不整脈
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心臓が大きな音をたて、胸から飛び出さないのが不思議なほど、強く鼓動を打ち鳴らす。
「あ、あ、あわわわ・・・」
アウレリオはニヤッと笑ってリオの手を軽く引っ張った。
リオの身体がグラッと揺れ、風呂の中に倒れ込みそうになり、はっとした。
「だ、だ、だめです!着替えが無いんです!お仕着せを濡らしてしまったら、明日着るものがありません!」
迷ってる場合じゃなかった。アウレリオは、次は本気で引っ張るだろう。
しかも、一緒に風呂に入るなんて、難易度が高くないか?上級向けっていうか・・・
何でアウレリオがリオといっしょに風呂に入ろうと思ったのか分からない。そばにいたい気持ちはあるけど、うぶなリオには・・・
「お、おれ、無理です」リオは真っ赤に染まった頬を隠すように、両手で顔を覆った。「なんか、今までとはちがうんです。アウレリオ様のお身体も見られません・・・!!それに、目の前で服を脱ぐなんて・・・」
アウレリオの入浴の手伝いで身体を洗ったことは何度もある。
その時もどぎまぎすることはあったけど、今の比じゃない。
そんなリオをみてアウレリオは口をとがらせた。
「この間、騎士たちと稽古をしていたときは、脱いでたじゃないか。あんな大勢の男達と一緒に裸になって・・・」
「男同士でしょ?しかも、裸だなんて。大げさですよ」
「へえ?」
「いやだから、そうじゃなくて・・・あの人達とアウレリオ様はちがうでしょう?」
「何がちがうんだ。性別は変わらないだろう」
「そ、そうかも知れないけど・・・いや、そうじゃない、大違いです!大体、騎士たちと稽古していたときに脱いでいたって・・・いつの話ですか。真夏でしょ?暑かったんです!」
「じゃあ、いま、暑くなればいいのか?」
「いや、そうじゃなくて・・・俺、おかしいのかもしれません。ここのところ、ずっと、アウレリオ様を見ると、心臓が妙な動きを・・・」
「不整脈だ」
「不整脈?」
「心臓が妙な動きをしているだけだから、気にしなくていい」
主人は本気で言ってるんだろうか。
心臓が妙な動きをしている、不整脈?
前から人の感情にはうとい方だったが、ここまで?
心臓が妙な動きをするのは不整脈じゃないでしょう・・・?
「で、でも、本当に不整脈なんですか?」
一応、主人なので遠慮がちに聞いてみる。
「他にどう説明したらいいんだ?理由もなく、ある一定の条件下でだけ、心臓がおかしくなる」
「一定の条件?」
「お前が・・・」
リオはアウレリオをじっと見た。
「そんな目で見たとき。それだけじゃない、姿を見かけたとき。騎士たちと話していると、別の種類の不整脈が起こる。胸がこう・・・焼けるような」アウレリオは胸をさすり、真剣な顔になった。「医者に聞いたら不整脈だと。放っておけばおさまるのだから、病気ではないそうだ」
「・・・不整脈ですか」
「そうだ」
「ひとつ質問ですけど、同じような症状はどこでも起こるのですか?」
「・・・いや?」しばらく考えた後、そういえば無いなと首をかしげている。
リオはおかしくなった。
「じゃあ、今、若様を見ると心臓がどくどくと音を立てているのは、不整脈なんですね?」
「そのとおりだ。そのうち治るから、心配しなくていい」
「おうかがいしますけど、いまも、不整脈なんですか?」
「・・・それは、まあ」
「もしかして、特大の?」
「・・・」アウレリオは視線をそらした。
「へえ、不整脈なんですね」絶対にそんなの、おかしいだろ。
リオは服のボタンを外しはじめた。「それは、どうしたら治るんでしょうか?」
(どうしたら、認めることができるんでしょうか?)
リオがシャツを脱ぎ、床に落とした。白い肌にピンク色の乳首が誘うように浮かんで見える。しかも、アウレリオがつけた痕があちこち花のように散らばっている。アウレリオは、思わずゴクリとつばを飲みこんだ。
「ねえ?アウレリオさま」なぜ、こんなにリオは魅力的なんだろう。
「それは・・・ほうっておけば」まるで機械のように答える。
「今は、どうですか?」リオが唇をなめた。ピンクの濡れた舌が、ちろりと柔らかな唇の間から見えた。
「ひどくなるばかりだ」
リオに手を伸ばしたい。肌に触れたい。体温を手のひらで感じて、リオの乳首を舐めて、あえぐ声が聞きたい。
食い入るように見つめるアウレリオにリオは微笑みかけた。
「そうですか。では、失礼します」
ぱさっとまとっていた衣類が落ちた。
慎み深くリネンを腰に巻き、湯船につま先をつける。
湯が揺れると耐えきれず、アウレリオはリオの腰に手を伸ばし、自分の膝の上にリオを座らせた。
リオはアウレリオに体重をかけてしまわないように、逃げようとしたが、逃がすものか。
アウレリオの中心が主張を始める。
それに気づいたリオが頬を染め、視線をそらした。
「せ、狭いですね。なぜ一緒に入ろうと思ったんですか?」
「理由はない。ただ、近くにいたかった」アウレリオの熱い吐息がリオをくすぐる。互いの鼓動は大きすぎてどっちがどっちだか、もうわからない。
「アウレリオ様の不整脈はひどくなっているようですよ?」
「だが、この不整脈は気分がいい」アウレリオが甘えるように額をリオにぐりぐりと押し付けた。
「俺もです」リオが体勢を変え、アウレリオと向き合った。「俺も、不整脈がひどくなるばかりなのに、でも、なんか、ふわふわするような、うきうきするような気がします」
もう耐えられない。
リオの甘い香り、温かいからだ。アウレリオのつけた花が飛び散る白い肌。
「リオ」
喉奥から唸るように振り絞ると、リオの唇に口を押し当て、貪り食った。
ぞくぞくと稲妻のような快感が走り抜ける。思わずこぼれたため息すら逃さずに、もっともっとと舌先を絡めた。
生ぬるい湯の中で、ふたりの口づけの音だけが響く。
リオの肌のにおいは湯と混ざり合い、アウレリオを魅了する。女の手ではないが、ほそく筋張った指が誘うようにアウレリオの肩から胸元へ触れた。
「お前だけだ」アウレリオがつぶやく。
「俺だって、アウレリオ様だけです」不整脈を起こすのは、と言葉を飲み込む。
アウレリオがうれしそうに笑い、リオの鼻と自分の鼻をこすり合わせ、そしてまた口づけた。
吐息が混じり合う。
アウレリオの唇は、リオの唇から、頬、首筋、胸元へとあちこちをさまよいはじめた。
**********************
(お礼)
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
職場でめちゃめちゃ咳をしている人が増えてます!なんとか、風邪を引かずに年末まで逃げ切りたいところです。
絶対風邪ひきたくない・・・
今日も広告を回していただいたり、ハートを投げていただきまして、ありがとうございました。
絶対風邪を引かないように、皆様の分も願っておきます。
なにか良いお守りは無いでしょうか。
とりあえず、N95マスクでしょうか。
それでは、明日もまたおあいしましょう!そして、今日が当日でした。メリークリスマス!!
「あ、あ、あわわわ・・・」
アウレリオはニヤッと笑ってリオの手を軽く引っ張った。
リオの身体がグラッと揺れ、風呂の中に倒れ込みそうになり、はっとした。
「だ、だ、だめです!着替えが無いんです!お仕着せを濡らしてしまったら、明日着るものがありません!」
迷ってる場合じゃなかった。アウレリオは、次は本気で引っ張るだろう。
しかも、一緒に風呂に入るなんて、難易度が高くないか?上級向けっていうか・・・
何でアウレリオがリオといっしょに風呂に入ろうと思ったのか分からない。そばにいたい気持ちはあるけど、うぶなリオには・・・
「お、おれ、無理です」リオは真っ赤に染まった頬を隠すように、両手で顔を覆った。「なんか、今までとはちがうんです。アウレリオ様のお身体も見られません・・・!!それに、目の前で服を脱ぐなんて・・・」
アウレリオの入浴の手伝いで身体を洗ったことは何度もある。
その時もどぎまぎすることはあったけど、今の比じゃない。
そんなリオをみてアウレリオは口をとがらせた。
「この間、騎士たちと稽古をしていたときは、脱いでたじゃないか。あんな大勢の男達と一緒に裸になって・・・」
「男同士でしょ?しかも、裸だなんて。大げさですよ」
「へえ?」
「いやだから、そうじゃなくて・・・あの人達とアウレリオ様はちがうでしょう?」
「何がちがうんだ。性別は変わらないだろう」
「そ、そうかも知れないけど・・・いや、そうじゃない、大違いです!大体、騎士たちと稽古していたときに脱いでいたって・・・いつの話ですか。真夏でしょ?暑かったんです!」
「じゃあ、いま、暑くなればいいのか?」
「いや、そうじゃなくて・・・俺、おかしいのかもしれません。ここのところ、ずっと、アウレリオ様を見ると、心臓が妙な動きを・・・」
「不整脈だ」
「不整脈?」
「心臓が妙な動きをしているだけだから、気にしなくていい」
主人は本気で言ってるんだろうか。
心臓が妙な動きをしている、不整脈?
前から人の感情にはうとい方だったが、ここまで?
心臓が妙な動きをするのは不整脈じゃないでしょう・・・?
「で、でも、本当に不整脈なんですか?」
一応、主人なので遠慮がちに聞いてみる。
「他にどう説明したらいいんだ?理由もなく、ある一定の条件下でだけ、心臓がおかしくなる」
「一定の条件?」
「お前が・・・」
リオはアウレリオをじっと見た。
「そんな目で見たとき。それだけじゃない、姿を見かけたとき。騎士たちと話していると、別の種類の不整脈が起こる。胸がこう・・・焼けるような」アウレリオは胸をさすり、真剣な顔になった。「医者に聞いたら不整脈だと。放っておけばおさまるのだから、病気ではないそうだ」
「・・・不整脈ですか」
「そうだ」
「ひとつ質問ですけど、同じような症状はどこでも起こるのですか?」
「・・・いや?」しばらく考えた後、そういえば無いなと首をかしげている。
リオはおかしくなった。
「じゃあ、今、若様を見ると心臓がどくどくと音を立てているのは、不整脈なんですね?」
「そのとおりだ。そのうち治るから、心配しなくていい」
「おうかがいしますけど、いまも、不整脈なんですか?」
「・・・それは、まあ」
「もしかして、特大の?」
「・・・」アウレリオは視線をそらした。
「へえ、不整脈なんですね」絶対にそんなの、おかしいだろ。
リオは服のボタンを外しはじめた。「それは、どうしたら治るんでしょうか?」
(どうしたら、認めることができるんでしょうか?)
リオがシャツを脱ぎ、床に落とした。白い肌にピンク色の乳首が誘うように浮かんで見える。しかも、アウレリオがつけた痕があちこち花のように散らばっている。アウレリオは、思わずゴクリとつばを飲みこんだ。
「ねえ?アウレリオさま」なぜ、こんなにリオは魅力的なんだろう。
「それは・・・ほうっておけば」まるで機械のように答える。
「今は、どうですか?」リオが唇をなめた。ピンクの濡れた舌が、ちろりと柔らかな唇の間から見えた。
「ひどくなるばかりだ」
リオに手を伸ばしたい。肌に触れたい。体温を手のひらで感じて、リオの乳首を舐めて、あえぐ声が聞きたい。
食い入るように見つめるアウレリオにリオは微笑みかけた。
「そうですか。では、失礼します」
ぱさっとまとっていた衣類が落ちた。
慎み深くリネンを腰に巻き、湯船につま先をつける。
湯が揺れると耐えきれず、アウレリオはリオの腰に手を伸ばし、自分の膝の上にリオを座らせた。
リオはアウレリオに体重をかけてしまわないように、逃げようとしたが、逃がすものか。
アウレリオの中心が主張を始める。
それに気づいたリオが頬を染め、視線をそらした。
「せ、狭いですね。なぜ一緒に入ろうと思ったんですか?」
「理由はない。ただ、近くにいたかった」アウレリオの熱い吐息がリオをくすぐる。互いの鼓動は大きすぎてどっちがどっちだか、もうわからない。
「アウレリオ様の不整脈はひどくなっているようですよ?」
「だが、この不整脈は気分がいい」アウレリオが甘えるように額をリオにぐりぐりと押し付けた。
「俺もです」リオが体勢を変え、アウレリオと向き合った。「俺も、不整脈がひどくなるばかりなのに、でも、なんか、ふわふわするような、うきうきするような気がします」
もう耐えられない。
リオの甘い香り、温かいからだ。アウレリオのつけた花が飛び散る白い肌。
「リオ」
喉奥から唸るように振り絞ると、リオの唇に口を押し当て、貪り食った。
ぞくぞくと稲妻のような快感が走り抜ける。思わずこぼれたため息すら逃さずに、もっともっとと舌先を絡めた。
生ぬるい湯の中で、ふたりの口づけの音だけが響く。
リオの肌のにおいは湯と混ざり合い、アウレリオを魅了する。女の手ではないが、ほそく筋張った指が誘うようにアウレリオの肩から胸元へ触れた。
「お前だけだ」アウレリオがつぶやく。
「俺だって、アウレリオ様だけです」不整脈を起こすのは、と言葉を飲み込む。
アウレリオがうれしそうに笑い、リオの鼻と自分の鼻をこすり合わせ、そしてまた口づけた。
吐息が混じり合う。
アウレリオの唇は、リオの唇から、頬、首筋、胸元へとあちこちをさまよいはじめた。
**********************
(お礼)
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました。
職場でめちゃめちゃ咳をしている人が増えてます!なんとか、風邪を引かずに年末まで逃げ切りたいところです。
絶対風邪ひきたくない・・・
今日も広告を回していただいたり、ハートを投げていただきまして、ありがとうございました。
絶対風邪を引かないように、皆様の分も願っておきます。
なにか良いお守りは無いでしょうか。
とりあえず、N95マスクでしょうか。
それでは、明日もまたおあいしましょう!そして、今日が当日でした。メリークリスマス!!
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