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第四十九話 虫刺され ※※
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目が覚めると、ありえないほど日が高く昇っていた。
アウレリオの広いベッドでひとりきり、しかも何も身につけていない。
(しまった・・・)
ここにお仕えするようになって、こんな失態は今まで一度もなかった。
慌ててお仕着せを身につけようとして、ふと気がつく。
胸元だけじゃない、腕の内側の柔らかいところまで、無数に花びらのような痕が散っている。
しかも、内股にまで・・・
夢中になりすぎて、いつつけられたのかも分からない。
それとも寝ている間に?
記憶を辿っても、よく思い出せない。
情事の名残は照れくさく、恥ずかしい。
下着を身につけると、布が肌に触れただけで、敏感に感じ取ってしまう。
昨日はここまでじゃなかったのに。
顔に熱が上がってくる。
リオはピシャリと自分の両頬を叩いた。
デレないようにしないと。
でも、止まらないかも。
ゆうべから今朝にかけて何度もしたせいで、大事なところには違和感が残っている。
(誰にも、バレないよね・・・?)
恐る恐る侍従室に向かうと、侍従長が机に向かって書類仕事をしていた。
「遅くなって、申し訳ありませんでした」
頭を下げ、小声で侍従長に告げると、侍従長が書類から目を上げた。
「もう、体調は大丈夫なのか?アウレリオ様が、お前は昨夜かなり体調が悪いようだったから、寝かしておいてやれとおっしゃってくださった。もし、続くようなら、お部屋を出なければならん」
「あ、いえ、その・・・もう、大丈夫です。仕事に戻れます」
侍従長がリオをじっと見た。
「・・・そうか。それならいいが」
数秒間の沈黙の後、侍従長はまた視線を下げた。
「今日の正餐は手伝わなくていい。お前は、お部屋を整えたら、リネンをリネン室まで運ぶ手伝いを」
「かしこまりました」
リオが頭を下げ、退出しようとすると、後ろから声がかかった。
「虫刺されには薬を塗っておいたほうがいいぞ」
「?」
振り返ると、侍従長が自分の首筋を指さしていた。
ハッとして首筋を押さえる。みるみるに顔に血が集まった。
「・・・」
侍従長は無言でまた書類に目を落とし、片手を振って退出をうながした。
(アウレリオ様のばか!!見えるところに痕を残すなんて!!)
***********************
結局、午前のお茶も正餐も手伝わなかった。
「今日はいいよ。体調が悪いんだろ」と優しくいってくれる先輩に申し訳なく思いながら、手持ち無沙汰に一日が過ぎていく。
日が陰り、ろうそくを灯すと、もうすぐ会えると胸が高鳴りはじめた。
(こういうことって、どのくらい頻繁にするものなのかな。アウレリオ様と口づけをしてから、あっという間に最後までしてしまったけど、そういうものなのかな・・・でもちょっとだけ、まだ痛いような気もするし・・・でも、嫌だと言ったら、別の人のところに行っちゃうかも。それは嫌だな)
考え込んでいると、後ろからふんわりと抱きしめられた。
「リオ」
低い声にぞくぞくする。
俺の身体は本当に変わってしまった。昨日まではこうじゃなかったのに。身体をつなげるって、こんなに大きなことなんだ。
全身の毛穴が開き、快感を求めてアウレリオだけを求める。
「今日はお前がそばにいないから、寂しかったぞ。お前はどうしてた?」
「・・・俺も、寂しかったです。会いたかった」
アウレリオの満足げな顔に、唇を寄せる。
「会いたくて、会いたくて・・・たまりませんでした」
アウレリオの唇が噛みつくように、リオの唇を奪った。
リオは太い首筋に手を回し、侵入してくる舌に舌を絡めて応える。
もう何も考えられない。繰り返し口の中を侵す舌がもたらす快感に、膝の力が抜けてしまう。
アウレリオはリオの膝の下に腕を入れ、ベッドに運んだ。
「久しぶりすぎて、どうにかなってしまいそうだ」
「俺も、ずっと会えなくて、辛すぎます。今日は正餐の手伝いもお茶もお持ちしなくていいと言われて・・・」
アウレリオが舌打ちし、リオのくつろげた首筋に吸い付いた。
途端に甲高い声が上がる。見えるところに痕をつけないでほしいと思っていた事など、もうすっかり忘れている。
勢いよくシャツを広げると、ボタンがいくつかとんだ音がした。でも、止められない。
リオのピンク色の乳首が誘うように突き出され、アウレリオはその先端にむしゃぶりついた。
「ああっ、アウレリオ様」
胸を吸われ、雷に打たれたような快感が走った。頭の天辺から足先まで、びりびりと快感が走り、もっと先に進みたくなる。
リオがアウレリオの足に自分の足をからめ、それを合図にアウレリオも自分の着ていたシャツを乱暴に脱いだ。
アウレリオの瞳が金色に光る。
リオはその瞳を見て満足気に微笑んだ。
はじめての夜には、アウレリオの瞳は空色のままだったから。
自分がアウレリオの冷静さを失わせられたなんて、うれしい。
朝も受け入れたばかりのそこは、まだ柔らかさを失っていない。
アウレリオは、指を挿れて柔らかさを確認すると、即座にリオの中に入ってきた。
**********************
(お礼)
本日もお読みいただきましてありがとうございました。
明日からお仕事の方も多いと思います。(私もです)
面倒くさいことも厄介なこともありますが、お仕事がんばりましょう。
仕事しないと好きな小説も書けませんものね。
最近そんなことに気が付きました。
充実した一年になりますように。
PS ♡と広告ありがとうございました!
アウレリオの広いベッドでひとりきり、しかも何も身につけていない。
(しまった・・・)
ここにお仕えするようになって、こんな失態は今まで一度もなかった。
慌ててお仕着せを身につけようとして、ふと気がつく。
胸元だけじゃない、腕の内側の柔らかいところまで、無数に花びらのような痕が散っている。
しかも、内股にまで・・・
夢中になりすぎて、いつつけられたのかも分からない。
それとも寝ている間に?
記憶を辿っても、よく思い出せない。
情事の名残は照れくさく、恥ずかしい。
下着を身につけると、布が肌に触れただけで、敏感に感じ取ってしまう。
昨日はここまでじゃなかったのに。
顔に熱が上がってくる。
リオはピシャリと自分の両頬を叩いた。
デレないようにしないと。
でも、止まらないかも。
ゆうべから今朝にかけて何度もしたせいで、大事なところには違和感が残っている。
(誰にも、バレないよね・・・?)
恐る恐る侍従室に向かうと、侍従長が机に向かって書類仕事をしていた。
「遅くなって、申し訳ありませんでした」
頭を下げ、小声で侍従長に告げると、侍従長が書類から目を上げた。
「もう、体調は大丈夫なのか?アウレリオ様が、お前は昨夜かなり体調が悪いようだったから、寝かしておいてやれとおっしゃってくださった。もし、続くようなら、お部屋を出なければならん」
「あ、いえ、その・・・もう、大丈夫です。仕事に戻れます」
侍従長がリオをじっと見た。
「・・・そうか。それならいいが」
数秒間の沈黙の後、侍従長はまた視線を下げた。
「今日の正餐は手伝わなくていい。お前は、お部屋を整えたら、リネンをリネン室まで運ぶ手伝いを」
「かしこまりました」
リオが頭を下げ、退出しようとすると、後ろから声がかかった。
「虫刺されには薬を塗っておいたほうがいいぞ」
「?」
振り返ると、侍従長が自分の首筋を指さしていた。
ハッとして首筋を押さえる。みるみるに顔に血が集まった。
「・・・」
侍従長は無言でまた書類に目を落とし、片手を振って退出をうながした。
(アウレリオ様のばか!!見えるところに痕を残すなんて!!)
***********************
結局、午前のお茶も正餐も手伝わなかった。
「今日はいいよ。体調が悪いんだろ」と優しくいってくれる先輩に申し訳なく思いながら、手持ち無沙汰に一日が過ぎていく。
日が陰り、ろうそくを灯すと、もうすぐ会えると胸が高鳴りはじめた。
(こういうことって、どのくらい頻繁にするものなのかな。アウレリオ様と口づけをしてから、あっという間に最後までしてしまったけど、そういうものなのかな・・・でもちょっとだけ、まだ痛いような気もするし・・・でも、嫌だと言ったら、別の人のところに行っちゃうかも。それは嫌だな)
考え込んでいると、後ろからふんわりと抱きしめられた。
「リオ」
低い声にぞくぞくする。
俺の身体は本当に変わってしまった。昨日まではこうじゃなかったのに。身体をつなげるって、こんなに大きなことなんだ。
全身の毛穴が開き、快感を求めてアウレリオだけを求める。
「今日はお前がそばにいないから、寂しかったぞ。お前はどうしてた?」
「・・・俺も、寂しかったです。会いたかった」
アウレリオの満足げな顔に、唇を寄せる。
「会いたくて、会いたくて・・・たまりませんでした」
アウレリオの唇が噛みつくように、リオの唇を奪った。
リオは太い首筋に手を回し、侵入してくる舌に舌を絡めて応える。
もう何も考えられない。繰り返し口の中を侵す舌がもたらす快感に、膝の力が抜けてしまう。
アウレリオはリオの膝の下に腕を入れ、ベッドに運んだ。
「久しぶりすぎて、どうにかなってしまいそうだ」
「俺も、ずっと会えなくて、辛すぎます。今日は正餐の手伝いもお茶もお持ちしなくていいと言われて・・・」
アウレリオが舌打ちし、リオのくつろげた首筋に吸い付いた。
途端に甲高い声が上がる。見えるところに痕をつけないでほしいと思っていた事など、もうすっかり忘れている。
勢いよくシャツを広げると、ボタンがいくつかとんだ音がした。でも、止められない。
リオのピンク色の乳首が誘うように突き出され、アウレリオはその先端にむしゃぶりついた。
「ああっ、アウレリオ様」
胸を吸われ、雷に打たれたような快感が走った。頭の天辺から足先まで、びりびりと快感が走り、もっと先に進みたくなる。
リオがアウレリオの足に自分の足をからめ、それを合図にアウレリオも自分の着ていたシャツを乱暴に脱いだ。
アウレリオの瞳が金色に光る。
リオはその瞳を見て満足気に微笑んだ。
はじめての夜には、アウレリオの瞳は空色のままだったから。
自分がアウレリオの冷静さを失わせられたなんて、うれしい。
朝も受け入れたばかりのそこは、まだ柔らかさを失っていない。
アウレリオは、指を挿れて柔らかさを確認すると、即座にリオの中に入ってきた。
**********************
(お礼)
本日もお読みいただきましてありがとうございました。
明日からお仕事の方も多いと思います。(私もです)
面倒くさいことも厄介なこともありますが、お仕事がんばりましょう。
仕事しないと好きな小説も書けませんものね。
最近そんなことに気が付きました。
充実した一年になりますように。
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