生け贄様はハッピーエンドを御所望です

縁 遊

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14. ここはどこ?

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 神様に恋人宣言をされた私でしたが…生け贄として育ってきた私にはとてもではありませんが名称変更は受け入れる事ができません。

 神様の召し使いとかならわかりますが…。

 恋人って何ですか?

 神様は私が拒否をするとは思っていらっしゃらなかったのか、動きが止まってしまいました。

 生け贄の私が断るなど失礼だったかしら…。

「…アクアは僕を見て心臓がドキドキしたりするんだよね?」

 ええ、心臓の動きが早くなったりしていましたね。

「それはね恋をすると人間はそうなるんだよ」

 恋?

 心臓の病気ではなく?

 あっ、それとも恋とは心臓の病気の病名なのでしょうか?

「いや、確かに不治の病とも言われたりするけどね…病気ではないよ。あ~、恋も教えられていないのか…。物語などは読まなかったのかい?」

「本はすべて神様に関するものしか読んでいません。物語とは神様のお話の事ではないのですか?」

 神様が頭を押さえて上を向いてしまわれました。

「…ここまで徹底されていたのか」

 神様はボソッと何かを呟かれましたが私にはよく聞こえませんでした。

「もしかして…恋人の意味もわかってないのかな?」

「はい…」

 特別な意味がある言葉なのですね。

「お互いが好きな者達の事を恋人と言うんだよ」

 …そうだったんですね。

「間違ってないよね?アクアは私の事が好きだし、私はアクアの事が好きだからね」

 額にキスをされて…急に恥ずかしさが込み上げてきました。

 神様が私の事を好き?

 え!?これは夢ではないのでしょうか。

 夢ではなさそうですよね…。

 だって私は昨日の行為の感覚をまだ感じていますから…。

「アクア…君も幸せになっても良いんだよ」

 私は優しい神様と一緒に居ることが出きるだけで幸せです。…が皆様が許してくださるのでしょうか。

「なるほど…ひっかかっているのはそれなのだな。では説明しに行こう!」

 神様が思い立ったようにベッドから下りて立ち上がりました。

「誰に説明をしに行くのですか?」

 神様は私をみてニッコリとされた後指を鳴らして服を着ています。

 す、すごい…神様の力なのでしょうか。

「決まっている。アクアが気にしている皆様だよ」

「え!?皆様ですか!」

「ほら、アクアも着替えるよ!」

 また神様が指を鳴らした思ったら…私の身体に綺麗な水色のドレスが着せられていました。

「まずは…礼儀的に一番に行くのは決まっているな」

 神様は顎に手を当ててブツブツと独り言を言いながら何か考えているみたいです。

 声が聞こえなくなったと思っていたら、私を抱きかかえて、指をまた鳴らしました。

 瞬間的に景色が変わり見慣れない場所に移動したみたいなのですが…。

 周りには人もいて皆が驚いた表情で固まっています。

 え…と、ここはどこなのでしょうか?

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