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《終章》 ふたりは非常階段で
卒業式
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卒業式当日は、快晴の青空だった。
この分だと来週にでも桜の開花ニュースが流れる、そんな春のはじまりの日だった。
前日の夜、飛豪は申し訳なさげに卒業式には遅れていく、と伝えてきた。午前にどうしても出席しなければいけない仕事の打ち合わせが入った、と。
「気にしないで。わたし入学式も一人だったし、明日は多分、ナコちゃんとかゼミの友達と一緒にいる」
瞳子は気軽に、なんてことのないように返した。
卒業式の日の朝、家をでる時間が同じだったので、玄関先で身支度を確認しあう。
「飛豪さんがスーツ着てるの、すごく久しぶりに見た」
彼は、黒にかぎりなく近いミッドナイト・ブルーの生地にシャドーストライプが入ったスーツを着ていた。
スモーキーな青灰色のネクタイがよく似合っている。柔らかく上質なテキスタイルや仕立ての良さが、引き締まった肉厚な体のラインを引き立てている。キュンキュンとときめきながら、瞳子は「格好いいです!」と声を上ずらせた。
褒め言葉をくすぐったそうに笑いながら、飛豪は彼女の前髪にふれた。
「俺のコトよりさ、君は今日、それで本当に良かったの? 日本の女子大生って、卒業式は着物と袴なんだろ」
今日の瞳子のファッションは、就職活動でも使っていたブラックスーツだ。
せめてインナーはドレスアップしたくて、スミレの店で総レースのカットソーを購入した。アクセサリーは、彼から贈られたパールにはお休みしててもらって、かわりに大ぶりの透かし柄のピアスを選んだ。伸ばしている途中の髪をどうにかこうにか編みこみにしてまとめ、仕上げに薬指の指環をクロスで磨いた。
「ひょっとして、袴にするとお金かかるとか考えた? 一生に一度なんだから、その辺気にしないでいいのに」
彼女は静かに首をふった。
「着物、わたし相性良くないんですよ。絹の布が重いっていうか、紐をたくさん使って巻きつけて着るのが苦手っていうか。身動きが制限されるのも、居心地が悪くて。だからお金のこと考えて選んだわけじゃないです。……レッスン代全部負担してもらってて、今さら」
金銭の話をするとき瞳子は痛みをこらえながらも、きまって彼を安心させるように笑んでみせる。
飛豪はそれが胸につらくて、彼女の頭のてっぺんに一つキスを落とした。アンティークを思わせる繊細な透かし柄のピアスを指先ではじき、揺らしてみせる。
「着物が得意じゃないなら、籍入れる時は白いドレスだな」
「……うん」
少し驚いたが、瞳子は穏やかな表情で飛豪を見上げ、頷きかえした。
卒業式は、大学の講堂で行われた。学位授与や学長からの祝辞、答辞の式次第をこなすと、昼前には終わる。むしろ式が終わってからが本番で、卒業生はキャンパス内の各所で盛装を披露しあい、所属していたコミュニティで写真をとり、別れを惜しみあう。
瞳子の大学は女子大なのもあって卒業式は特に華やかで、ローカル局のTVカメラが入るほどだった。色とりどりの袴姿があふれた喧噪のキャンパスを、彼女は一人、落ちつける場所を探しもとめて放浪していた。
奈津子やゼミの友人と過ごしている、と昨日彼には伝えた。
とはいえ、奈津子は学部からして違うし、体育会系ソフトボール部の部長だ。今日は部活のつながりで多くの時間をとられる。ゼミの同期たちも、基本的にはサークル単位で動いていて、指導教官のもとに集合するのは写真撮影のごく十数分だろう。
部活もサークル活動もせず、大学では勉強しかしてこなかった瞳子は、こんな時に所属する場所がない。
小学校のころからバレエ一色だったので、一匹狼であることも集団からはぐれて手持ちぶさたになることも、すっかり慣れっこである。しかし、何も感じないわけではない。言いようのない孤独感が、いつも付きまとう。
ゼミの教授室で記念撮影をしたあと、奈津子とだけはどうしても写真を撮りたかったので、なんとか連絡をとった。彼女は四月から、都心にある国立大の理学研究科の数学専攻に進学する予定だった。
待ち合わせの正門前にあらわれた奈津子は、なんと燕尾服姿だった。
前髪をポンパドールにして上げて固め、ホワイトタイではなくあえてブラックタイをあわせてアクセントを利かせている。
元々の凛々しげな顔のパーツに濃いめのメークをほどこした姿は、オーバー一七〇の身長もあって、某歌劇団の男役様がご来臨なさったとしか言いようがなかった。もう、爆笑するしかない。
「あはははは‼ ちょっ……ナコちゃん、似合いすぎ……最高!」
「でっしょー? 両親ウケは悪かったけど、教授含めて大学では評判いいよ。テレビ取材もされちゃったし!」
二人してはしゃいで写真をたくさん撮って、テンションが最高潮だった。
「今日の私は、瞳子の社会人彼氏よりもイケてて素敵よ。どう? 浮気しちゃう?」
奈津子が悪ノリして顎にくいっと手をかけてくる。
「するする。ナコちゃん、ある意味飛豪さんより男前」
「あれ、そのヒゴーさんは今どこにいるの? 昨日戻ってきたんでしょ」
「午前中は仕事で、今こっちに向かってる。でも、渋滞でちょっと遅れてるみたい」
瞳子はこの二年間ずっと身につけていた、ピンクゴールドの腕時計に視線を落とした。GPS機能で、彼はいつも彼女の居場所を知っている。
「じゃ、合流するまで一緒いよ」
ちょうどその時、奈津子の燕尾服のポケットでスマートフォンが鳴った。
「……後輩からだ」
「最後なんだから行ってあげて。わたしとはまた今度遊ぼう。せっかく引っ越しして、家近くなったんだし」
「もちろんだよ! 絶対、三月中だからね!」
奈津子はこちらを何度も振り返りながら、怒ったように宣言して走り去っていった。
この分だと来週にでも桜の開花ニュースが流れる、そんな春のはじまりの日だった。
前日の夜、飛豪は申し訳なさげに卒業式には遅れていく、と伝えてきた。午前にどうしても出席しなければいけない仕事の打ち合わせが入った、と。
「気にしないで。わたし入学式も一人だったし、明日は多分、ナコちゃんとかゼミの友達と一緒にいる」
瞳子は気軽に、なんてことのないように返した。
卒業式の日の朝、家をでる時間が同じだったので、玄関先で身支度を確認しあう。
「飛豪さんがスーツ着てるの、すごく久しぶりに見た」
彼は、黒にかぎりなく近いミッドナイト・ブルーの生地にシャドーストライプが入ったスーツを着ていた。
スモーキーな青灰色のネクタイがよく似合っている。柔らかく上質なテキスタイルや仕立ての良さが、引き締まった肉厚な体のラインを引き立てている。キュンキュンとときめきながら、瞳子は「格好いいです!」と声を上ずらせた。
褒め言葉をくすぐったそうに笑いながら、飛豪は彼女の前髪にふれた。
「俺のコトよりさ、君は今日、それで本当に良かったの? 日本の女子大生って、卒業式は着物と袴なんだろ」
今日の瞳子のファッションは、就職活動でも使っていたブラックスーツだ。
せめてインナーはドレスアップしたくて、スミレの店で総レースのカットソーを購入した。アクセサリーは、彼から贈られたパールにはお休みしててもらって、かわりに大ぶりの透かし柄のピアスを選んだ。伸ばしている途中の髪をどうにかこうにか編みこみにしてまとめ、仕上げに薬指の指環をクロスで磨いた。
「ひょっとして、袴にするとお金かかるとか考えた? 一生に一度なんだから、その辺気にしないでいいのに」
彼女は静かに首をふった。
「着物、わたし相性良くないんですよ。絹の布が重いっていうか、紐をたくさん使って巻きつけて着るのが苦手っていうか。身動きが制限されるのも、居心地が悪くて。だからお金のこと考えて選んだわけじゃないです。……レッスン代全部負担してもらってて、今さら」
金銭の話をするとき瞳子は痛みをこらえながらも、きまって彼を安心させるように笑んでみせる。
飛豪はそれが胸につらくて、彼女の頭のてっぺんに一つキスを落とした。アンティークを思わせる繊細な透かし柄のピアスを指先ではじき、揺らしてみせる。
「着物が得意じゃないなら、籍入れる時は白いドレスだな」
「……うん」
少し驚いたが、瞳子は穏やかな表情で飛豪を見上げ、頷きかえした。
卒業式は、大学の講堂で行われた。学位授与や学長からの祝辞、答辞の式次第をこなすと、昼前には終わる。むしろ式が終わってからが本番で、卒業生はキャンパス内の各所で盛装を披露しあい、所属していたコミュニティで写真をとり、別れを惜しみあう。
瞳子の大学は女子大なのもあって卒業式は特に華やかで、ローカル局のTVカメラが入るほどだった。色とりどりの袴姿があふれた喧噪のキャンパスを、彼女は一人、落ちつける場所を探しもとめて放浪していた。
奈津子やゼミの友人と過ごしている、と昨日彼には伝えた。
とはいえ、奈津子は学部からして違うし、体育会系ソフトボール部の部長だ。今日は部活のつながりで多くの時間をとられる。ゼミの同期たちも、基本的にはサークル単位で動いていて、指導教官のもとに集合するのは写真撮影のごく十数分だろう。
部活もサークル活動もせず、大学では勉強しかしてこなかった瞳子は、こんな時に所属する場所がない。
小学校のころからバレエ一色だったので、一匹狼であることも集団からはぐれて手持ちぶさたになることも、すっかり慣れっこである。しかし、何も感じないわけではない。言いようのない孤独感が、いつも付きまとう。
ゼミの教授室で記念撮影をしたあと、奈津子とだけはどうしても写真を撮りたかったので、なんとか連絡をとった。彼女は四月から、都心にある国立大の理学研究科の数学専攻に進学する予定だった。
待ち合わせの正門前にあらわれた奈津子は、なんと燕尾服姿だった。
前髪をポンパドールにして上げて固め、ホワイトタイではなくあえてブラックタイをあわせてアクセントを利かせている。
元々の凛々しげな顔のパーツに濃いめのメークをほどこした姿は、オーバー一七〇の身長もあって、某歌劇団の男役様がご来臨なさったとしか言いようがなかった。もう、爆笑するしかない。
「あはははは‼ ちょっ……ナコちゃん、似合いすぎ……最高!」
「でっしょー? 両親ウケは悪かったけど、教授含めて大学では評判いいよ。テレビ取材もされちゃったし!」
二人してはしゃいで写真をたくさん撮って、テンションが最高潮だった。
「今日の私は、瞳子の社会人彼氏よりもイケてて素敵よ。どう? 浮気しちゃう?」
奈津子が悪ノリして顎にくいっと手をかけてくる。
「するする。ナコちゃん、ある意味飛豪さんより男前」
「あれ、そのヒゴーさんは今どこにいるの? 昨日戻ってきたんでしょ」
「午前中は仕事で、今こっちに向かってる。でも、渋滞でちょっと遅れてるみたい」
瞳子はこの二年間ずっと身につけていた、ピンクゴールドの腕時計に視線を落とした。GPS機能で、彼はいつも彼女の居場所を知っている。
「じゃ、合流するまで一緒いよ」
ちょうどその時、奈津子の燕尾服のポケットでスマートフォンが鳴った。
「……後輩からだ」
「最後なんだから行ってあげて。わたしとはまた今度遊ぼう。せっかく引っ越しして、家近くなったんだし」
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奈津子はこちらを何度も振り返りながら、怒ったように宣言して走り去っていった。
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