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第27話 最終合格発表イベント~新グループ結成!
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2023年10月7日
『おはようございます
花です☺︎︎︎︎✨️
この間のネイル完成しました🖤🤍💅✨
最後はアイドルオーディションカラーにしました!
今日も晴れて良かった~☺️
1日頑張りましょう(*^^*)』
という花のネイル💅🏻の画像付きトゥイートからこの日の朝は始まった。
「おはようございます☀
ホントだね!晴れてよかった😆
今日花子のアイドル姿楽しみにしてるね♪
(*˘︶˘*).。.:*」
『おはようございます☀️!
よかったです✨
ありがとうございます(*^^*)』
昨日とは打って変わっていつも通り元気な花だ。
そして今日はついに
アイドルオーディション最終合格発表当日だ。
今回もYouTubeでのライブ配信がされる。
候補者達は
『合格発表にお越しいただける方いらっしゃいますかー?』とか
『オーディションも最後なので発表会場に会いに来てくださると嬉しいです!』など
オーディションに受かっても落ちても自分の晴れ姿を応援してくれたファンに見てもらえるのはこの日が最後ということもあり、今まで応援していただいた方には会場に足を運んでもらいたいようだった。
だが俺は会場への観覧応募はせずに、またYouTube配信で観ようと思っていた。
誰が受かってもどんな結果になっても
絶対泣く自信が1000%あったし、目の前でどの候補者でも当落の結果など見ていられないからだ。
そして時間になりライブ配信が始まった。
「皆様、本日はアイドルオーディション最終合格者発表にお集まりただきまして誠にありがとうございます。」
「まずはこのオーディションがどのようなオーディションなのかご説明をさせていただきます。」
「今年の4月から始まったアイドルオーディションプロジェクトは国民的アイドルグループを手がけてきた秋山智が総合プロデューサーを務める新規アイドルグループ創造プロジェクトです」
「オーディションの応募総数はおよそ1万人で様々な審査を通過したファイナリストは今日登場する28名となりました。
本日はその28名の中から最終的に11名の発表を行い半年間のオーディション期間を経て、ついに新アイドルグループが誕生します。」
「また!本日のイベントはですね!
公式YouTubeでも生配信しております!
メンバー決定の瞬間を是非!ご覧下さい!!」
「そしてですね!本日の最終合格者発表イベントには、スペシャルゲストの方にも起こしいただいております!ご紹介いたしましょう!」
「元!TKB48のメンバーであり、現在はタレントとして活躍している北野未姫さんでーす!」
すると会場からどよめきが起こる
『おおー!!👏✨』
「北野さんよろしくお願いしま~す!」
「こちらこそよろしくお願いします!
わぁ!凄いですね!沢山の方がいらっしゃって!」
「本日は半年間のオーディション期間を経て、ついに最終合格者11名が決定するんですけれども、北野さんはご自身のオーディションの時とか覚えてらっしゃいますか?」
「覚えてます!もうめちゃくちゃ緊張したし、最終の結果はメールが来たら合格で、メールが来なかったら落ちたっていう判断だったんですよ。だからいつ来るかいつ来るかみたいなずっとドキドキしてた覚えがあります!」
「でもこーんな沢山の方がいる前で合格発表っていうのは、そうとう緊張するだろうなと思います!」
「ご自身の合格を受け取った時はどんなお気持ちでした?」
「なんか信じられなかったです!本当に田舎の人間だったんで、まさか自分がアイドルになれるって思ってなかったんで、受かった時も家族でこれは嘘のブラックメールだってずっと思ってました笑」
会場の笑いを誘う。さすが本物のアイドルである!
「それでは北野さんからステージ裏にいる候補者の皆様に一言メッセージいただけますか?」
「えーっ!💦私YouTubeとかでこのオーディションの過程を観させていただいんですけれども、本当に皆さん努力していてダンスとか歌とかのクオリティが高すぎてたぶん悔いのないくらいやり尽くしたと思うので、今日という日を楽しんでもらえたらなって思いますね!」
「北野さんからのエール頂きました。
きっと候補者達に届いてると思います!」
「それではアイドルオーディションプロジェクト最終合格者11名の発表に参りたいと思います。まずはこちらのVTRからご覧下さい。」
するとステージが暗くなり、1次オーディションから候補者のお披露目会、合宿オーディションそしてファーストオーディションと今はもう居ない懐かしい候補者の顔ぶれとともに笑顔で語る姿、レッスンに勤しむ姿、またファーストで名前が呼ばれ仲間と抱き合い涙する姿など、今までの彼女達の軌跡が大スクリーンに映し出される。
この時点で俺はもう泣きそうだ。
今まで彼女達がどれだけ頑張りどれだけ苦悩してきたかを毎日見てきている。
「それではアイドルオーディションプロジェクトファイナルステージを通過したファイナリスト28名に登場して頂きましょう!」
舞台の袖から1人づつ名前が呼ばれ登場してくる。
「以上28名がアイドルオーディションプロジェクトのファイナリストとなります!皆さま盛大な拍手をお願いします!」
候補者のみんなは緊張でガチガチなのかなと思っていたが、みんな意外と余裕のある表情で俺は安心した。ちゃんとみんな気持ちを固めてきているようだ。
「それでは最終合格者11名そして新アイドルグループ『STAR☆TUP』のメンバー発表へと参ります!」
「ここでファイナリストの方には別室にご移動お願いします」
1度ファイナリスト達はステージから別室に移動する。
合格発表で呼ばれた候補者だけがこのステージに戻ってこれるシステムのようだ。
続いて司会の人が
「先日ファンによるメンバー候補生決定最終投票が9月24日から10月6日にかけて実施されました。その期間中に獲得した票数の上位11名が最終合格者となり、新アイドルグループ『STAR☆TUP』のメンバーとして活動します」
『はい。というわけで投票は終わっているんですが、北野さん最終合格者を決めるこの投票システムいかがですか?』
『いやぁでも、やっぱり応援してくださって、今までの過程を見てくださっているファンの方達の投票ということなので、皆さんもう悔いはないんじゃないですかねー。納得のいく結果になるんじゃないかなと思います。』
それを聞いた司会者が
『皆さんここまでの練習の成果とか今までの発表イベントで出し切ってると思うので、それを見て皆さん投票してくださったのかなと思います。誰が選ばれてもおかしくない28名ではあると思うんですけれども、投票してくださった方の中にも推しメンがいたりとかすると思いますのでね。』
続けて司会の方が
『確かに北野さんが言うように、かなり納得度というのもあるかとは思います。』
『ありますよね!やっぱりこう運営の大人の方が決めるよりも、ファンの方に決めてもらった方が皆さんが納得するじゃないですか!』
「そしてですね。今ファイナリスト達は別室の方で待機しているということになるんですけれども、北野さん!この心境というのはもう1分後には名前が呼ばれるかも呼ばれないかもという心境はどうゆうふうに思われますか?」
「何故か私までドキドキしてます今!絶対に呼ばれないのに!呼ばれる確率はゼロなんですけれども、何故か私がドキドキしちゃってるってことは!本人達はもう凄い緊張なんだなって今実感しています!」
「やっぱり北野さんもご自身の合格発表の時を思い出しますよね!会場の皆さんもね!かなり緊張感が漂っているかなと思います!」
すると会場の照明が1段暗くなった。
「それでは準備が整ったようなので、最終合格者11名の発表に参りたいと思います!これから発表される順番は投票の結果と関係なくランダムでの発表とさせていただきます!」
「それではお待たせいたしました。合格者1人目の発表です!
それでは発表します!合格者1人目は!
マリーさんです!」
会場から悲鳴にも似た歓喜の声と拍手がが巻き起こる!
おおー!マリー受かった‼️👏✨
その瞬間俺は涙が溢れ出した。
「おめでとうございます🎉それではステージの方へお願いします!」
「今のお気持ちをお聞かせください!」
『えっと、ホントに呼ばれると思ってなかったので素直に嬉しいです!ありがとうございます!』
「それではこの半年間応援してくださったファンの皆様に一言いただけますか?」
『応援してくださった皆さん本当にありがとうございます!毎日不安でいっぱいだったんですけどSNSとかで毎日温かい声をいただいてここまで頑張ることができました。
私はアイドルという夢を本当は1回諦めたんですけど、もう1回夢を追いかけようって決断できたのは友達とかが背中を押してくれたおかげです。友人がいなかったら私はここに立っていないと思うので本当に感謝しています。』
「新グループメンバー1人目はマリーさんでした~!おめでとうございます!!」
「続きまして合格者2人目の発表です!
合格者2人目は!チョコさんです!」
これにもまた盛大な拍手と歓声が巻き起こる!
チョコが泣いているのか笑顔なのかわからないような表情で控え室からステージに登壇してくる。
「それではチョコさん!新グループのメンバーに選ばれました!今のお気持ちをお聞かせください!!」
『本当に嬉しいです!応援も投票もありがとうございました!』
「待っている間、呼ばれるかなーって思いはありましたか?」
『いえ本当に全然なくって、今までもいくつかオーディション受けたことあるんですけど、
最後の最後で呼ばれないっていう経験もあったので、、、それが、、トラウマって言うか、
全然呼ばれるイメージもできてなかったから、まさか呼んでいただけるとは思ってなくて、、、すごくびっくりしました。』
チョコは涙は止まらないが嬉しそうな表情を見せてくれた。
「それではこれまで半年間応援してくださった方々に一言お願いできますか?」
『毎日私のポストにリプくれたりハート押してくれたり、インスタライブなども来てくれたり、皆さんの応援が日々私の支えになってました。本当にありがとうございました!』
「チョコさん!本当におめでとうございます!もう一度盛大な拍手をお願いします!!」
👏👏👏👏👏
そして3人目にマコが呼ばれる。
ステージに向かって涙を手で拭きながら嬉しそうに走ってくる。
「マコさんおめでとうございます!
思いが溢れているとは思いますが、今の気持ち聞かせていただけますか?」
『素直に嬉しいです』
もう声にならないほど声が震えてしまっている。
「控え室で待ってる間はどんな気持ちでしたか?」
『待ってる間も凄い不安だったし、、、合宿の時とかもオーディション受けなければよかったって何度も思ったりしたこともあったんですけど、、、こうして、、選ばれてとても嬉しいです。』
涙で声にならない声を一生懸命絞り出している。
「オーディション期間を経て皆様に伝えたいこととかありますか?」
司会の方が物腰の柔らかい言い方でマコに尋ねる。
『私はSNSとか得意じゃないし、、、
歌もダンスもそんなに得意じゃないので、、
私以外にもっといい人がいたんじゃないかって、、うぅぅぅ、、、思われる方もいらっしゃると思うんですが、これからも他の人のより何十倍も何百倍も頑張るので、、、私の成長を見守っていてくれると嬉しいです、、、』
言葉を詰まらせながらしっかり自分の気持ちを述べるマコ。
マコのその溢れる涙は会場の照明のスポットライトに照らされ夜空に輝く星のように綺麗だった。
4人目にサマーが呼ばれた。
そして今の気持ちと応援してくださったファンの皆様に感謝の気持ちを述べる。
「さぁ、今何名ですか?残り何名になるんですかね?」
と北野が司会者に尋ねる。
「今4人呼ばれましたので、残り7名ということになります。」
それを聞いた北野が
「ちょっと別室で待ってる側も表情に不安が見えるように皆さん感じますけども。ちょっとカウントダウンに差し掛かってきてるような。そんな感じがしますね!」
「それでは5人目のメンバーの発表です!」
5人目はナビが呼ばれる。
そして今の気持ちと応援してくれたファンに向けて気持ちを述べる。
そして6人目にニコ。
と発表されていき、残るメンバーの枠は5人にまでなっていた。
えっ!?花も呼ばれてないし、真希ちゃんも呼ばれてないし、ウランちゃんもココアやマリナちゃんやネエちゃんも呼ばれてない。
もちろんここまで合格した候補生達は素晴らしいパフォーマンスの持ち主でアイドルとして申し分ないほど素晴らしい容姿だ。
ただ俺は全員が推しなのだ。
いやもう今の時点では今名前を挙げた候補生を明らかに贔屓目で見ているのかもしれないが。
だが非情にも発表は止まらない。
「続きまして合格者7人目の発表です!
合格者7人目は!ココアさんです!」
やっとココアが呼ばれた。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
「ココアさん今のお気持ちをお聞かせください!」
『Bグループのキャプテンのマリーちゃんが先に合格して、今までずっと同じグループで一緒にやってきて、私も合格してデビューしてこれからも一緒に頑張りたいなぁって気持ちで座っていたので呼ばれた瞬間はほんっとに嬉しかったです🥲』
「ココアさんおめでとうございます!」
そしてそのあと8人目にピース、9人目にモモ、10人目にアオと発表されついに最後の1人が発表される。
司会
「それではいよいよ最後の1人の発表となります」
北野
「そうですねぇ~このまま全員呼ぶのは無理ですかね~💦」
「すいません💦呼べません💦北野さんも呼べません💦」
俺はこの、真希ちゃんも花もリエちゃんもカワチンもマカロンも呼ばれていない状況で司会者の方のこのジョークは笑えなかった。
「ただ応募総数は1万人いたわけですから。」
「すごい!その中の11名になるんですもんね。」
「それでは続きまして最後の合格者11人目の発表です!」
「応募総数は1万人にも登りました!
その中から最後のメンバーに選ばれたのは!!」
「合格者11人目は!アンナさんです!」
「11人目!最後の『STAR☆TUP』のメンバーに選ばれたのは!アンナさんでした!おめでとうございます!!」
アンナも溢れる涙を必死に手で拭いながらステージへと向かう。
アンナがステージに登壇すると会場から様々な応援の声が飛ぶ!
最後の1人はファイナリストの中で最年少14歳のアンナが呼ばれた。
後に新グループのセンターを務めることとなるファイナリストの中でも逸材の候補生だ。
「さぁ!11人目に名前が呼ばれましたアンナさん!今のお気持ちを聞かせていただけますか?」
『正直、最後まで呼ばれなくて、、、他にも素敵な候補生がいる中で、自分は、、、うぅ、選ばれないんじゃないかって、、、ずっと思ってたんですけど、名前が上がって嬉しいし、ホッとしてます、、、』
最後の最後に呼ばれたこともあり、先程まで不安に押しつぶされそうになっていた14歳のアンナは、唇を震わせながら精一杯今の気持ちをコメントした。
もちろんメンバーに決まった候補生達を嬉しく思っていたし、彼女達の涙やコメントに感動し、俺自らも彼女達の晴れの姿に涙していた。
心から本当によかったと思っている。
だが、なんだろうこの締め付けられる胸の痛みは、、、空虚な、、、心にぽっかり穴が空いたような感覚、、、
いや、今は自分の気持ちも言葉もどう表現したらいいのか分からなかった。
ただ俺は涙でスマホの画面がよく見えなくて、しばらく呆然としてライブ配信の内容も何も頭に入ってこなかった。
「花子が呼ばれなかった、、、」
俺は114人全員が推しだし、新グループのメンバーが決まって喜ぶべき時なのに。
ただ自分ではなぜだか理解できなかったがずっと涙が止まらなかった。
そのあとのライブ中継のことは俺はあまり覚えていない。
新アイドルグループ
『STAR☆TUP』メンバー
マリー
チョコ
マコ
サマー
ナビ
ニコ
ココア
ピース
モモ
アオ
アンナ
こうして新アイドルグループ『STAR☆TUP』のメンバーを決める約半年間の壮絶なオーディションが幕を閉じたのであった。
『おはようございます
花です☺︎︎︎︎✨️
この間のネイル完成しました🖤🤍💅✨
最後はアイドルオーディションカラーにしました!
今日も晴れて良かった~☺️
1日頑張りましょう(*^^*)』
という花のネイル💅🏻の画像付きトゥイートからこの日の朝は始まった。
「おはようございます☀
ホントだね!晴れてよかった😆
今日花子のアイドル姿楽しみにしてるね♪
(*˘︶˘*).。.:*」
『おはようございます☀️!
よかったです✨
ありがとうございます(*^^*)』
昨日とは打って変わっていつも通り元気な花だ。
そして今日はついに
アイドルオーディション最終合格発表当日だ。
今回もYouTubeでのライブ配信がされる。
候補者達は
『合格発表にお越しいただける方いらっしゃいますかー?』とか
『オーディションも最後なので発表会場に会いに来てくださると嬉しいです!』など
オーディションに受かっても落ちても自分の晴れ姿を応援してくれたファンに見てもらえるのはこの日が最後ということもあり、今まで応援していただいた方には会場に足を運んでもらいたいようだった。
だが俺は会場への観覧応募はせずに、またYouTube配信で観ようと思っていた。
誰が受かってもどんな結果になっても
絶対泣く自信が1000%あったし、目の前でどの候補者でも当落の結果など見ていられないからだ。
そして時間になりライブ配信が始まった。
「皆様、本日はアイドルオーディション最終合格者発表にお集まりただきまして誠にありがとうございます。」
「まずはこのオーディションがどのようなオーディションなのかご説明をさせていただきます。」
「今年の4月から始まったアイドルオーディションプロジェクトは国民的アイドルグループを手がけてきた秋山智が総合プロデューサーを務める新規アイドルグループ創造プロジェクトです」
「オーディションの応募総数はおよそ1万人で様々な審査を通過したファイナリストは今日登場する28名となりました。
本日はその28名の中から最終的に11名の発表を行い半年間のオーディション期間を経て、ついに新アイドルグループが誕生します。」
「また!本日のイベントはですね!
公式YouTubeでも生配信しております!
メンバー決定の瞬間を是非!ご覧下さい!!」
「そしてですね!本日の最終合格者発表イベントには、スペシャルゲストの方にも起こしいただいております!ご紹介いたしましょう!」
「元!TKB48のメンバーであり、現在はタレントとして活躍している北野未姫さんでーす!」
すると会場からどよめきが起こる
『おおー!!👏✨』
「北野さんよろしくお願いしま~す!」
「こちらこそよろしくお願いします!
わぁ!凄いですね!沢山の方がいらっしゃって!」
「本日は半年間のオーディション期間を経て、ついに最終合格者11名が決定するんですけれども、北野さんはご自身のオーディションの時とか覚えてらっしゃいますか?」
「覚えてます!もうめちゃくちゃ緊張したし、最終の結果はメールが来たら合格で、メールが来なかったら落ちたっていう判断だったんですよ。だからいつ来るかいつ来るかみたいなずっとドキドキしてた覚えがあります!」
「でもこーんな沢山の方がいる前で合格発表っていうのは、そうとう緊張するだろうなと思います!」
「ご自身の合格を受け取った時はどんなお気持ちでした?」
「なんか信じられなかったです!本当に田舎の人間だったんで、まさか自分がアイドルになれるって思ってなかったんで、受かった時も家族でこれは嘘のブラックメールだってずっと思ってました笑」
会場の笑いを誘う。さすが本物のアイドルである!
「それでは北野さんからステージ裏にいる候補者の皆様に一言メッセージいただけますか?」
「えーっ!💦私YouTubeとかでこのオーディションの過程を観させていただいんですけれども、本当に皆さん努力していてダンスとか歌とかのクオリティが高すぎてたぶん悔いのないくらいやり尽くしたと思うので、今日という日を楽しんでもらえたらなって思いますね!」
「北野さんからのエール頂きました。
きっと候補者達に届いてると思います!」
「それではアイドルオーディションプロジェクト最終合格者11名の発表に参りたいと思います。まずはこちらのVTRからご覧下さい。」
するとステージが暗くなり、1次オーディションから候補者のお披露目会、合宿オーディションそしてファーストオーディションと今はもう居ない懐かしい候補者の顔ぶれとともに笑顔で語る姿、レッスンに勤しむ姿、またファーストで名前が呼ばれ仲間と抱き合い涙する姿など、今までの彼女達の軌跡が大スクリーンに映し出される。
この時点で俺はもう泣きそうだ。
今まで彼女達がどれだけ頑張りどれだけ苦悩してきたかを毎日見てきている。
「それではアイドルオーディションプロジェクトファイナルステージを通過したファイナリスト28名に登場して頂きましょう!」
舞台の袖から1人づつ名前が呼ばれ登場してくる。
「以上28名がアイドルオーディションプロジェクトのファイナリストとなります!皆さま盛大な拍手をお願いします!」
候補者のみんなは緊張でガチガチなのかなと思っていたが、みんな意外と余裕のある表情で俺は安心した。ちゃんとみんな気持ちを固めてきているようだ。
「それでは最終合格者11名そして新アイドルグループ『STAR☆TUP』のメンバー発表へと参ります!」
「ここでファイナリストの方には別室にご移動お願いします」
1度ファイナリスト達はステージから別室に移動する。
合格発表で呼ばれた候補者だけがこのステージに戻ってこれるシステムのようだ。
続いて司会の人が
「先日ファンによるメンバー候補生決定最終投票が9月24日から10月6日にかけて実施されました。その期間中に獲得した票数の上位11名が最終合格者となり、新アイドルグループ『STAR☆TUP』のメンバーとして活動します」
『はい。というわけで投票は終わっているんですが、北野さん最終合格者を決めるこの投票システムいかがですか?』
『いやぁでも、やっぱり応援してくださって、今までの過程を見てくださっているファンの方達の投票ということなので、皆さんもう悔いはないんじゃないですかねー。納得のいく結果になるんじゃないかなと思います。』
それを聞いた司会者が
『皆さんここまでの練習の成果とか今までの発表イベントで出し切ってると思うので、それを見て皆さん投票してくださったのかなと思います。誰が選ばれてもおかしくない28名ではあると思うんですけれども、投票してくださった方の中にも推しメンがいたりとかすると思いますのでね。』
続けて司会の方が
『確かに北野さんが言うように、かなり納得度というのもあるかとは思います。』
『ありますよね!やっぱりこう運営の大人の方が決めるよりも、ファンの方に決めてもらった方が皆さんが納得するじゃないですか!』
「そしてですね。今ファイナリスト達は別室の方で待機しているということになるんですけれども、北野さん!この心境というのはもう1分後には名前が呼ばれるかも呼ばれないかもという心境はどうゆうふうに思われますか?」
「何故か私までドキドキしてます今!絶対に呼ばれないのに!呼ばれる確率はゼロなんですけれども、何故か私がドキドキしちゃってるってことは!本人達はもう凄い緊張なんだなって今実感しています!」
「やっぱり北野さんもご自身の合格発表の時を思い出しますよね!会場の皆さんもね!かなり緊張感が漂っているかなと思います!」
すると会場の照明が1段暗くなった。
「それでは準備が整ったようなので、最終合格者11名の発表に参りたいと思います!これから発表される順番は投票の結果と関係なくランダムでの発表とさせていただきます!」
「それではお待たせいたしました。合格者1人目の発表です!
それでは発表します!合格者1人目は!
マリーさんです!」
会場から悲鳴にも似た歓喜の声と拍手がが巻き起こる!
おおー!マリー受かった‼️👏✨
その瞬間俺は涙が溢れ出した。
「おめでとうございます🎉それではステージの方へお願いします!」
「今のお気持ちをお聞かせください!」
『えっと、ホントに呼ばれると思ってなかったので素直に嬉しいです!ありがとうございます!』
「それではこの半年間応援してくださったファンの皆様に一言いただけますか?」
『応援してくださった皆さん本当にありがとうございます!毎日不安でいっぱいだったんですけどSNSとかで毎日温かい声をいただいてここまで頑張ることができました。
私はアイドルという夢を本当は1回諦めたんですけど、もう1回夢を追いかけようって決断できたのは友達とかが背中を押してくれたおかげです。友人がいなかったら私はここに立っていないと思うので本当に感謝しています。』
「新グループメンバー1人目はマリーさんでした~!おめでとうございます!!」
「続きまして合格者2人目の発表です!
合格者2人目は!チョコさんです!」
これにもまた盛大な拍手と歓声が巻き起こる!
チョコが泣いているのか笑顔なのかわからないような表情で控え室からステージに登壇してくる。
「それではチョコさん!新グループのメンバーに選ばれました!今のお気持ちをお聞かせください!!」
『本当に嬉しいです!応援も投票もありがとうございました!』
「待っている間、呼ばれるかなーって思いはありましたか?」
『いえ本当に全然なくって、今までもいくつかオーディション受けたことあるんですけど、
最後の最後で呼ばれないっていう経験もあったので、、、それが、、トラウマって言うか、
全然呼ばれるイメージもできてなかったから、まさか呼んでいただけるとは思ってなくて、、、すごくびっくりしました。』
チョコは涙は止まらないが嬉しそうな表情を見せてくれた。
「それではこれまで半年間応援してくださった方々に一言お願いできますか?」
『毎日私のポストにリプくれたりハート押してくれたり、インスタライブなども来てくれたり、皆さんの応援が日々私の支えになってました。本当にありがとうございました!』
「チョコさん!本当におめでとうございます!もう一度盛大な拍手をお願いします!!」
👏👏👏👏👏
そして3人目にマコが呼ばれる。
ステージに向かって涙を手で拭きながら嬉しそうに走ってくる。
「マコさんおめでとうございます!
思いが溢れているとは思いますが、今の気持ち聞かせていただけますか?」
『素直に嬉しいです』
もう声にならないほど声が震えてしまっている。
「控え室で待ってる間はどんな気持ちでしたか?」
『待ってる間も凄い不安だったし、、、合宿の時とかもオーディション受けなければよかったって何度も思ったりしたこともあったんですけど、、、こうして、、選ばれてとても嬉しいです。』
涙で声にならない声を一生懸命絞り出している。
「オーディション期間を経て皆様に伝えたいこととかありますか?」
司会の方が物腰の柔らかい言い方でマコに尋ねる。
『私はSNSとか得意じゃないし、、、
歌もダンスもそんなに得意じゃないので、、
私以外にもっといい人がいたんじゃないかって、、うぅぅぅ、、、思われる方もいらっしゃると思うんですが、これからも他の人のより何十倍も何百倍も頑張るので、、、私の成長を見守っていてくれると嬉しいです、、、』
言葉を詰まらせながらしっかり自分の気持ちを述べるマコ。
マコのその溢れる涙は会場の照明のスポットライトに照らされ夜空に輝く星のように綺麗だった。
4人目にサマーが呼ばれた。
そして今の気持ちと応援してくださったファンの皆様に感謝の気持ちを述べる。
「さぁ、今何名ですか?残り何名になるんですかね?」
と北野が司会者に尋ねる。
「今4人呼ばれましたので、残り7名ということになります。」
それを聞いた北野が
「ちょっと別室で待ってる側も表情に不安が見えるように皆さん感じますけども。ちょっとカウントダウンに差し掛かってきてるような。そんな感じがしますね!」
「それでは5人目のメンバーの発表です!」
5人目はナビが呼ばれる。
そして今の気持ちと応援してくれたファンに向けて気持ちを述べる。
そして6人目にニコ。
と発表されていき、残るメンバーの枠は5人にまでなっていた。
えっ!?花も呼ばれてないし、真希ちゃんも呼ばれてないし、ウランちゃんもココアやマリナちゃんやネエちゃんも呼ばれてない。
もちろんここまで合格した候補生達は素晴らしいパフォーマンスの持ち主でアイドルとして申し分ないほど素晴らしい容姿だ。
ただ俺は全員が推しなのだ。
いやもう今の時点では今名前を挙げた候補生を明らかに贔屓目で見ているのかもしれないが。
だが非情にも発表は止まらない。
「続きまして合格者7人目の発表です!
合格者7人目は!ココアさんです!」
やっとココアが呼ばれた。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
「ココアさん今のお気持ちをお聞かせください!」
『Bグループのキャプテンのマリーちゃんが先に合格して、今までずっと同じグループで一緒にやってきて、私も合格してデビューしてこれからも一緒に頑張りたいなぁって気持ちで座っていたので呼ばれた瞬間はほんっとに嬉しかったです🥲』
「ココアさんおめでとうございます!」
そしてそのあと8人目にピース、9人目にモモ、10人目にアオと発表されついに最後の1人が発表される。
司会
「それではいよいよ最後の1人の発表となります」
北野
「そうですねぇ~このまま全員呼ぶのは無理ですかね~💦」
「すいません💦呼べません💦北野さんも呼べません💦」
俺はこの、真希ちゃんも花もリエちゃんもカワチンもマカロンも呼ばれていない状況で司会者の方のこのジョークは笑えなかった。
「ただ応募総数は1万人いたわけですから。」
「すごい!その中の11名になるんですもんね。」
「それでは続きまして最後の合格者11人目の発表です!」
「応募総数は1万人にも登りました!
その中から最後のメンバーに選ばれたのは!!」
「合格者11人目は!アンナさんです!」
「11人目!最後の『STAR☆TUP』のメンバーに選ばれたのは!アンナさんでした!おめでとうございます!!」
アンナも溢れる涙を必死に手で拭いながらステージへと向かう。
アンナがステージに登壇すると会場から様々な応援の声が飛ぶ!
最後の1人はファイナリストの中で最年少14歳のアンナが呼ばれた。
後に新グループのセンターを務めることとなるファイナリストの中でも逸材の候補生だ。
「さぁ!11人目に名前が呼ばれましたアンナさん!今のお気持ちを聞かせていただけますか?」
『正直、最後まで呼ばれなくて、、、他にも素敵な候補生がいる中で、自分は、、、うぅ、選ばれないんじゃないかって、、、ずっと思ってたんですけど、名前が上がって嬉しいし、ホッとしてます、、、』
最後の最後に呼ばれたこともあり、先程まで不安に押しつぶされそうになっていた14歳のアンナは、唇を震わせながら精一杯今の気持ちをコメントした。
もちろんメンバーに決まった候補生達を嬉しく思っていたし、彼女達の涙やコメントに感動し、俺自らも彼女達の晴れの姿に涙していた。
心から本当によかったと思っている。
だが、なんだろうこの締め付けられる胸の痛みは、、、空虚な、、、心にぽっかり穴が空いたような感覚、、、
いや、今は自分の気持ちも言葉もどう表現したらいいのか分からなかった。
ただ俺は涙でスマホの画面がよく見えなくて、しばらく呆然としてライブ配信の内容も何も頭に入ってこなかった。
「花子が呼ばれなかった、、、」
俺は114人全員が推しだし、新グループのメンバーが決まって喜ぶべき時なのに。
ただ自分ではなぜだか理解できなかったがずっと涙が止まらなかった。
そのあとのライブ中継のことは俺はあまり覚えていない。
新アイドルグループ
『STAR☆TUP』メンバー
マリー
チョコ
マコ
サマー
ナビ
ニコ
ココア
ピース
モモ
アオ
アンナ
こうして新アイドルグループ『STAR☆TUP』のメンバーを決める約半年間の壮絶なオーディションが幕を閉じたのであった。
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彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
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自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
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