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追憶編
かつて並び立った者たち
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――五年前
――ッシュ……バニッシュ――。
どこか遠くから呼ぶ声がした。
その声に導かれるように、バニッシュはゆっくりとまぶたを開ける。
柔らかな風が頬を撫で、草の匂いと陽光が肌を包む。
目を細めると、一面の原っぱが金色に輝いていた。
鳥のさえずりが心地よく響く。
――世界は、まだ穏やかだった。
バニッシュは上体を起こし、大きくあくびをすると背筋を伸ばす。
その姿を、呆れたような声が見下ろしていた。
「……おい、またこんなところで寝てたのか?」
腰に手を当て、陽の光を背に立つ青年。
金色の髪が風に揺れ、澄んだ青の瞳が少しだけ困ったように細められている。
――カイル。
まだ「勇者の加護」を受ける前の彼は、どこまでも真っ直ぐな理想を胸に抱いた青年だった。
バニッシュは寝癖のついた髪をかきながら、のんびりと笑う。
「いやぁ、気持ちよくてさ。つい……」
「はぁ……全くお前というやつは」
カイルは呆れたように息を吐き、腕を組んだ。
「そのうち魔物のエサになっても知らないぞ」
その言葉に、バニッシュは肩をすくめる。
「そん時は、頼むよ。お前が助けてくれ」
「助けるかどうかは気分次第だな」
カイルは笑みをこぼし、どこか兄弟のような口調で言った。
バニッシュもそれに笑い返す。
風が二人の間を抜け、草原がざわめく。
「それにしても、いい天気だな」
「お前はほんと、呑気だな」
――この頃の二人の関係は、まだ穏やかで、どこか微笑ましいほどに無邪気だった。
バニッシュが支え、カイルが引っ張る。
正反対の二人だったが、不思議と息は合っていた。
そしてこの日もまた、彼らは歩き出す。
「それで、どうしたんだ?」
のんびりとした声で尋ねるバニッシュ。
寝起きの余韻が抜けきらぬまま、あくび混じりに言葉を続ける。
対してカイルは、もう何度目になるかわからないため息をついた。
手を額にあて、心底呆れた様子で言う。
「お前なぁ……」
そう言いつつ、懐から一枚の紙を取り出す。
風にひらひらと揺れるそれを、バニッシュの目の前に突き出した。
「依頼を取ってきたんだよ。ちゃんとした依頼をな」
「おおっ、さすがカイルだな!」
バニッシュは嬉しそうに立ち上がり、依頼書を覗き込む。
目を走らせた瞬間――
「……って、これは祭りの警備か?」
「ああ、そうだ」
カイルは腕を組んで頷く。
「文句言うなよ。俺たちの実力じゃ、まだ討伐系の依頼なんて回ってこない。小さな依頼でもこなして、信頼を積むしかないんだ」
真面目な口調。
けれど、そこには確かな決意があった。
「なるほどなぁ……いや、文句はないが……祭りか」
バニッシュは頭の後ろをかき、苦笑いを浮かべた。
その様子に、カイルが片眉を上げる。
「……なんだよ、その顔。都合でも悪いのか?」
「いや、ただ……人が多いと、ちょっとな」
「……はぁ」
深いため息。
カイルは思わず天を仰ぎ、肩を落とす。
「まったく、魔物と戦うより人混みが苦手な冒険者なんて聞いたことないぞ」
「いや、魔物は戦ってればいいからな」
「はぁぁぁ……もういい、行くぞ」
がくりと項垂れたまま歩き出すカイル。
その後ろを、バニッシュはのんびりとついていく。
「とにかく、祭りは五日後だ」
カイルは依頼書を指で軽く叩きながら、真剣な表情で続けた。
「そこそこ大きな街だし、移動も考えると――早く出発したほうがいい」
その声には、まだ若さが残るが、不思議と人を引っ張る強さがあった。
バニッシュは顎に手を当て、うーんと少し考える。
「そうだな。準備して……明日には出発するか」
「いや、今日にでも出発しよう」
「い!? 今日か!?」
思わず声を裏返らせ、バニッシュはカイルをまじまじと見た。
しかし当の本人はまるで悪びれた様子もなく、真っすぐな瞳で言い放つ。
「何言ってるんだ。俺は一日でも早く一人前になって――多くの人を救いたいんだ」
その言葉はまるで陽の光のようだった。
まっすぐで、汚れを知らない若者の輝き。
バニッシュは一瞬、言葉を失い、それから苦笑を浮かべて頭をかく。
「……やれやれ。元気が有り余ってるな」
「当たり前だろ。俺は英雄になる男なんだからな」
「はいはい、わかったよ」
バニッシュは肩をすくめ、軽く伸びをする。
「じゃあ、さっさと準備するか」
そう言って、二人はそれぞれ荷をまとめに歩き出した。
当時のバニッシュは三十三歳。
カイルはまだ十八歳の、冒険者になりたての少年だった。
ギルドの紹介でたまたま組むことになった二人――最初は、年の離れた若造との旅に戸惑いを隠せなかったバニッシュだが、行動を共にするうちに気づく。
カイルの真っすぐな心と情熱、そしてどこか不器用なまでの優しさ。
不思議なことに、二人はどこか似ていた。
価値観も、夢も、理想も。
お互いの足りない部分を補い合うように、いつしか呼吸が合っていった。
それはまるで――光と影が自然に隣り合うような、絶妙な調和だった。
カイルの提案によって、二人は慌ただしく荷をまとめると、その日のうちに街へ向けて出発した。
秋の風が草原を渡り、夕暮れの色が空を朱に染めていく。
しかし、出発した時間が遅く、陽が沈む頃になっても街の灯りは見えなかった。
「……結局、野宿になっちまったな」
焚き火を前に、カイルが苦笑を漏らす。
火の粉がパチリと弾け、薄闇の中に二人の影が揺れた。
「まあ、気にするな」
バニッシュは薪を組み直しながら、気楽な調子で言う。
そして、ふふふ、と不敵な笑いを漏らす。
「こんなこともあろうかと――俺は用意してきた!」
そう言って、荷の奥から小包を取り出した。
包みを開くと、ふわりと香ばしい匂いが立ち昇る。
「……これは!」
カイルの瞳が丸くなる。
包みの中には、バニッシュたちの拠点の町で人気のバケットサンドが二つ。
ジューシーな霜降り牡鹿の肉に、香草とスパイスが絶妙に絡み、特製のタレが食欲をそそる。
限定二百個、開店と同時に売り切れる幻の一品――。
「まさか、あれを……!」
「そう、偶然ひとつだけ手に入ったんだ!」
バニッシュは胸を張り、鼻を高くして笑う。
「さあ、食おうぜ。せっかくの野宿だ、腹でも満たそうじゃないか」
そう言って、一つをカイルに差し出す――が。
カイルはプッと吹き出した。
「……っくくく……」
「な、なんだ? 何がおかしい」
困惑するバニッシュに、カイルは笑いをこらえながら懐から同じ形の包みを取り出した。
「考えること、一緒だな」
一瞬の沈黙。
次の瞬間、二人は顔を見合わせ、思わず吹き出す。
「……ははっ、まったく仕方ねぇな」
「やっぱり、お前とは気が合うよ」
焚き火が優しく揺れ、夜空には満天の星が瞬いていた。
二人の笑い声が静かな草原に溶けていく。
けれど、笑いながらも――バニッシュは思い出していた。
この若者とは、何か似ていると。
ふとした行動の癖、食の好み、好きな曲。
家族構成も同じく一人っ子で、どちらも小さな田舎町から冒険者を志して出てきた。
そして――一番の共通点は。
「俺、冒険者になろうと思ったの、四英傑伝を読んだからなんだ」
カイルが焚き火を見つめながら呟く。
その言葉に、バニッシュの目がわずかに見開かれる。
「……お前、四英傑伝を知ってるのか?」
「もちろん。古い伝承だけど、子どもの頃、旅の吟遊詩人が歌ってくれたんだ。異なる種族が力を合わせ、世界を救った四人の英雄――ってな」
焚き火の火が、彼の瞳の中で揺らめく。
その真っすぐな光を見て、バニッシュは胸の奥が熱くなるのを感じた。
「まさか、俺以外にそれを知ってる奴がいたとはな……」
「へぇ、バニッシュも?」
「ああ。俺も、あの物語に憧れて冒険者になったんだ」
二人は顔を見合わせ、そして自然に笑った。
時代も、生まれた場所も違う。
けれど、同じ夢を追い、同じ理想に焦がれた者同士――その瞬間、二人の心は確かに繋がったのだ。
焚き火の橙が、二人の顔を優しく照らしていた。
夜の草原に風が流れ、香ばしいバケットサンドの香りが漂う。
夜は更けていき、焚き火が静かにパチパチと音を立てる。
星空の下で、二人の笑い声だけが響いていた。
――この頃の彼らはまだ、ただ未来に夢を見ていた。
互いを信じ、肩を並べて進むことが、いつまでも続くと信じていたのだ。
そして、やがて訪れる運命の分岐へと歩み始めるのだった――。
――ッシュ……バニッシュ――。
どこか遠くから呼ぶ声がした。
その声に導かれるように、バニッシュはゆっくりとまぶたを開ける。
柔らかな風が頬を撫で、草の匂いと陽光が肌を包む。
目を細めると、一面の原っぱが金色に輝いていた。
鳥のさえずりが心地よく響く。
――世界は、まだ穏やかだった。
バニッシュは上体を起こし、大きくあくびをすると背筋を伸ばす。
その姿を、呆れたような声が見下ろしていた。
「……おい、またこんなところで寝てたのか?」
腰に手を当て、陽の光を背に立つ青年。
金色の髪が風に揺れ、澄んだ青の瞳が少しだけ困ったように細められている。
――カイル。
まだ「勇者の加護」を受ける前の彼は、どこまでも真っ直ぐな理想を胸に抱いた青年だった。
バニッシュは寝癖のついた髪をかきながら、のんびりと笑う。
「いやぁ、気持ちよくてさ。つい……」
「はぁ……全くお前というやつは」
カイルは呆れたように息を吐き、腕を組んだ。
「そのうち魔物のエサになっても知らないぞ」
その言葉に、バニッシュは肩をすくめる。
「そん時は、頼むよ。お前が助けてくれ」
「助けるかどうかは気分次第だな」
カイルは笑みをこぼし、どこか兄弟のような口調で言った。
バニッシュもそれに笑い返す。
風が二人の間を抜け、草原がざわめく。
「それにしても、いい天気だな」
「お前はほんと、呑気だな」
――この頃の二人の関係は、まだ穏やかで、どこか微笑ましいほどに無邪気だった。
バニッシュが支え、カイルが引っ張る。
正反対の二人だったが、不思議と息は合っていた。
そしてこの日もまた、彼らは歩き出す。
「それで、どうしたんだ?」
のんびりとした声で尋ねるバニッシュ。
寝起きの余韻が抜けきらぬまま、あくび混じりに言葉を続ける。
対してカイルは、もう何度目になるかわからないため息をついた。
手を額にあて、心底呆れた様子で言う。
「お前なぁ……」
そう言いつつ、懐から一枚の紙を取り出す。
風にひらひらと揺れるそれを、バニッシュの目の前に突き出した。
「依頼を取ってきたんだよ。ちゃんとした依頼をな」
「おおっ、さすがカイルだな!」
バニッシュは嬉しそうに立ち上がり、依頼書を覗き込む。
目を走らせた瞬間――
「……って、これは祭りの警備か?」
「ああ、そうだ」
カイルは腕を組んで頷く。
「文句言うなよ。俺たちの実力じゃ、まだ討伐系の依頼なんて回ってこない。小さな依頼でもこなして、信頼を積むしかないんだ」
真面目な口調。
けれど、そこには確かな決意があった。
「なるほどなぁ……いや、文句はないが……祭りか」
バニッシュは頭の後ろをかき、苦笑いを浮かべた。
その様子に、カイルが片眉を上げる。
「……なんだよ、その顔。都合でも悪いのか?」
「いや、ただ……人が多いと、ちょっとな」
「……はぁ」
深いため息。
カイルは思わず天を仰ぎ、肩を落とす。
「まったく、魔物と戦うより人混みが苦手な冒険者なんて聞いたことないぞ」
「いや、魔物は戦ってればいいからな」
「はぁぁぁ……もういい、行くぞ」
がくりと項垂れたまま歩き出すカイル。
その後ろを、バニッシュはのんびりとついていく。
「とにかく、祭りは五日後だ」
カイルは依頼書を指で軽く叩きながら、真剣な表情で続けた。
「そこそこ大きな街だし、移動も考えると――早く出発したほうがいい」
その声には、まだ若さが残るが、不思議と人を引っ張る強さがあった。
バニッシュは顎に手を当て、うーんと少し考える。
「そうだな。準備して……明日には出発するか」
「いや、今日にでも出発しよう」
「い!? 今日か!?」
思わず声を裏返らせ、バニッシュはカイルをまじまじと見た。
しかし当の本人はまるで悪びれた様子もなく、真っすぐな瞳で言い放つ。
「何言ってるんだ。俺は一日でも早く一人前になって――多くの人を救いたいんだ」
その言葉はまるで陽の光のようだった。
まっすぐで、汚れを知らない若者の輝き。
バニッシュは一瞬、言葉を失い、それから苦笑を浮かべて頭をかく。
「……やれやれ。元気が有り余ってるな」
「当たり前だろ。俺は英雄になる男なんだからな」
「はいはい、わかったよ」
バニッシュは肩をすくめ、軽く伸びをする。
「じゃあ、さっさと準備するか」
そう言って、二人はそれぞれ荷をまとめに歩き出した。
当時のバニッシュは三十三歳。
カイルはまだ十八歳の、冒険者になりたての少年だった。
ギルドの紹介でたまたま組むことになった二人――最初は、年の離れた若造との旅に戸惑いを隠せなかったバニッシュだが、行動を共にするうちに気づく。
カイルの真っすぐな心と情熱、そしてどこか不器用なまでの優しさ。
不思議なことに、二人はどこか似ていた。
価値観も、夢も、理想も。
お互いの足りない部分を補い合うように、いつしか呼吸が合っていった。
それはまるで――光と影が自然に隣り合うような、絶妙な調和だった。
カイルの提案によって、二人は慌ただしく荷をまとめると、その日のうちに街へ向けて出発した。
秋の風が草原を渡り、夕暮れの色が空を朱に染めていく。
しかし、出発した時間が遅く、陽が沈む頃になっても街の灯りは見えなかった。
「……結局、野宿になっちまったな」
焚き火を前に、カイルが苦笑を漏らす。
火の粉がパチリと弾け、薄闇の中に二人の影が揺れた。
「まあ、気にするな」
バニッシュは薪を組み直しながら、気楽な調子で言う。
そして、ふふふ、と不敵な笑いを漏らす。
「こんなこともあろうかと――俺は用意してきた!」
そう言って、荷の奥から小包を取り出した。
包みを開くと、ふわりと香ばしい匂いが立ち昇る。
「……これは!」
カイルの瞳が丸くなる。
包みの中には、バニッシュたちの拠点の町で人気のバケットサンドが二つ。
ジューシーな霜降り牡鹿の肉に、香草とスパイスが絶妙に絡み、特製のタレが食欲をそそる。
限定二百個、開店と同時に売り切れる幻の一品――。
「まさか、あれを……!」
「そう、偶然ひとつだけ手に入ったんだ!」
バニッシュは胸を張り、鼻を高くして笑う。
「さあ、食おうぜ。せっかくの野宿だ、腹でも満たそうじゃないか」
そう言って、一つをカイルに差し出す――が。
カイルはプッと吹き出した。
「……っくくく……」
「な、なんだ? 何がおかしい」
困惑するバニッシュに、カイルは笑いをこらえながら懐から同じ形の包みを取り出した。
「考えること、一緒だな」
一瞬の沈黙。
次の瞬間、二人は顔を見合わせ、思わず吹き出す。
「……ははっ、まったく仕方ねぇな」
「やっぱり、お前とは気が合うよ」
焚き火が優しく揺れ、夜空には満天の星が瞬いていた。
二人の笑い声が静かな草原に溶けていく。
けれど、笑いながらも――バニッシュは思い出していた。
この若者とは、何か似ていると。
ふとした行動の癖、食の好み、好きな曲。
家族構成も同じく一人っ子で、どちらも小さな田舎町から冒険者を志して出てきた。
そして――一番の共通点は。
「俺、冒険者になろうと思ったの、四英傑伝を読んだからなんだ」
カイルが焚き火を見つめながら呟く。
その言葉に、バニッシュの目がわずかに見開かれる。
「……お前、四英傑伝を知ってるのか?」
「もちろん。古い伝承だけど、子どもの頃、旅の吟遊詩人が歌ってくれたんだ。異なる種族が力を合わせ、世界を救った四人の英雄――ってな」
焚き火の火が、彼の瞳の中で揺らめく。
その真っすぐな光を見て、バニッシュは胸の奥が熱くなるのを感じた。
「まさか、俺以外にそれを知ってる奴がいたとはな……」
「へぇ、バニッシュも?」
「ああ。俺も、あの物語に憧れて冒険者になったんだ」
二人は顔を見合わせ、そして自然に笑った。
時代も、生まれた場所も違う。
けれど、同じ夢を追い、同じ理想に焦がれた者同士――その瞬間、二人の心は確かに繋がったのだ。
焚き火の橙が、二人の顔を優しく照らしていた。
夜の草原に風が流れ、香ばしいバケットサンドの香りが漂う。
夜は更けていき、焚き火が静かにパチパチと音を立てる。
星空の下で、二人の笑い声だけが響いていた。
――この頃の彼らはまだ、ただ未来に夢を見ていた。
互いを信じ、肩を並べて進むことが、いつまでも続くと信じていたのだ。
そして、やがて訪れる運命の分岐へと歩み始めるのだった――。
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そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
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