いなくなって、若返ったお父さんは、私のヒーローになって、永遠の共犯者になった。

かざみはら まなか

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第3章 混じり気のない黒は、濁りのない白と同じくらい純粋で強烈。だから、惹きつけられる。

16.頭を掴んで、握り潰したがる人と、どうやって話そう。お父さんの創造主という存在を軽く考えてはいけないよね。

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私は、いつもの公園で、お父さんに謝った。

「お父さん、ごめん。私が考えていた以上に、家庭内に問題があるから、お父さんを家に連れて帰らないことにした。

お父さんと公園で会うのを継続させて。

家庭内の問題は、お父さんの見た目の問題じゃないから。

そこは、心配しないでね。」

「きーちゃんは、まだ会ってくれるんだね?」
と確認してくるお父さんは、嬉しそうだけど、不安そう。

「お父さん。私は、家族といたいの。お父さんは、私を捨てたらだめだからね。」

私は、家族をバラバラにする気はないの。

どれだけ、恨まれても、憎まれても。

私の家族は、お父さん、お母さんと、妹だけ。

他の人はいらない。

誰かが減るのも嫌。

私は、私の家族に、家族を辞めさせない。

私は、私のしていることを自分勝手だと思う。

だって。
家族を続けたいと思っているのは、四人の中で私しかいないから。

お母さんの頑張り。
妹の強がり。
お父さんの優しさ。

全部、私には必要。

何年経っても、私達が家族でいられるように、私は、なすべきことをする。

「お父さん。私の頭を握り潰したがる人に、私はお父さんと会い続けるから、私達の邪魔はしないで、仲良くして、と言いたいんだけど、会える?」

お父さんは、困っている。

「きーちゃんは、その人に会いたいのかい?」
とお父さん。

頭を握りつぶされそうになっているから、気持ちの上では会いたくない。

でも、頭を握り潰したがる人に会わないと、お父さんの問題が解決しない。

会う一択。

「お父さんは、お父さんの体について、どれだけ知っている?」

私の一番の懸念は、お父さんの体。

「お父さんが分かるのは、若返ったことと、若返った状態が、この数年維持されといること、くらいだよ。

幸いなことに、若返ったときから、病院にかかるような病気や怪我をしなかった。」
とお父さん。

若返った時期が、その人の最盛期なら、気力と体力に溢れているとは思う。

「お父さんの体について、頭を握り潰したがる医者は、お父さん以上のことを知っている?」

頭を握り潰したがる医者との関係を築くに当たってのポイントは、お父さんの心身を元気でいさせるための方法を知っていて、教えてくれるかどうか。

お父さんが生きていく役に立たないなら、頭を握り潰したがる医者のご機嫌なんてどうでもいい。

「どうしたんだい?」
とお父さん。

「今の見た目くらいのときのお父さんは、怪我や病気には無縁だった。」

「そうだったかな。」
とお父さん。

「うん。お父さんは、大病もしていない、怪我もしていない状態だけど、これがたまたまなのか、聞いておきたい。」

「きーちゃん。」
とお父さん。

「お父さんの体を変える施術をした医者は、お父さんの変わった体について、どれだけ知っていて、どれだけ対処できるか。
それを把握した上で、医者と話し合わないと。」

「きーちゃん。」
とお父さん。

「医者は、いつまでお父さんの命を握り続けるのか。

医者が、お父さんの命を握り続けることで、お父さんは長生きできるのか。

それによって、医者に対する接し方を決めるよ。」

「きーちゃん。
あの方について、お父さんの知っていることは、一つだけ。

お父さんに施術したということ。」
とお父さん。

「お父さんは、知ろうとはしなかったの?」

「あの方が、教えようとしないことを知ることはできないんだよ。

あの方が、お父さんの創造主という言葉の意味は、創造主を超えられないということなんだと思う。」
とお父さん。

「お父さんは、頭を握り潰したがる医者が、何者か知っている?

医者は、私みたいな、ただの人?
それとも、お父さんと同じ経験をして、何かが変わった人?
もしくは、人じゃなかったりする?」
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