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第3章 学生の数だけ、物語がある。物語には創り手と演じ手がいるわけで。主役と脇役が交差したりもするよね。
53.転生少女レベッカ・ショアの世界は、魔法があって、魔物もいる。王様も騎士もいる。
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転生って、ゲームとか小説とか漫画の世界にするんだと思っていた。
私が転生したのは、魔法があるファンタジーな世界。
王様も貴族もいる。
騎士も魔物もいる。
冒険とか始まっちゃう?と期待したけれど、私の家族は冒険しない人達だった。
ファンタジーの世界で冒険しないなら、恋愛して成り上がるしかなくない?
成り上がるには、成り上がれる場所に行かなくちゃだめじゃない?
私は、王侯貴族にも平民にも実力主義を課しているというニンデリー王立学園に入学することにした。
同学年に王女様がいて、4つ上に王子様がいる。
シチュエーションとしては、最高じゃない?
王女様の取り巻きも、王子様の側近も、どっちも美味しい。
期待して入学したら、王子様は平民クラスの女子学生を侍らせているから、貴族の評判が悪い。
王女様は、貴族にしか興味がない。私が見たときは、貴族の男を引き連れていた。
え?王女様ってば、平民だけじゃなく、女子にも興味がない?
女友達を作る気ない感じ?女子と話しているところを見たことがないんだけど。
特定の男と、男の仲間としか話していない。
12歳にして、既に逆ハーレムが出来上がってない?
異世界転生したのに、恋愛して、成り上がるのも、無理なの?
うっそー。
夢がなさ過ぎる。
夢がないついでに、友達の輪ができあがっていて、全然入れない。
友達っていうか、派閥?
ニンデリー王国の貴族の学生は、第1王子派と第2王子派と中立派に分かれている。
第1王子は卒業していて、学校にいないから、頼りに出来ない。
第2王子は、平民の女子学生とイチャコラしていて、女子学生ウケが悪い。
中立派しかない、と思うよね?
私も、中立派と交流しようと思った。
止めたけど。
中立派ってさー、第1王子派からも第2王子派からも声がかからなかった人達の集まり。
つまり、嫌われ者とまではいかないけれど、敬遠されている人達。
実際に会ってみたら、私も逃げ出したわ。
不潔で臭ってくる人。
距離感皆無で、一緒にいると面倒くさい人。
私は、第2王女と同じクラス。
第2王女のクラスは、第2王女の仲良しグループとその関係者が大半を占めている。
もう1つの貴族クラスは、第1王子派を集めている。
中立派や、外国の王侯貴族は、人数のバランスを見ながら、2つのどちらかになっている。
同じクラスでは、話をする人ができなさそうだから、第1王子派のクラスを見に行ったんだけど、第1王子派のクラスは、高位貴族のご令嬢が中心。
仲間に入れて、と気軽に入っていける雰囲気はなかった。
まさか、ぼっち?と思っていたら、平民クラスに外国人の貴族子女が3人いることを騒ぎになったときに知ったんで、声をかけてみようかな。
私が転生したのは、魔法があるファンタジーな世界。
王様も貴族もいる。
騎士も魔物もいる。
冒険とか始まっちゃう?と期待したけれど、私の家族は冒険しない人達だった。
ファンタジーの世界で冒険しないなら、恋愛して成り上がるしかなくない?
成り上がるには、成り上がれる場所に行かなくちゃだめじゃない?
私は、王侯貴族にも平民にも実力主義を課しているというニンデリー王立学園に入学することにした。
同学年に王女様がいて、4つ上に王子様がいる。
シチュエーションとしては、最高じゃない?
王女様の取り巻きも、王子様の側近も、どっちも美味しい。
期待して入学したら、王子様は平民クラスの女子学生を侍らせているから、貴族の評判が悪い。
王女様は、貴族にしか興味がない。私が見たときは、貴族の男を引き連れていた。
え?王女様ってば、平民だけじゃなく、女子にも興味がない?
女友達を作る気ない感じ?女子と話しているところを見たことがないんだけど。
特定の男と、男の仲間としか話していない。
12歳にして、既に逆ハーレムが出来上がってない?
異世界転生したのに、恋愛して、成り上がるのも、無理なの?
うっそー。
夢がなさ過ぎる。
夢がないついでに、友達の輪ができあがっていて、全然入れない。
友達っていうか、派閥?
ニンデリー王国の貴族の学生は、第1王子派と第2王子派と中立派に分かれている。
第1王子は卒業していて、学校にいないから、頼りに出来ない。
第2王子は、平民の女子学生とイチャコラしていて、女子学生ウケが悪い。
中立派しかない、と思うよね?
私も、中立派と交流しようと思った。
止めたけど。
中立派ってさー、第1王子派からも第2王子派からも声がかからなかった人達の集まり。
つまり、嫌われ者とまではいかないけれど、敬遠されている人達。
実際に会ってみたら、私も逃げ出したわ。
不潔で臭ってくる人。
距離感皆無で、一緒にいると面倒くさい人。
私は、第2王女と同じクラス。
第2王女のクラスは、第2王女の仲良しグループとその関係者が大半を占めている。
もう1つの貴族クラスは、第1王子派を集めている。
中立派や、外国の王侯貴族は、人数のバランスを見ながら、2つのどちらかになっている。
同じクラスでは、話をする人ができなさそうだから、第1王子派のクラスを見に行ったんだけど、第1王子派のクラスは、高位貴族のご令嬢が中心。
仲間に入れて、と気軽に入っていける雰囲気はなかった。
まさか、ぼっち?と思っていたら、平民クラスに外国人の貴族子女が3人いることを騒ぎになったときに知ったんで、声をかけてみようかな。
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