子爵令嬢マーゴットは学園で無双する〜喋るミノカサゴ、最強商人の男爵令嬢キャスリーヌ、時々神様とお兄様も一緒

かざみはら まなか

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第7章 使用人を帯同しない女子寮の秘密

305.男爵令嬢キャスリーヌ。アーリントン・ポトディに聞く人体実験の詳細と、2人のお嬢様への対応の違い。

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レベッカには感情的になる時間が必要だ。

キャスリーヌはアーリントン・ポトディについて、任せてもらえるよね?とレベッカ・ショアの許可をとって、アーリントン・ポトディを侍女の部屋に引っ張っていった。

「さて。人体実験について、詳しく。」
とキャスリーヌ。

「カローナお嬢様がお話になりました。」
とアーリントン・ポトディ。

「いつか、外に出す予定のご令嬢に無体は働かない。でも、侍女は、違うよね?」
とキャスリーヌ。

「魔力の量だけが理由じゃないよね?
魔力の量は、カローナの方が多いけれど、桁違いというほどじゃない。」
とキャスリーヌ。

「カローナお嬢様は、特別です。」
とアーリントン・ポトディ。

「だよね?
カローナの周囲への関心のなさ。
大したことじゃない、と感じているからだよね?
実際、カローナには大したことじゃない。
本当に、大したことをされていない。」
とキャスリーヌ。

アーリントン・ポトディは、ふんと、鼻を鳴らした。

「アーリントン・ポトディは、特別ではなかった。」
とキャスリーヌ。

アーリントン・ポトディは、悔しそうにキャスリーヌを睨む。

「で?何があった?」
とキャスリーヌ。

「人によって、異なりますが、私の場合は、人工的に老化を早める実験でした。

老化の過程と、老化により、魔力と魔法の変化を調べるため、魔力を垂れ流し、魔法は常時発動を維持させられました。

どちらかでも、途切れると、最初からやり直しです。

やり直す度に、老化が進みました。

私の実年齢は、20代ですが、体は60代後半から70代前半だそうです。
マッドサイエンティストによれば。」
とアーリントン・ポトディ。

「死者がいないというのは?」
とキャスリーヌ。

「あまりに弱ると、実験のデータがとれません。
新しく被験者を増やすか、1人の被験者あたりの実験を増やすか。」
とアーリントン・ポトディ。

「だいたい、後者です。」
アーリントン・ポトディは、首をすくめた。

「カローナは、アーリントン・ポトディの変化は気にしないの?」
とキャスリーヌ。

「確認できてはいませんが、私の姿がはっきり見えていない可能性が高いです。目の色が変色しただけ、だとは考えづらく。」
とアーリントン。

「カローナの目に細工が施されている?

カローナの目の機能が低下した?」
とキャスリーヌ。

「そう思います。」
とアーリントン・ポトディ。

「外に出ても、以前のような感覚での社交は難しくなる。

全て以前と同じつもりでいても、同じものが、以前と同じように見えているとは限らない。

本人に、自覚がないものを自覚させるのは、恨まれる覚悟がないと。」
とキャスリーヌ。

キャスリーヌは、アーリントン・ポトディを見つめた。

「恨まれる覚悟で指摘しなかったんだね、カローナに。」
とキャスリーヌ。

「カローナお嬢様にお仕えするのも、限界ですから。」
とアーリントン・ポトディ。

「このまま静かにフェードアウトします。」
とアーリントン・ポトディ。

「2人に対する対応の差は、カローナには、先がないから?
レベッカは、突き放しても、進む未来がある。依存させておくよりは、いい。」
とキャスリーヌ。

「レベッカに魔法を教えなかったのは、魔法が使えることが、被験者の条件だから?」
とキャスリーヌ。

「1つも思い通りにいかないなら、1つくらい、偉い人のウラをかいてみても、いいでしょう?」
とアーリントン・ポトディ。

「魔法を使ったら、レベッカは国に戻れなくなるという気遣いでないところが、実に分かりやすい。
中途半端な犠牲者精神と正義感を語られたら、頭を踏んでいた。」
とキャスリーヌ。


キャスリーヌは、立ち上がる。
アーリントン・ポトディの手を引きながら、侍女部屋から出たキャスリーヌ。

「アーリントンが持ち出したレベッカの私有物をとりにいっておいでよ。」
とキャスリーヌ。
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