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2章
109:師弟
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キルトさんと共に練兵場に行くと、師匠が既に待っていた。それに、観客となるのだろう兵士や騎士の人達がかなり集まっていた。師匠に呼ばれていたのは俺だけでソウマ達とは途中で別れたが、あの兵士さん達の集まっている何処かにいるだろう
「構えたら始めるからな」とキルトさんは言って、その場から離れた
目の前の師匠から放たれる闘気がビシビシと凄まじいプレッシャーとなって俺にのしかかってくる。数度しか見たことのない本気。それが今、俺に向けられている。そんな中、師匠が口を開く
「覚悟が揺らいだか」
「っ!」
あの師匠のこちらを射抜くような視線、不意に発せられた俺の心を見透かしたような言葉に動揺を隠せなかった
「俺は言ったはずだ。仲間と共に戦う事を選んだなら、失う覚悟を持てと」
「……」
それは分かっていたと思っていたんだ。失う覚悟は出来ているって
またマイナスの思考に陥りそうになっ時、続く師匠の言葉で現実に引き戻された
「失って尚、前に進む決意を持てと」
いつの間にか下を向いていた顔を上げ、その黒い瞳を見る
今まで忘れていた、確かに師匠はそう言っていた
「その顔だと忘れてやがったな……ったく。お前は頭も良い、才能だってある、感情もコントロール出来る。けど、思いつめた時に極端に頭が弱くなる」
「うっ」
なんかこう、心にグサッときた
「お前はどうせマルドロが最後に言った言葉も忘れてんだろ。あいつなら……お前に礼を言ったんじゃねぇのか」
(ありがとうな)
マルドロさんの声が、聞こえた気がした。でも本当に聞こえた訳じゃない。おれが聞いていたはずの言葉を思い出しただけ
「終わった事を後悔してるだけなら何も変わらん。力を得たお前がマルドロを救えなかったのは、予測が足りなかったからだ。備えがなかったからだ。術を知らなかったからだ。なら、次に備えなきゃいけねぇだろうが、何時迄も止まってるんじゃねぇよ。
あいつも、そんなお前は望んじゃいないだろ」
確かに俺は後悔してるだけだった。終わってしまった事を引きずって未来の負の可能性に怯えていただけだ。これじゃあ、あの時の、母さんを失った時の俺と変わらない
守る為に強くなった。けど、全てを守れるなんて傲慢でしかない。そんなに世界は甘くないんだ
自分の内側で、小さくなってしまった炎が今一度、大きく燃え上がるような、そんな感じ
師匠の黒い瞳を見る目に力が篭る
「そうだ、前を向け。心の炎を燃やせ。やがてお前の炎は燃え広がり、皆の心に火を灯し、世界を照らす」
どこか曖昧で、けれど師匠は確信を持ってその言葉を言い切った
心の炎を燃やせ
「構えろクウガ。俺達に力を示せ。それが今、お前のやるべき事だろう?」
「はい」
ここで実力が足りないとなれば、師匠達の協力は得られない。もうこれ以上、先延ばしにはしたくない。だから、俺は今日ここで
師匠を超える!
~~~~~~
会話は終わり
クウガとアイトが距離を空け、構えを取る
キルトによって開始の合図が下された
「始め!」
動き出しは同時、両者共に前へ。その瞳が捉えるのは、全てを教わった師の姿、全てを教えた弟子の姿
空けられた距離は瞬きの合間に食い潰され、互いが繰り出した拳が衝突した。衝撃波によって2人を中心として風が巻き起こる
アイトが笑みを浮かべ、クウガも笑みで答えれば
拳と蹴りの応酬が始まった
互いに攻撃を繰り出し、受け、躱す
拳と拳、蹴りと蹴りの衝突で発生する衝撃音が辺りに響き渡る
凄まじい攻防が幾度も行われる
アイトの鋭い拳打をクウガが下に屈むようにして躱し、腹へと右足の裏側で押し出すように蹴りを放つ。これをアイトは右足を引き、体の向きを変える事で回避。続けてアイトがクウガの足を掴もうと手を伸ばす。それを素早く感じ取ったクウガが残していた左足を軸に左に回転してアイトの手から逃れ、朧を用いてアイトへ突撃する幻影を作り出す。この幻影をアイトは瞬時に見破り、意に介さず本物のクウガを補足し、肉薄する
一進一退の攻防
外から見ていた兵士や騎士達はそう感じた。正に互角の勝負だと囃し立てる
しかし、一部の者は別の思考に支配されていた
それは驚愕
その者達とは、王であるキルトと騎士団の中で一定以上の実力を持つ者達だ
何故、彼等は驚いたのか。それはアイトの力がどれほどの物なのかを正確に知っているからこそだ。正確というと少し語弊があるのだが
中でもキルトの驚きようは中でも飛び抜けているだろう。顔や態度には表れていない。流石は大国を治める王といったところか
キルトが驚いているのはアイトと互角に張り合っていることではない。それは、いつか必ず訪れるものだと、初めてクウガと会った時に直感していたことだ
では、何故彼は驚いているのか。それは、成長の速さ。キルトはアイトと互角に渡り合うのはクウガ達が20になるか、ならないかの頃だと予想していたのだ
しかし実際はどうだろう
クウガはキルトの予想を遥かに超え、アイトと互角に近い戦いを繰り広げている
そして、キルトは2人の戦いから視線を転じる。キルトが見るのは、2人の戦いを黙して見るアイトの息子の姿
その姿と漏れる闘気からは、若い頃のアイトが想起される
ドンッ!
一際大きい衝撃音が響き渡ると、クウガが飛ばされ、アイトと少し離れた場所に着地する
そこで、アイトが周りの者を驚愕させる言葉を言った
「準備運動はこんなもんでいいだろ。本気で行くぞ!」
言葉と共に、アイトは身体強化を用いた上で膨大な魔力を纏った
「師匠! 周りが危ないんで魔法はダメですよ!」
そんなアイトに応えてクウガもまた、身体強化を発動し、魔力を纏った
「そうだ、な!」
そのアイトの言葉を合図として両者が前へ飛び出し、先程よりも更に激しさを増した戦いが再開された
ソウマとキルトを除いた、この戦いを見ていた人々は驚きで固まってしまっていた。しかし、再び始まった激戦というべき戦いを前にして、驚きは一旦棚上げされ、誰もがその戦いに見入っていた
空気が震え
大地が揺れる
不思議なことに練兵場の地面は揺れはしても割れたり砕けたりせず、衝突の度に発生しているであろう衝撃によって誰かが倒れたり傷ついたりもしていない
だが、それを気にするものはいない。怪我という目に見える被害がないから。目の前で繰り広げられる世紀の一大イベントに興味が好奇心が向いていた
そして、この戦いを見ているのが自分達だけではない事に気づかなかった
クウガとアイトの戦いは空歩によって三次元にまで戦場が拡大され、一層の激しさを増していた
更には魔力や身体強化を使ったことの影響で衝撃音は大きくなり、巻き起こる風も強くなった
そんな目まぐるしい戦いの中、2人の何度目かの衝突の最中にクウガの動きが一瞬止まり、アイトに蹴り飛ばされて距離が開く
飛ばされてしまったが、危なげなく着地したクウガの顔は驚愕で埋め尽くされ
静かにこの戦いを見守っていたソウマも目を見開き
キルトは口端を釣り上げた
この者達の目には
黒い魔力を纏い
魔力とは別の赤黒い輝きを纏わせる
アイトの姿が映っていた
「構えたら始めるからな」とキルトさんは言って、その場から離れた
目の前の師匠から放たれる闘気がビシビシと凄まじいプレッシャーとなって俺にのしかかってくる。数度しか見たことのない本気。それが今、俺に向けられている。そんな中、師匠が口を開く
「覚悟が揺らいだか」
「っ!」
あの師匠のこちらを射抜くような視線、不意に発せられた俺の心を見透かしたような言葉に動揺を隠せなかった
「俺は言ったはずだ。仲間と共に戦う事を選んだなら、失う覚悟を持てと」
「……」
それは分かっていたと思っていたんだ。失う覚悟は出来ているって
またマイナスの思考に陥りそうになっ時、続く師匠の言葉で現実に引き戻された
「失って尚、前に進む決意を持てと」
いつの間にか下を向いていた顔を上げ、その黒い瞳を見る
今まで忘れていた、確かに師匠はそう言っていた
「その顔だと忘れてやがったな……ったく。お前は頭も良い、才能だってある、感情もコントロール出来る。けど、思いつめた時に極端に頭が弱くなる」
「うっ」
なんかこう、心にグサッときた
「お前はどうせマルドロが最後に言った言葉も忘れてんだろ。あいつなら……お前に礼を言ったんじゃねぇのか」
(ありがとうな)
マルドロさんの声が、聞こえた気がした。でも本当に聞こえた訳じゃない。おれが聞いていたはずの言葉を思い出しただけ
「終わった事を後悔してるだけなら何も変わらん。力を得たお前がマルドロを救えなかったのは、予測が足りなかったからだ。備えがなかったからだ。術を知らなかったからだ。なら、次に備えなきゃいけねぇだろうが、何時迄も止まってるんじゃねぇよ。
あいつも、そんなお前は望んじゃいないだろ」
確かに俺は後悔してるだけだった。終わってしまった事を引きずって未来の負の可能性に怯えていただけだ。これじゃあ、あの時の、母さんを失った時の俺と変わらない
守る為に強くなった。けど、全てを守れるなんて傲慢でしかない。そんなに世界は甘くないんだ
自分の内側で、小さくなってしまった炎が今一度、大きく燃え上がるような、そんな感じ
師匠の黒い瞳を見る目に力が篭る
「そうだ、前を向け。心の炎を燃やせ。やがてお前の炎は燃え広がり、皆の心に火を灯し、世界を照らす」
どこか曖昧で、けれど師匠は確信を持ってその言葉を言い切った
心の炎を燃やせ
「構えろクウガ。俺達に力を示せ。それが今、お前のやるべき事だろう?」
「はい」
ここで実力が足りないとなれば、師匠達の協力は得られない。もうこれ以上、先延ばしにはしたくない。だから、俺は今日ここで
師匠を超える!
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会話は終わり
クウガとアイトが距離を空け、構えを取る
キルトによって開始の合図が下された
「始め!」
動き出しは同時、両者共に前へ。その瞳が捉えるのは、全てを教わった師の姿、全てを教えた弟子の姿
空けられた距離は瞬きの合間に食い潰され、互いが繰り出した拳が衝突した。衝撃波によって2人を中心として風が巻き起こる
アイトが笑みを浮かべ、クウガも笑みで答えれば
拳と蹴りの応酬が始まった
互いに攻撃を繰り出し、受け、躱す
拳と拳、蹴りと蹴りの衝突で発生する衝撃音が辺りに響き渡る
凄まじい攻防が幾度も行われる
アイトの鋭い拳打をクウガが下に屈むようにして躱し、腹へと右足の裏側で押し出すように蹴りを放つ。これをアイトは右足を引き、体の向きを変える事で回避。続けてアイトがクウガの足を掴もうと手を伸ばす。それを素早く感じ取ったクウガが残していた左足を軸に左に回転してアイトの手から逃れ、朧を用いてアイトへ突撃する幻影を作り出す。この幻影をアイトは瞬時に見破り、意に介さず本物のクウガを補足し、肉薄する
一進一退の攻防
外から見ていた兵士や騎士達はそう感じた。正に互角の勝負だと囃し立てる
しかし、一部の者は別の思考に支配されていた
それは驚愕
その者達とは、王であるキルトと騎士団の中で一定以上の実力を持つ者達だ
何故、彼等は驚いたのか。それはアイトの力がどれほどの物なのかを正確に知っているからこそだ。正確というと少し語弊があるのだが
中でもキルトの驚きようは中でも飛び抜けているだろう。顔や態度には表れていない。流石は大国を治める王といったところか
キルトが驚いているのはアイトと互角に張り合っていることではない。それは、いつか必ず訪れるものだと、初めてクウガと会った時に直感していたことだ
では、何故彼は驚いているのか。それは、成長の速さ。キルトはアイトと互角に渡り合うのはクウガ達が20になるか、ならないかの頃だと予想していたのだ
しかし実際はどうだろう
クウガはキルトの予想を遥かに超え、アイトと互角に近い戦いを繰り広げている
そして、キルトは2人の戦いから視線を転じる。キルトが見るのは、2人の戦いを黙して見るアイトの息子の姿
その姿と漏れる闘気からは、若い頃のアイトが想起される
ドンッ!
一際大きい衝撃音が響き渡ると、クウガが飛ばされ、アイトと少し離れた場所に着地する
そこで、アイトが周りの者を驚愕させる言葉を言った
「準備運動はこんなもんでいいだろ。本気で行くぞ!」
言葉と共に、アイトは身体強化を用いた上で膨大な魔力を纏った
「師匠! 周りが危ないんで魔法はダメですよ!」
そんなアイトに応えてクウガもまた、身体強化を発動し、魔力を纏った
「そうだ、な!」
そのアイトの言葉を合図として両者が前へ飛び出し、先程よりも更に激しさを増した戦いが再開された
ソウマとキルトを除いた、この戦いを見ていた人々は驚きで固まってしまっていた。しかし、再び始まった激戦というべき戦いを前にして、驚きは一旦棚上げされ、誰もがその戦いに見入っていた
空気が震え
大地が揺れる
不思議なことに練兵場の地面は揺れはしても割れたり砕けたりせず、衝突の度に発生しているであろう衝撃によって誰かが倒れたり傷ついたりもしていない
だが、それを気にするものはいない。怪我という目に見える被害がないから。目の前で繰り広げられる世紀の一大イベントに興味が好奇心が向いていた
そして、この戦いを見ているのが自分達だけではない事に気づかなかった
クウガとアイトの戦いは空歩によって三次元にまで戦場が拡大され、一層の激しさを増していた
更には魔力や身体強化を使ったことの影響で衝撃音は大きくなり、巻き起こる風も強くなった
そんな目まぐるしい戦いの中、2人の何度目かの衝突の最中にクウガの動きが一瞬止まり、アイトに蹴り飛ばされて距離が開く
飛ばされてしまったが、危なげなく着地したクウガの顔は驚愕で埋め尽くされ
静かにこの戦いを見守っていたソウマも目を見開き
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