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二章 御伽の国
61 武闘会(3)
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金髪は見事な戦い方でしたね。解説がなければ中々観客には伝わりずらい戦略でしたが、見事でした。
素の力の差を覆すために、色々と策を考えていたんでしょう。つぎの戦いも楽しみです!
一応、ノアの代表として観客が楽しんでいるかも確認していますが、王も、帝国の人も楽しんでくれているようです。
神聖国の感じの悪い人はなんだか焦ってますね。
ふふふ、この村のみんなの凄さに恐れを成しましたか。
って、あんまり恐れられても困りますか。
次の試合はフェン 対 スヤリスですね。どちらも頑張って欲しいですが、シラユキが負け、家族も応援しているということでかなり気合いの入ったフェンがどんな戦いを見せるのかも気になります。
「ヤ・ニ・ムく~ん! お姉さん、頑張っちゃうわァ!」
「シラユキ、ファオラン、シラン、我の姿を見ているのだぞ!」
2名とも、気合十分です。
私の合図と同時に試合が始まります。ですが、思った以上に一方的な展開になってます。
「もぅ! 少しは当たってよ!」
「ふん、タネがわかっていれば当たらん!」
スヤリスの戦い方は、魔法を当てて眠らせるというものです。
そして、それは普段からヤニムに仕掛けてる姿をみんな見ているので、完全に対策されてますね。
「はぁ……降参よ。これじゃあ勝てないもの」
スヤリスが降参しました。魔力だけで見ればスヤリスの勝ちなんですが……戦い方の問題ですね。
フェンは家族にいい姿を見せれて嬉しいのか、しっぽを全力で振っています。
うぅ、もふもふしてあげたいですね……ただ今は我慢です。全力の拍手で想いを伝えましょう。
さて、どんどん試合は進んでいきます。
これも、事前にちゃんとした運営計画を立ててくれた文官勢のおかげですね。なにか欲しいものを聞いておきましょう。
会場の雰囲気はとてもいいです。思ったよりもご飯の人気があるみたいですね。毎日食べてる忘れてしまいますが、料理の道を進んでる悪魔たちの実力は着々と上がっているようです。
王の奥さんなんてひたすら食べてます。
次の試合は……カブさんとルールーですね。
カブさんってどうやって戦うんでしょう? 突進とかですか?
いや、めちゃくちゃ魔法を使ってますね。しかも高度な魔法を同時発動させてます。
……あれ? カブさんのお腹の辺りに何かある気がします。
あれは何でしょう……小さな丸いものが沢山ついてるような……あ!
「ストップ! その試合ストップです!」
突然止めたことでざわざわとしてしまいますが、ここは止めなきゃ行けません。
だって、カブさんのお腹についてるの、卵なんですもん。
「ダメじゃないですかカブさん。その状態で武闘会に出ちゃ」
卵が傷ついたら大変ですよ。
え? 優勝して武勇伝を子供に語りたかった? なるほど……。
あれ? というかそもそもカブさんってオスですよね? なんで卵?
あ、お嫁さんができたんですね。この前ヤニムが先を越されたとやけ酒をしていたのはそのせいですか。まさかカブさんのことだとは思いませんでしたが。
なんにせよ、卵を抱えた状態での参加は禁止です。子供のためにも、引いてください。
……わかってくれました。ルールーの勝ちということでトーナメントは進みます。
迷惑をかけたということで、カブさんからルールーに特製の蜜が贈られたようで、ルールーは飛び跳ねて喜んでました。
……私も食べたいです。今度お願いしてみましょう。
ちょっとだけ流れを断ち切ってしまったので、少し休憩を挟みましょう。ここで観客にはお菓子を出します。
この村イチオシのお菓子です。技術力のアピールですね。
ある程度の在庫もあるので購入も可能です。たくさん売れるといいですが……。
そんな心配入らなかったようで、購入可能と伝えると、一瞬で在庫分が消えました。
王の奥さん、すごい量を買ってますが、王はいいんでしょうか? 顔が青くなってるように見えるんですが……ただ奥さんがとても幸せそうにしているので、多分大丈夫でしょう。
素の力の差を覆すために、色々と策を考えていたんでしょう。つぎの戦いも楽しみです!
一応、ノアの代表として観客が楽しんでいるかも確認していますが、王も、帝国の人も楽しんでくれているようです。
神聖国の感じの悪い人はなんだか焦ってますね。
ふふふ、この村のみんなの凄さに恐れを成しましたか。
って、あんまり恐れられても困りますか。
次の試合はフェン 対 スヤリスですね。どちらも頑張って欲しいですが、シラユキが負け、家族も応援しているということでかなり気合いの入ったフェンがどんな戦いを見せるのかも気になります。
「ヤ・ニ・ムく~ん! お姉さん、頑張っちゃうわァ!」
「シラユキ、ファオラン、シラン、我の姿を見ているのだぞ!」
2名とも、気合十分です。
私の合図と同時に試合が始まります。ですが、思った以上に一方的な展開になってます。
「もぅ! 少しは当たってよ!」
「ふん、タネがわかっていれば当たらん!」
スヤリスの戦い方は、魔法を当てて眠らせるというものです。
そして、それは普段からヤニムに仕掛けてる姿をみんな見ているので、完全に対策されてますね。
「はぁ……降参よ。これじゃあ勝てないもの」
スヤリスが降参しました。魔力だけで見ればスヤリスの勝ちなんですが……戦い方の問題ですね。
フェンは家族にいい姿を見せれて嬉しいのか、しっぽを全力で振っています。
うぅ、もふもふしてあげたいですね……ただ今は我慢です。全力の拍手で想いを伝えましょう。
さて、どんどん試合は進んでいきます。
これも、事前にちゃんとした運営計画を立ててくれた文官勢のおかげですね。なにか欲しいものを聞いておきましょう。
会場の雰囲気はとてもいいです。思ったよりもご飯の人気があるみたいですね。毎日食べてる忘れてしまいますが、料理の道を進んでる悪魔たちの実力は着々と上がっているようです。
王の奥さんなんてひたすら食べてます。
次の試合は……カブさんとルールーですね。
カブさんってどうやって戦うんでしょう? 突進とかですか?
いや、めちゃくちゃ魔法を使ってますね。しかも高度な魔法を同時発動させてます。
……あれ? カブさんのお腹の辺りに何かある気がします。
あれは何でしょう……小さな丸いものが沢山ついてるような……あ!
「ストップ! その試合ストップです!」
突然止めたことでざわざわとしてしまいますが、ここは止めなきゃ行けません。
だって、カブさんのお腹についてるの、卵なんですもん。
「ダメじゃないですかカブさん。その状態で武闘会に出ちゃ」
卵が傷ついたら大変ですよ。
え? 優勝して武勇伝を子供に語りたかった? なるほど……。
あれ? というかそもそもカブさんってオスですよね? なんで卵?
あ、お嫁さんができたんですね。この前ヤニムが先を越されたとやけ酒をしていたのはそのせいですか。まさかカブさんのことだとは思いませんでしたが。
なんにせよ、卵を抱えた状態での参加は禁止です。子供のためにも、引いてください。
……わかってくれました。ルールーの勝ちということでトーナメントは進みます。
迷惑をかけたということで、カブさんからルールーに特製の蜜が贈られたようで、ルールーは飛び跳ねて喜んでました。
……私も食べたいです。今度お願いしてみましょう。
ちょっとだけ流れを断ち切ってしまったので、少し休憩を挟みましょう。ここで観客にはお菓子を出します。
この村イチオシのお菓子です。技術力のアピールですね。
ある程度の在庫もあるので購入も可能です。たくさん売れるといいですが……。
そんな心配入らなかったようで、購入可能と伝えると、一瞬で在庫分が消えました。
王の奥さん、すごい量を買ってますが、王はいいんでしょうか? 顔が青くなってるように見えるんですが……ただ奥さんがとても幸せそうにしているので、多分大丈夫でしょう。
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