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「お姉様! いくら何でもそんな言い草は!」
「あなたに姉と呼ばれる筋合いはないわ」
「な、何でよ。家族でしょう?!」
メリッサがアリシアの身体に縋るようにしてしがみつく。
「いえ、違いますよ?」
「え……」
家族では無いと言われたメリッサ。
「もう、あなたの名前はうちの家にはありません」
「ど、どういうこと」
「あなたは、侯爵家に嫁いだのでしょう?」
「それでも家に名前は残るはず」
「いえ、残っていません。なんなら確認してみては?」
そういってアリシアは王子の方を見る。縋るような目でメリッサは王子を見つめるものの、王子はただにっこりと笑うだけだった。
それでようやく、メリッサは本当に元の家に名前が無いことを理解する。
「お、お父様は?」
「もうあなたのお父様ではないけれど、別に反対しなかったわ」
「そんな……」
メリッサはそう言われてヘナヘナと膝から崩れ落ちる。
「も、元はといえばあなたのせいよライア!」
「なんだと?! 私のせいだと言うのかメリッサ!」
「そうよ! 侯爵家に嫁いだら順風満帆な生活が送れると思って、簡単に奪い取れそうなあなたを狙ったのに!」
「なんてことを!」
アリシアの目の前で凄まじく醜い争いが繰り広げられる。ここまですれば社会的に死んだも同然、アリシアはかなりスッキリしていた。そしてファリスは過呼吸になるのではというほど笑っていた。
「お、お腹痛い……」
「王子、笑いすぎでは?」
「だって面白いじゃないか!」
「面白くなどない!」
王子の声を遮るようにして、背後から声が響く。ライアによく似た声、だけどライアと違ってその声にははっきりとした自らの意思が詰まってるような気がした。
「よくも……よくも我が家を!」
ライアの兄であり、今の侯爵家を率いているリアムが今にもアリシアに襲いかかりそうな剣幕で立っていた。
アリシアはその剣幕に固まってしまう。だが、横から伸びてきた手がアリシアを庇うようにしてライアとアリシアの間に割って入る。
「どうしたのかな、リアム。すごい怒ってるじゃないか」
「ファリス王子……なぜ我が家にこんな仕打ちを!」
「仕打ち? なんの事だい?」
アリシアをかばいながら、ファリス王子はリアムの怒りを意に介さず受け流す。
「あなたに姉と呼ばれる筋合いはないわ」
「な、何でよ。家族でしょう?!」
メリッサがアリシアの身体に縋るようにしてしがみつく。
「いえ、違いますよ?」
「え……」
家族では無いと言われたメリッサ。
「もう、あなたの名前はうちの家にはありません」
「ど、どういうこと」
「あなたは、侯爵家に嫁いだのでしょう?」
「それでも家に名前は残るはず」
「いえ、残っていません。なんなら確認してみては?」
そういってアリシアは王子の方を見る。縋るような目でメリッサは王子を見つめるものの、王子はただにっこりと笑うだけだった。
それでようやく、メリッサは本当に元の家に名前が無いことを理解する。
「お、お父様は?」
「もうあなたのお父様ではないけれど、別に反対しなかったわ」
「そんな……」
メリッサはそう言われてヘナヘナと膝から崩れ落ちる。
「も、元はといえばあなたのせいよライア!」
「なんだと?! 私のせいだと言うのかメリッサ!」
「そうよ! 侯爵家に嫁いだら順風満帆な生活が送れると思って、簡単に奪い取れそうなあなたを狙ったのに!」
「なんてことを!」
アリシアの目の前で凄まじく醜い争いが繰り広げられる。ここまですれば社会的に死んだも同然、アリシアはかなりスッキリしていた。そしてファリスは過呼吸になるのではというほど笑っていた。
「お、お腹痛い……」
「王子、笑いすぎでは?」
「だって面白いじゃないか!」
「面白くなどない!」
王子の声を遮るようにして、背後から声が響く。ライアによく似た声、だけどライアと違ってその声にははっきりとした自らの意思が詰まってるような気がした。
「よくも……よくも我が家を!」
ライアの兄であり、今の侯爵家を率いているリアムが今にもアリシアに襲いかかりそうな剣幕で立っていた。
アリシアはその剣幕に固まってしまう。だが、横から伸びてきた手がアリシアを庇うようにしてライアとアリシアの間に割って入る。
「どうしたのかな、リアム。すごい怒ってるじゃないか」
「ファリス王子……なぜ我が家にこんな仕打ちを!」
「仕打ち? なんの事だい?」
アリシアをかばいながら、ファリス王子はリアムの怒りを意に介さず受け流す。
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