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第七章 海への道
7-3 依頼書2
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「ああ、はい。この依頼……実は、数日前まで銅ランク対象だったんですが、あまりにリタイヤが多くて、銀ランクに上がったんですよ」
依頼書とギルドカードを渡したセインに、赤毛の受付嬢は困ったようにそう答えた。実際に厄介な依頼書なのだろう。なにしろ、銀ランクでさえ前回失敗しているのだから。
「……なるほど。失敗した方の情報とかはいただけるのですか?」
「はい、依頼主からの経過報告と、ハンターの開示許可のある報告書はお見せできますよ。閲覧しますか?」
それに頷いて、簡単な報告書のようなものを渡された。
『銅ランクの穢れ払いでは全く効果がなかったようじゃな。銀ランクの穢れ払いでは……』
「効果はみられたが、それほどの回復はなかった、か。どうやら、銀ランクは正規の札を使ったようだね。銅ランクは、何も書いてないのでわからないけど」
『この町の流通状態から見て、粗悪品を使った可能性がありますね』
ツクに続いて、ゆらも報告書を覗き込んでいる。
「うーん、現物見ないと判断できないけど、正規品の穢れ払いの札を使っても効果がないとなると」
テンが思い当たったように「あっ」と声をあげた。
『穢れ札?』
「そうかも。ちょっと厄介だけど、今回は相手が無機物だしね」
対象の大きさや、呪病状態の程度、何より相手が生物かどうか、など穢れ払いの状況は多岐に渡る。
守護樹の場合は、対象を健全に蘇らせるという課題が残っているが、呪病自体は双子の穢れ払いの狐火と、ウーセの祭事により、ほぼ完治している。
もっとも、双子の中途半端な穢れ払いのせいで、守護樹が自ら患部を取り除こうして大ダメージを負ったように、術者の手腕によっては、かなりのリスクを伴うことになる。
植物相手でも、双子がやらかしたようにシャレにならない状態になるのだ。これが生物なら、それこそ取り返しがつかないことになるだろう。
「この依頼、受けます」
そう言って依頼を正式に受けたセインは、とりあえず受付嬢におすすめの食堂と宿屋を教えてもらった。
「基本的に宿屋でもお食事はできます。あとは早朝の朝市なら多くの屋台で賑わいますし、港の近くまで行けば美味しい魚料理が食べられますよ」
受付嬢は、比較的治安が良い町の中心地の「銀波亭」という宿屋を紹介した。調査したい港からは少し遠いようだが、今回のクエストを依頼した商店の近くで、いろいろな商業施設が集まった場所のようだ。
ギルドから、依頼を受諾した証明、および紹介状を貰って、セインはさっそく宿屋に向かった。とりあえずは、なにより寝床確保である。
依頼書とギルドカードを渡したセインに、赤毛の受付嬢は困ったようにそう答えた。実際に厄介な依頼書なのだろう。なにしろ、銀ランクでさえ前回失敗しているのだから。
「……なるほど。失敗した方の情報とかはいただけるのですか?」
「はい、依頼主からの経過報告と、ハンターの開示許可のある報告書はお見せできますよ。閲覧しますか?」
それに頷いて、簡単な報告書のようなものを渡された。
『銅ランクの穢れ払いでは全く効果がなかったようじゃな。銀ランクの穢れ払いでは……』
「効果はみられたが、それほどの回復はなかった、か。どうやら、銀ランクは正規の札を使ったようだね。銅ランクは、何も書いてないのでわからないけど」
『この町の流通状態から見て、粗悪品を使った可能性がありますね』
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「うーん、現物見ないと判断できないけど、正規品の穢れ払いの札を使っても効果がないとなると」
テンが思い当たったように「あっ」と声をあげた。
『穢れ札?』
「そうかも。ちょっと厄介だけど、今回は相手が無機物だしね」
対象の大きさや、呪病状態の程度、何より相手が生物かどうか、など穢れ払いの状況は多岐に渡る。
守護樹の場合は、対象を健全に蘇らせるという課題が残っているが、呪病自体は双子の穢れ払いの狐火と、ウーセの祭事により、ほぼ完治している。
もっとも、双子の中途半端な穢れ払いのせいで、守護樹が自ら患部を取り除こうして大ダメージを負ったように、術者の手腕によっては、かなりのリスクを伴うことになる。
植物相手でも、双子がやらかしたようにシャレにならない状態になるのだ。これが生物なら、それこそ取り返しがつかないことになるだろう。
「この依頼、受けます」
そう言って依頼を正式に受けたセインは、とりあえず受付嬢におすすめの食堂と宿屋を教えてもらった。
「基本的に宿屋でもお食事はできます。あとは早朝の朝市なら多くの屋台で賑わいますし、港の近くまで行けば美味しい魚料理が食べられますよ」
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