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第3章 スキルが美味しいって知らなかったよ⁈
037話 ロック鳥
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フユラ村から出発して、三人の乗る荷馬車は西にある山岳地帯へと来ていた。入り口には簡単なバリケードが作られていて、「許可なく立ち入り禁止」と書かれた立て看板がある。荷馬車が通れるように、それを全て退かす。
「モドコさん、ここに来た事があるんですか?」
「うん。15年以上前にね」
「採取する物って何ですか?」
「ロック鳥の卵だよ」
撤去作業の手が止まるザックスさん。
「ロック鳥の卵~⁈超、危険じゃないですか‼︎」
ロック鳥とは、山岳地帯に住んでいる大型の鳥の魔物である。姿は大鷲に似ていて、必ずつがいで巣を守っているらしい。この魔物は、縄張り意識が高く、縄張りを荒らす者達に大岩を落とす事で有名なのだそうです。
「見つからなければ大丈夫だよ」
「あの、以前はどうやって手に入れたんですか?」
「前はね、巣に近付くのに3日、運び出すタイミングを待つのに1日、気付かれないように運び出すのに半日はかかったね」
「長っ⁉︎」
「前回は一人だったから仕方ないよ。私は戦えないからね。ロック鳥の卵はとても高価な素材でね。中身は高級回復薬や食材等、殻も粉末にして薬剤や陶器の釉薬としても使用されているくらいさ。だから、フユラ村の村民達は雛が生まれた後、隙を見て割れた殻を集めて売っているみたいだよ」
だからと言って、一人で卵を盗むなんてかなり無謀な挑戦だと思う。若い頃の店長、勇敢な人だったんだね。
「とりあえず、ロック鳥は頂上付近に巣を作る習性がありますので、馬車を中腹まで進めましょう」
気配感知には、ストーンハウンドの反応もちらほらとあるけど、なるべく戦闘を避けて進みたいので、刺激を与えないようにする。
中腹地点には、人工的な洞窟が幾つかあった。モドコ店長はさも当然のように馬車を入れる。
「馬はロック鳥の好物ですからね。こうやって隠す為に、事前に数箇所掘ってあるんですよ」
入り口に、カモフラージュ用の草の壁で塞げば簡易厩舎の完成だ。
「それで、これからどうするんですか?」
「先ずはロック鳥を見つけます。それから、巣の場所を特定したら、囮役と捕獲役に分かれて夜を待ちます」
「分かりました。じゃあ、先ずは頂上を目指しますか」
三人は頂上に向けて出発する。山道が一応あるのだけれど、あまり整備されていないので歩き辛い。
途中、昼食の休憩を入れながら、一番近い山頂付近へと辿り着いた。
「肝心のロック鳥は居ますかね?」
辺りを見回すが、近くには姿は無い。これは、違う山頂に登り直さなきゃいけないのかな?正直、それは遠慮したいね。
「もう少し、様子を見ましょう」
岩陰に隠れてしばらく待つ。すると、気配感知に大きな反応が現れた。その反応は真上で、三人はその姿を目撃する。
「で、でかい…」
ホバリングしているその大きさは、全長30メートルは優にありそうだ。その大きな鉤爪は、馬というより象をも簡単に掴めるだろう。
息を殺して隠れていると、ロック鳥は辺りに餌が無い事を悟り、再び離れて行く。
「見失わないように後を追いますよ」
アラヤは、モドコ店長を背中にオンブしてロック鳥を追いかける。
その速さに、ザックスは息を切らしながら何とかついて来ていた。
「どうやら、あそこが巣のようだね」
巨大なロック鳥が悠然と構える足元には、子供プールくらいの巣があり、感知反応には五つの反応があった。良かった、まだ卵のようだ。
しばらくして、つがいのもう一羽のロック鳥が帰って来て、卵の上に腰を下ろした。
これで巣の場所は特定できた。
「それじゃあ、作戦的には、俺が卵の確保と運搬で良いですよね?」
この三人なら、アラヤが一番の適任だろうと思う。隠密で近付いて、卵を亜空間収納に入れさえすれば万事解決する。
「そうしてもらうと助かります。くれぐれも言いますが、卵は一つでいいですからね?欲は出さないでくださいよ?」
「えぇっ、俺は囮役かよ~。あんな大きな奴から、どうやって逃げるんだぁ⁈」
囮役の二人は、先ずは一羽を引き寄せてから、もう一羽を違う方向へ引き寄せる必要がある。つまり、一人一羽のノルマである。
「夜目の効かない暗さになったら、松明を持って誘い出しましょう」
モドコ店長は、松明の準備を始める。どこか楽しそうに見えるな。ザックスさんは落ち着かないようで、武器の手入れや持ち物を入念にチェックしている。
「開始前になったら、俺が二人にムーブヘイストを掛けます。無理だと感じたら、迷わず中腹の洞窟に避難してくださいね」
日が沈み始め、アラヤは二人にムーブヘイストをかける。三人は持ち場へと向かって移動した。因みに、アラヤは巣の僅か数メートルの位置に隠密で潜む。
作戦開始は、完全に暗くなったら始まる。陽の光が消えて、辺りが闇に変わっていく。
それに合わせるように、つがいのロック鳥も頭を下ろして静かになる。
しばらく経ち、離れた位置に小さな火が灯る。
「起きろ!巨大鳥!」
その声に、二羽のロック鳥は頭を上げた。雄鳥が、その揺らめく松明の火に喉を鳴らして威嚇する。
「どうした⁈体だけデカイだけの怠け者!こっちに来てみろや⁉︎」
いや、ザックスさん。貴方では魔物に言葉は通じませんからね?
しかし、大声で飛び跳ねる小さな火を、雄鳥は消し去ろうと巣を離れた。
飛び立つ時の凄い風圧が、アラヤにも来たが岩陰に隠れてしがみつく。これでは体重が軽過ぎて簡単に飛ばされてしまうな。
念のために自分の体重をグラビティで重くしておく。
「うわぁぁぁっ‼︎」
雄鳥に目を付けられたザックスさんは、派手に飛び跳ねながら離れて行く。多分、泣いてる気がする。風圧で飛ばされそうになりながら、大声で引きつけようとする声が悲鳴に近いしね。
「今度はこちらの番ですな」
反対側の位置から別の松明の火が灯る。雌鳥はその火に気付いたが、動かずに睨んでいるだけだ。雄鳥が帰るのを待っているのだろう。
店長は松明を地面に置くと、弓矢を取り出して鏃に付けた油布に火を付ける。
「これはプレゼントです」
一射、二射と、火矢を雌鳥に向けて放つ。
『何しとるんじゃ、ゴラァ‼︎』
チクチク体に火を付けられて、ロック鳥は物凄い勢いで怒り出した。
雄鳥の帰りを待たずに巣から飛び上がる。
どうにか吹き飛ばされずに耐えたアラヤは、雌鳥が向かった先を見る。
追いかけて来る雌鳥から、店長は高笑いしながら逃げて行く。やっぱり、ちょっと楽しんでるよね。
ガラ空きになった巣に近付くと、子供一人くらいの大きさの卵が五個並んでる。若い頃のモドコ店長、よくこの大きさを運んで逃げれたな。
卵に触れて亜空間収納へと入れる。これで任務完了っと。
「……」
残りの卵に目が止まる。あと1個、あと1個くらいなら良いよね?
代わりに、アースクラウドで卵に似た土塊を置いておく。
計2個の卵を手に入れたアラヤは、大きめのライトを空に上げる。
「おっ⁉︎成功したな!」
岩陰に隠れていたザックスは、その光を確認すると一目散に走って逃げた。
『どういう事だ⁈』
『あの光は巣の場所よ‼︎⁉︎』
二羽のロック鳥は慌てて巣へと戻った。ライトの光は既に消えて、二羽は卵を確認できない。雌鳥が腰を下ろし、その感触で数を確認する。
『大丈夫よ。全部あるわ』
『全く驚かせやがって!朝が来たら、あの人間供を朝食にしてやる!』
『痛っ!』
『どうした?』
『さっき、人間に火を投げつけられたのよ』
雌鳥は火矢による怪我と感じたようだ。その場から気配を消した影が離れて行く事に、二羽は気付く事は無かった。
「やった!ロック鳥の肉片、ゲット!」
アラヤは、斬り取った肉片を亜空間収納に入れて、二人が待つ中腹の洞窟へと急ぐのだった。
「モドコさん、ここに来た事があるんですか?」
「うん。15年以上前にね」
「採取する物って何ですか?」
「ロック鳥の卵だよ」
撤去作業の手が止まるザックスさん。
「ロック鳥の卵~⁈超、危険じゃないですか‼︎」
ロック鳥とは、山岳地帯に住んでいる大型の鳥の魔物である。姿は大鷲に似ていて、必ずつがいで巣を守っているらしい。この魔物は、縄張り意識が高く、縄張りを荒らす者達に大岩を落とす事で有名なのだそうです。
「見つからなければ大丈夫だよ」
「あの、以前はどうやって手に入れたんですか?」
「前はね、巣に近付くのに3日、運び出すタイミングを待つのに1日、気付かれないように運び出すのに半日はかかったね」
「長っ⁉︎」
「前回は一人だったから仕方ないよ。私は戦えないからね。ロック鳥の卵はとても高価な素材でね。中身は高級回復薬や食材等、殻も粉末にして薬剤や陶器の釉薬としても使用されているくらいさ。だから、フユラ村の村民達は雛が生まれた後、隙を見て割れた殻を集めて売っているみたいだよ」
だからと言って、一人で卵を盗むなんてかなり無謀な挑戦だと思う。若い頃の店長、勇敢な人だったんだね。
「とりあえず、ロック鳥は頂上付近に巣を作る習性がありますので、馬車を中腹まで進めましょう」
気配感知には、ストーンハウンドの反応もちらほらとあるけど、なるべく戦闘を避けて進みたいので、刺激を与えないようにする。
中腹地点には、人工的な洞窟が幾つかあった。モドコ店長はさも当然のように馬車を入れる。
「馬はロック鳥の好物ですからね。こうやって隠す為に、事前に数箇所掘ってあるんですよ」
入り口に、カモフラージュ用の草の壁で塞げば簡易厩舎の完成だ。
「それで、これからどうするんですか?」
「先ずはロック鳥を見つけます。それから、巣の場所を特定したら、囮役と捕獲役に分かれて夜を待ちます」
「分かりました。じゃあ、先ずは頂上を目指しますか」
三人は頂上に向けて出発する。山道が一応あるのだけれど、あまり整備されていないので歩き辛い。
途中、昼食の休憩を入れながら、一番近い山頂付近へと辿り着いた。
「肝心のロック鳥は居ますかね?」
辺りを見回すが、近くには姿は無い。これは、違う山頂に登り直さなきゃいけないのかな?正直、それは遠慮したいね。
「もう少し、様子を見ましょう」
岩陰に隠れてしばらく待つ。すると、気配感知に大きな反応が現れた。その反応は真上で、三人はその姿を目撃する。
「で、でかい…」
ホバリングしているその大きさは、全長30メートルは優にありそうだ。その大きな鉤爪は、馬というより象をも簡単に掴めるだろう。
息を殺して隠れていると、ロック鳥は辺りに餌が無い事を悟り、再び離れて行く。
「見失わないように後を追いますよ」
アラヤは、モドコ店長を背中にオンブしてロック鳥を追いかける。
その速さに、ザックスは息を切らしながら何とかついて来ていた。
「どうやら、あそこが巣のようだね」
巨大なロック鳥が悠然と構える足元には、子供プールくらいの巣があり、感知反応には五つの反応があった。良かった、まだ卵のようだ。
しばらくして、つがいのもう一羽のロック鳥が帰って来て、卵の上に腰を下ろした。
これで巣の場所は特定できた。
「それじゃあ、作戦的には、俺が卵の確保と運搬で良いですよね?」
この三人なら、アラヤが一番の適任だろうと思う。隠密で近付いて、卵を亜空間収納に入れさえすれば万事解決する。
「そうしてもらうと助かります。くれぐれも言いますが、卵は一つでいいですからね?欲は出さないでくださいよ?」
「えぇっ、俺は囮役かよ~。あんな大きな奴から、どうやって逃げるんだぁ⁈」
囮役の二人は、先ずは一羽を引き寄せてから、もう一羽を違う方向へ引き寄せる必要がある。つまり、一人一羽のノルマである。
「夜目の効かない暗さになったら、松明を持って誘い出しましょう」
モドコ店長は、松明の準備を始める。どこか楽しそうに見えるな。ザックスさんは落ち着かないようで、武器の手入れや持ち物を入念にチェックしている。
「開始前になったら、俺が二人にムーブヘイストを掛けます。無理だと感じたら、迷わず中腹の洞窟に避難してくださいね」
日が沈み始め、アラヤは二人にムーブヘイストをかける。三人は持ち場へと向かって移動した。因みに、アラヤは巣の僅か数メートルの位置に隠密で潜む。
作戦開始は、完全に暗くなったら始まる。陽の光が消えて、辺りが闇に変わっていく。
それに合わせるように、つがいのロック鳥も頭を下ろして静かになる。
しばらく経ち、離れた位置に小さな火が灯る。
「起きろ!巨大鳥!」
その声に、二羽のロック鳥は頭を上げた。雄鳥が、その揺らめく松明の火に喉を鳴らして威嚇する。
「どうした⁈体だけデカイだけの怠け者!こっちに来てみろや⁉︎」
いや、ザックスさん。貴方では魔物に言葉は通じませんからね?
しかし、大声で飛び跳ねる小さな火を、雄鳥は消し去ろうと巣を離れた。
飛び立つ時の凄い風圧が、アラヤにも来たが岩陰に隠れてしがみつく。これでは体重が軽過ぎて簡単に飛ばされてしまうな。
念のために自分の体重をグラビティで重くしておく。
「うわぁぁぁっ‼︎」
雄鳥に目を付けられたザックスさんは、派手に飛び跳ねながら離れて行く。多分、泣いてる気がする。風圧で飛ばされそうになりながら、大声で引きつけようとする声が悲鳴に近いしね。
「今度はこちらの番ですな」
反対側の位置から別の松明の火が灯る。雌鳥はその火に気付いたが、動かずに睨んでいるだけだ。雄鳥が帰るのを待っているのだろう。
店長は松明を地面に置くと、弓矢を取り出して鏃に付けた油布に火を付ける。
「これはプレゼントです」
一射、二射と、火矢を雌鳥に向けて放つ。
『何しとるんじゃ、ゴラァ‼︎』
チクチク体に火を付けられて、ロック鳥は物凄い勢いで怒り出した。
雄鳥の帰りを待たずに巣から飛び上がる。
どうにか吹き飛ばされずに耐えたアラヤは、雌鳥が向かった先を見る。
追いかけて来る雌鳥から、店長は高笑いしながら逃げて行く。やっぱり、ちょっと楽しんでるよね。
ガラ空きになった巣に近付くと、子供一人くらいの大きさの卵が五個並んでる。若い頃のモドコ店長、よくこの大きさを運んで逃げれたな。
卵に触れて亜空間収納へと入れる。これで任務完了っと。
「……」
残りの卵に目が止まる。あと1個、あと1個くらいなら良いよね?
代わりに、アースクラウドで卵に似た土塊を置いておく。
計2個の卵を手に入れたアラヤは、大きめのライトを空に上げる。
「おっ⁉︎成功したな!」
岩陰に隠れていたザックスは、その光を確認すると一目散に走って逃げた。
『どういう事だ⁈』
『あの光は巣の場所よ‼︎⁉︎』
二羽のロック鳥は慌てて巣へと戻った。ライトの光は既に消えて、二羽は卵を確認できない。雌鳥が腰を下ろし、その感触で数を確認する。
『大丈夫よ。全部あるわ』
『全く驚かせやがって!朝が来たら、あの人間供を朝食にしてやる!』
『痛っ!』
『どうした?』
『さっき、人間に火を投げつけられたのよ』
雌鳥は火矢による怪我と感じたようだ。その場から気配を消した影が離れて行く事に、二羽は気付く事は無かった。
「やった!ロック鳥の肉片、ゲット!」
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