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第二話 戦帝の帰還
しおりを挟むそれから数日経ち、戦の英雄、戦帝オスカー・グラフトンの部隊が王都に帰還し、帰還の報告兼凱旋パレードが行われることとなった。
オスカーの部隊が行進する王都のメイン通りは両サイド、どこから来たのかと思うほどの人で埋め尽くされ、我先に戦の英雄である戦帝オスカー・グラフトンを見ようと身を乗り出すのだった。
オスカーの部隊が王都の門に入ると同時にパレードが始まった。オスカーの部隊が門を入ったと同時に割れんばかりの大歓声が鳴り響く。戦争を終結させた部隊の王都への帰還を国を挙げて喜んでいるようだった。
部隊が歩みを進めるとパレードを見に来ていた人々の目には戦帝オスカー・グラフトンが遠目に見えるようになってくる。
遠くから見る戦帝オスカー・グラフトンは長身で体格が良いのだが、薄めの茶色い髪や顔の造形が端正で知的なように見えた。その彼の出す雰囲気に女性たちが歓声を上げる。
そんな歓声の真ん中を軍馬に乗って行進する戦帝オスカー・グラフトンが自分へと近付き、彼と目が合うと人々は彼の持つ獰猛でかつ目つきの鋭さに恐怖を覚え、震えあがるのだった。
(やっぱりパレードは止めた方がいいと言ったのに……)
オスカー・グラフトンは自分の目つきが怖がられることを知っていたので、上司にはパレードを止めるように言ったのだが、上司が戦勝を自慢したいからか強行に行ったのだった。
見物人にガックリしている様子を見せるわけにもいかず、背筋を伸ばして気を張り、パレードが早く終わることを祈るのだった。
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