乙女ゲームに転生したらしい私の人生は全くの無関係な筈なのに何故か無自覚に巻き込まれる運命らしい〜乙ゲーやった事ないんですが大丈夫でしょうか〜

67.？？？

　この話は別視点からの話になります。


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　あれから…随分と時間が過ぎてしまったわ…。

　小等部の頃の話なんだけど、王宮内の教会で教皇様に見てもらうって話は結果見てもらえなかった。だけどNo.2の方には見てもらえたの。

　ちなみにテオに会えないかなぁと思って迷った振りして王宮内を回ってみたけど会えなかったわ…。
　途中ででっぷりとしたお腹をした悪者っぽいおじさんに声を掛けられて驚いたけど…。
　あれはだれだったんだろうなぁ。

　まあ、一応見てはもらったのだけど光属性に変わりはなくて……
　ただ、魔力量が通常よりも多めだし契約獣が聖獣ユニコーンだという事もあって、もう少しちゃんと魔法について学んでみては？…とは言われたけど… アールヴレズル学園の事は何も触れられなかった。

　聖女にはまだなれてなかったみたい…。
　でも焦る必要は無いから！！と思って、何回かチャンスがあれば精霊の森に行ってはいるんだけどね…。

　
　中等部に入ってからは特に何も無く普通に過ごしちゃってる。

　そろそろ本気で大丈夫なのかな？って心配になって来ちゃった。
　ゲームでは描かれていない部分だから余計にどう過ごしたらいいのか分からないし…普通の中学生みたいな感じ。なんか変な感じだな…。

　クレマンも寮に入ったせいか何年も前からパンを買いに来なくなっちゃったし…。

　もう中学3年生になっちゃったし…お母さんからこの先本当にどうするの？って聞かれちゃった…治癒院に行くのか…本格的に店を手伝うのか…。
　貴族じゃ無い人達は学校は基本的に中学までで、その後は働くかお嫁に行く人ばかり。
　一部の人は更に高校まで行くみたいだけど、門は狭いんだって。

　そういう世界のゲームだから仕方ないとは思うけど、元の世界って凄い良かったんだな…って思っちゃう。
　そりゃあ色々格差はあるけどさ、この世界みたいに身分差みたいな物って無かったし…。
　ここまであからさまじゃ無かったよね。

　…最近考えちゃうのは万が一聖女になれなくてアールヴレズル学園に行けなかったとしたら…って事。
　そしたら治癒院に行くのもありかな？って。

　だって治癒院だったらライルも居るわけだし、ちょっとアレだけどヒロイン補正みたいなの一応かかるでしょ？かかるよね？
　
　他の攻略対象に会えないのは悔しいけどライルと一緒になら乗り越えられると思う！…なんて思ってた時期もありました！

　
　でもね！この間もう最後！という気持ちで精霊の森に行ってみたの。
　相変わらず湖は綺麗だし、空気も澄んでるし、リラックスするのにはいい場所だよね。

　で、いつもみたいに少し奥の方の警備員が立ってる所まで、どうせ今日もこれ以上は立ち入り禁止だよ！って言われるんだろうなぁと思いながら行ってみたの！

　そうしたら何にも言われなかったのよ！だから通ってみて追いかけられるかな？と思って振り返りながら入っていったけど大丈夫だったから、あ、コレチャンスじゃん！って行ける所まで行こうって進んでみたの。

　なるべく真っ直ぐ進むようにして迷わないようにしてたんだけど…やっぱり迷っちゃって…。
　ホーリー呼び出して、どうしよう…って言ったら盛大な溜息よ…。
　ホーリーってゲームのホーリーと違ってなんかクール系なんだよね。
　ゲームの時はドジっ子系のキャラだったのに。
　でも、仕方ないなぁって感じで出口まで案内するわって。
　
　なんか思ってたよりも深い所まで入って来てたみたいで、パージも呼んだ方がいいって言われたから召喚して呼んで、一緒に戻る事になったんだけど途中で凄い光輝いている場所があったの！
　
　ホーリーに「アレ何？」って聞いたら「精霊達が集まってる」って言うの。
　光でだけどホーリー以外の精霊を見たの初めてで嬉しくなって走り寄っちゃった！

　そしたら凄いザワッとした感じはあったんだけど「こんにちはっ！」って挨拶してみたの。
　ホーリーが青い顔して追いかけて来たけど精霊に会えた事で頭が一杯になっちゃったからね。

　何かその時は一瞬不穏な感じ？になったっぽいんだけど、ホーリーが追いついて来て凄い誤ってるのよ。
　「オベロン様申し訳ございません！」って。
　
　私、精霊王に会えたみたい！！

　でも、なんかその後の事はほとんど覚えてなくて…気付いたら湖に戻って来てた。

　ホーリーに聞いたら転移してもらったって言ってて、精霊王に？って聞いたらそうだって言うの！
　姿は見れなかったけど会えたは会えたのよね！
　
　私がパージを召喚した時に祝福くれてありがとうってお礼言いたかったのになぁ…。

　会えたって事はまた会えるって事よね！！

　その時にお礼言わせてもらおうっと！
　
　　祝福をありがとうって。