ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

文字の大きさ
45 / 255
12章 死神降臨!

1

しおりを挟む

車から降りた貴志達を取り囲み、その中の一人が口を開く‥


「やっとのご対面ってやつだな──

【月華乱舞】四代目の頭‥加藤だ…

ウチを負かしたテメェらと一度でいいからやってみたくてよぉ‥‥」


ギラギラとした目つきで貴志達を見据え語る加藤に
冷たい微笑で貴志は答えた‥‥‥


「フッ‥‥‥そんなに‥‥




ヤリたい、ヤリたい、言うなよ‥‥

興奮するじゃねぇか‥ぁ?」



腕を組み、しなやかな指先で唇をなぞると口元には意味深な笑みを浮かべ冷たい眼差しで加藤を舐めるように見据える‥




そんな貴志に月華のメンバーは皆、顔を赤らめていた。


「そんなにヤリたきゃ相手してやるぜ‥‥?ぁぁ?





‥‥どうした?かかって来ねぇのか?」


「‥‥ぅ///…〰クソッ」

肩までのワンレングスのロン毛をさらりとかき上げて急かす貴志を相手に、加藤はほんのり赤くなりながらたじろいでいた‥


‥噂で聞いちゃいたがマジで美人だ‥ほんとに男かよ!?…

「‥、も、もう一人のヤツはどうしたよ!?///
俺はそいつとやりてぇんだ!!」

…コイツの顔は何か殴るのに勇気が要りそうだっ


「あぁ!?
タイマン張りたいなら俺にしとけ!!
アイツは今、壊れてんだよ!!」


…………………………………………

バタンッ──!



突然、車のドアの締まる音に驚き貴志が振り返ると、車の屋根に寄りかかり不敵な笑みを浮かべながらこちらを見据える晴樹がいた‥



「俺とやりたいって?





どこのバカだよ?‥あ?」



晴樹はそういいながらゆっくりと歩き、貴志の前に立ちはだかり月華のメンバーに視線を流す…

そして加藤に焦点を絞った


「あぁ‥‥
お前か‥‥‥‥フンッ‥‥」

「──…っ!?」

頭から足先を眺め鼻で笑う晴樹に一瞬で加藤は腹を立てた。‥

ただ‥嫌味に笑うその表情も悔しいかな…すごく格好よかった──


‥絶世の美男美女コンビか…笑わせやがって〰〰っ


額に青筋を立てる加藤を晴樹はさらに煽り始めた‥



「お前‥すげぇ顔に
滲み出てるな‥‥



単細胞ぶりが‥‥‥‥」


「んだとっこのやろ!!」

決めた!コイツ絶対ボコる!!!


怒りに任せ揺るぎない決心を固める加藤を晴樹はあっさりコケ落とす‥‥


「フン!‥一筆書きで書いたような簡単なツラしやがって‥‥‥テメェの脳みそも簡単な作りしてんだろ!?

‥ところで、お前‥‥



眉毛、どこに落としてきたんだ?
ちゃんと、名前と住所貼っとかなきゃ誰も届けねぇぞ?」


…………………………………………

「よくみりゃ有り難くなる顔してんな?」


つけ加えた言葉はバカにしてるのか誉めてるのかもわからない。

月華のメンバー達も晴樹の言葉に密かにニヤついていた…


「〰〰っ///
てんめぇ〰〰っ…人が気にしてること全部いいやがって!!」


加藤は真っ赤になっていきりたつ!!


そぅ、加藤はお地蔵サンのような自分の顔立ちをとても気にしていた‥‥

今日だって、晴樹達と一戦交えるために気合いを入れ、少しでもこの穏やかな顔立ちが渋くなればと眉毛を爪楊枝のように剃り込んだのが間違いだった‥‥

見事に手元は狂い加藤の顔に残るは眉三分の二を取り去った眉頭のみ‥‥‥













加藤の眉は見事な麿(まろ)眉‥‥平安の人になっていたのだ‥‥‥

仕方なしに加藤は眉を書いたのだが、哀しいかな‥
真夏の日本は湿地帯‥‥‥書いた眉毛は消えてどこかに行ってしまっていた──



そして、今‥


晴樹の前に立ちはだかるは


威喝(いかつ)いバイクに股がり、片方は爪楊枝眉ともう片方は麿眉の‥

切ない表情をしたお地蔵サンだったのだ‥


…………………………………………

怒りでプルプル震える加藤の顔の両脇では立派に垂れ下がった福耳が一緒に震えている‥‥‥





‥しまった‥マジでバチが当たりそうだな…っ



晴樹は一瞬思った。



だが、気を取り直して言った‥‥

「お地蔵サンの頼みを断ると祟られるかもしれねぇからな‥」

「俺は地蔵じゃねぇっ!!」

「ハッ!どっちでもいい‥‥

俺も当たりどころが丁度欲しかったとこだ‥‥

テメェから売ってきた喧嘩だ‥‥‥心おきなくやらせてもらうぜ‥‥」



晴樹の言葉にお地蔵サン‥
いゃ、…加藤はバイクを降り腫れぼったい一重目で晴樹を見据えた‥‥


「敵を前にして寝るなんて余裕だな‥‥‥」

「寝てんじゃねぇっ〰
睨んでんだ!!
ちくしょ〰コノヤロ―!!」




‥晴樹の奴‥‥‥
完全に遊んでんな‥‥

まぁ、丁度いい‥
コイツに相手させて暴れさせれば晴樹も少しはウサが晴れるて落ち着くだろ?‥‥壊れたまんまじゃ俺も面倒くせぇしな…

もし、危なきゃ地蔵サンが仏サンになる前にアイツを止めりゃあいいしな‥


貴志は、黙って晴樹の自由にさせることにした‥


‥死神VSお地蔵サン‥‥かょ?今世紀、最大の見せ場だな…

デスナイツのメンバーはハラハラしながら二人を見守っていた‥

…………………………………………

「…っ…余裕こいてんのも今のウチだぜ!?あぁ!?

今日を逃したら次はもうねぇだろうからな‥‥
テメェらの伝説はこの俺が終らせてやらぁっ!!!」

――ザザッ――!!



「クッ‥なんだそれ?」

いきなり突っ込んできた加藤を晴樹はあっさりとかわし苦笑する


「〰〰ちっ
んなぁろぉ――!!!」


──ガキッ!

―ドカッ―!!

──バスッ―!!



お地蔵サンの攻撃は見事にかわされ、突っ込む度に晴樹から反撃を受けまくる!!


だが、お地蔵サンは打たれ強かった‥‥‥



‥なんだコイツ?まともに手応えあるのにちっともヨタつかねぇな?



「おりゃぁあぁぁ!!!」


晴樹の攻撃に怯む事なくお地蔵サンは奇声をあげながら突っ込んでくる!



「グァ──!……痛ッぅ




クソッ‥この地蔵野郎〰っ」


中腰に構え晴樹の腹部めがけ頭から突っ込んできた地蔵の攻撃をまともに受け、晴樹は一瞬息がつまり悶えた!


「ヘッ!わかってるとは思うがよぉ‥‥喧嘩ってのは自分が負けたって思ったら負けなんだよ‥‥‥」


腹を抱え蹲(うずくま)る
晴樹を見据え、地蔵は顔面に思いっきり蹴りを入れた!!

そして貴志達が息を飲む!!

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい

みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。 それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。 願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。 スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。 ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。 ※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。

東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」 ──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。 購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。 それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、 いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!? 否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。 気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。 ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ! 最後は笑って、ちょっと泣ける。 #誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。

S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…

senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。 地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。 クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。 彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。 しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。 悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。 ――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。 謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。 ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。 この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。 陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!

処理中です...