44 / 255
11章 復活祭
6
しおりを挟む頭数では今やデスナイツの右に出るものはいないが…
喧嘩の腕では【月華乱舞】が再び族のトップに君臨している…
だが、彼らはそれで満足はしていなかった。
【強者はより強い者を求める‥】
今まさに、彼らが求めて要るのは天下無双・無敵伝説を轟かせた晴樹&貴志の率いるデスナイツだったのだ
チーム現役時代の晴樹達に憧れるガキ共には二通りあった‥
晴樹達に憧れ真似てみたくてデスナイツに入る者と、自分の強さを確かめたくて晴樹達と相対する別のチームに入る者…
そして、今まさにデスナイツの前に立ちはだかる族‥
【月華乱舞】…四代目総長
加藤 慎司 (かとうしんじ)
腕っ節に自身のあった彼は最強を誇る【月華乱舞】を負かした晴樹達と一度でいいから張り合いたかったのだ‥‥‥
だが、晴樹達がいた頃の彼はまだ、当時中学1年‥
統率のとれた【月華乱舞】はけっこう厳しく、加藤は中々チームに入れてもらえなかった。
16でやっとメンバーに入れた頃には入れ違いで晴樹達はチームを抜けており、結局目的を果たせなかったのだ…ただ、その後も喧嘩の強い加藤は頭角を現しチームの総長にもなった‥‥
思い残すはただひとつ──
伝説の二人との腕比べ‥‥
…………………………………………
今夜の加藤は久しぶりに血がたぎっていた──
だが、当の本人達が見当たらない‥
「頭!‥奴らいました!!」
一人のメンバーが加藤に声をかけコソコソと耳打ちする
「‥なに!?‥‥‥
よしわかった‥‥‥ニヤ‥」
仲間からの伝言を聞き加藤はニヤつく‥‥心なしか多少興奮しているようだった。
そして周りの仲間に叫ぶ!
「お前らにカスはくれてやる!!
俺は探してたデカイ獲物が見つかったからそいつら狩りに行くぜ!!
ついて来てもいいが手は出すなよ!!!」
そう言い放つとバイクを唸らせ【月華乱舞】総長、加藤の“かかれ!!”の合図に手を振り下ろした瞬間、互いのチーム同士が入り乱れた!!!
そして、標的を見つけた加藤の後に10台ほどのバイクが蛇行しながら海岸線に向かい走って行く──
最強の喧嘩チームの奇襲に脅えたデスナイツのカス共はどんどん散らばり逃げて行く‥
そしてまともにヤリあっているのはやっぱりデスナイツの本メンバーと残り十数名だった‥‥‥
総長と他、数名が立ち去った今、この場に残るは30名前後。
数的にはデスナイツが勝ってはいるが敵はやっぱり最強を誇るだけあって喧嘩慣れしている奴らばっかりだった――
…………………………………………
打たれ弱いデスナイツの新メンバー達はチームに入って初めての戦争に瞬く間に潰されて行く!
結局残るのは伝説の黄金コンビが率いた時代に入った本メンバーの奴らばかりだった…
「ハァ…ハァ…ッ――
お前らっ‥‥他の奴らに比べて中々やるじゃねぇか!!
あぁん!!?
フヌケばっかりだから、
やっても意味ねぇって頭から言われてたけどよ‥ゴクッ‥」
「‥‥‥フッ──!
当たり前ぇだろ!!?
俺らは晴樹サン達が率いて喧嘩やりまくってた時からいるからな‥‥‥甘く見てると痛い目にあうぜっ!ハァ―‥」
良二とやりあっていたヤツが威嚇しながら言った
強い者は強いヤツを知っている‥‥‥
‥コイツっすんげー喧嘩慣れしてやがる‥‥
頭は今、デスナイツとやって勝っても月華乱舞の名折れになるだけだ!‥‥そう言ってたが‥‥‥
ハッ!‥おもしれぇ‥‥
だから、やめられねぇんだよな‥喧嘩ってよぉ‥
【月華】の特攻隊長‥
次期総長の
原島 廉 (はらしま れん)
彼は久々に燃えていた‥
「なるほどな‥‥無敵伝説も嘘じゃねぇってわけだ‥‥
気に入ったぜ‥‥今度からお前らのチームも襲撃リストに載せてやんぜ!
俺らに勝ったらの話しだけどな!!」
…………………………………………
原島の言葉に良二は余裕の笑みで答える。
「そりゃあ、有難いね‥
俺らも、元々‥喧嘩で名が売れたチームだからな‥‥
さっそく今夜からリストUPしてくれよっ!!!──」
ドカッ!!──
「グアッ…!」
良二は台詞と同時に原島の腹部に拳を叩き込み、それをまともに受けた勢いで屈折した原島の背中に続けて肘鉄を打ち込む──!
素早い動きと案外馬力のある拳の威力に原島はその場で膝を落とした──
ガツッ!!
その瞬間、今度は顔面に膝蹴りが入っていた。
「──ぐあッッ!!」
‥な、んだ‥‥
強ェじゃん‥‥‥コイツ‥ら
スローモーションの様に倒れる体と殴られた恍惚感に蝕まれ、原島はボンヤリとしながら良二の言葉を耳にする‥‥
「悪ィな‥‥
俺も晴樹サン達からチーム引き継いで頭張ってるからよ…
半端やるとシバかれちまうんだ‥‥
まぁ、これからは幾らでも受けてたつぜ」
そして、横たわりボンヤリと薄目を開けてこちらを見る原島の側にしゃがみ込むと良二は続けた──
「デスナイツ 二代目トップの古賀 良二 (こがりょうじ)‥‥
しっかり、憶えといてくれよ‥」
原島は、返事の合図に手をあげる。そして意識を失った‥‥
…………………………………………
「おーおー、逃げてる逃げてる‥‥ケケッ!
しかし、まぁ…
ほとんどカスばっかりだったってこったな‥‥
残ってんのは本メンバーってことか?」
車の中で貴志が集会場所から散らばっていくデスナイツのカスメンバーをあざ笑っていると、車外から喧嘩の様子を眺めていたメンバーが血相変えて車に戻って来た!!
「ちょっ…と、貴志サンっ
ヤバいッス〰!何台かこっちに向かってきてるッス!!」
「なに!?」
戻って来たメンバーが車に乗り込むと同時にハンドルを必死で切り返す!!
だが、小回りのきくバイクには敵わず車はあっさりと月華乱舞の奴らに囲まれてしまっていた‥‥
10台の単車に2ケツで乗り車の周りを包囲すると、その中の一人が幅寄せしながら運転席のドアに蹴りを入れわめき散らした!
「おぃ、ごルらぁ〰!
てぇめら逃げんじゃねぇぞ!?
向こうの脇にハコ(車)止めろやぁ〰」
ぴったり貼り付く靴の跡
運転席のフロントガラスに連打で足蹴りが入る。
「・・・・どうします?
貴志サン?‥」
「‥
しゃーねぇなっ‥
とりあえずゆーとうりにしとけ」
諦めて溜め息をつく貴志の指示に従い、車を月華の奴らに誘導されながら近くの空き地に停車すると貴志達は車を降りた‥‥‥
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる
グミ食べたい
恋愛
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。
彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。
だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。
容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。
「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」
そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。
これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、
高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。
家から出ない女優の幼馴染を連れ出したら、いつの間にか伝説になっていた件。
Memu(メム)
恋愛
学校に行かない引きこもりの国民的女優――水宮小鞠。
女の子に間違われる地味男子――白雲凪。
俺に与えられた役目はひとつ。
彼女を、学校へ連れて行くこと。
騒動になれば退学。
体育祭までに通わせられなくても退学。
成功率ほぼゼロの無理ゲーだ。
距離は近い。
でも、心は遠い。
甘えてくるくせに、本音は隠す幼馴染。
それでも――
俺は彼女の手を引く。
退学リミット付き登校ミッションから始まる、
国民的スター幼馴染とのドタバタ青春ラブコメ、ここに開幕。
俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました
ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。
意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。
しかし返ってきたのは――
「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。
完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。
その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる