ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

文字の大きさ
62 / 255
16章 温泉旅行

1

しおりを挟む

「何か曲聞くか?」


大人しくなった苗の頭を撫で、晴樹は曲をかけた。


次第にUPテンポな曲につられ
苗はついつい体が動く。


「よぅ!よぅ!チキチキよぅ!アォ!!」


「──…っ‥」


ラップのリズムに乗りながらエアードラムを激しく叩き首を振る‥‥



晴樹は少し運転しにくくなっていた。





「苗……

気が散るからやめてくれ」



「あ、ごみん‥//‥」


ノリ過ぎるからと晴樹はCDからラジオにかえる‥



ラジオからはクラシックのメロディが流れ始め、苗は静かに‥‥‥






両手を広げた



「‥‥っ〰〰」


運転中の晴樹は苗の手を煙たそうによける

苗は自分の世界に入ってしまっていた‥





♪タラ~リ~ラリ~ラ…

まるで草原に風が吹くような爽やかなメロディとともに、流れだす歌声と苗がハモる‥



「♪わ~たしのぉ~おはぁ‥」

「もう、いいっつぅんじゃボケっ…
運転しにくいだろ!??」



晴樹は苗の広げた手をはたき落とした。




「あー兄さん見て見てぇ」


晴樹に叱られ大人しくなったのもつかの間‥

苗は車の外の景色を見てはしゃぎ始めた‥



海岸線沿いを走る車から苗の指差す方を見ると真っ赤に染まる雄大な空から、きれいな夕陽が徐々に海に沈んで行く‥




「綺麗だな‥」


「うん‥海沿いでしか見れないもんね‥‥」

二人して暫しそのまま美しい景色にめを向ける。

何となく‥やっといい雰囲気になってきた‥


晴樹はそう思っていた。


「もうすぐしたら着くから‥」



はしゃぎ疲れたのか少し大人しくなった苗に晴樹は言う




「旅館着いたら何する?」


「着いたら?‥」


‥うーん‥着いたらまず、やっぱ裸体にタオル巻き巻き兄さんショット‥‥だょね




「着いたらまずお風呂だょ!」


「‥//‥


そうだよな‥


軽く風呂入ってそれから飯だよな‥‥
で、またゆっくり風呂入ればいいしな‥‥/////‥」



晴樹は照れながらとりあえずのスケジュールを組んだ。

よこしまな気持ちで赤くなる顔も夕陽に染まってまったく苗にバレていない‥




そして砂利の敷き詰められた路を登り、いかにも大人の隠れ宿‥

そんな雰囲気の旅館に二人は辿り着いた‥‥‥



格式高そうな玄関にはさっそく上客を待ち侘びていた女将と下駄番のおじさんが深々と頭を下げて出迎える



そして頭を上げた女将達は慌てて頭を下げ直した!


苗はその二人よりももっと深々と頭を下げていた。



「コラコラ、お客がそんなに頭をさげたら店の人はやりずらいだろ?」



そぅ、もてなす側ともてなされる側‥‥‥どちらにもそれなりの礼儀がある‥






女将は晴樹達を離れの個室部屋に案内した‥
結城一族がいつも使う部屋だった 




部屋に通され苗は周りを全部、物色してまわる‥
引き出しとゆー引き出しはすべて開けて覗いていた。


「もう、その辺でいいだろ?



風呂入るぞ‥‥‥」


「?‥うん、
兄さん先に入っていいょ」


自分に呼びかけるように言う晴樹に苗は疑問顔で勧めた‥


「‥‥//‥」


一緒に入る気満々だった晴樹はかんたんに苗にはぐらかされ少々、こっ恥ずい‥

晴樹は頭をかきながら部屋続きの庭を行き露天風呂に向かった‥



‥行ったな‥‥‥



苗はデジカメを手にしニヤリと笑う


‥おセクシーショットは3万円゚+。゚‥
ふふふ‥‥‥


苗は不気味な笑い声を奏でていた。





チャポン──



フゥーーッ




晴樹は露天につかり一息ついた‥



色々考え過ぎて、気持ちが落ち着かない‥‥‥

このあとのことを思うと胸がドキドキしてくる‥

温泉で温まる前から晴樹の顔は熱っていた‥‥




二泊‥‥‥苗と二人きりでいられる‥//‥

一緒に食事して風呂入って‥‥‥‥//‥

一緒に‥‥‥



ここまで来といてまさか、ダメなんて事はねぇよな?

自分で言い出したんだし‥




嬉しい反面なぜか不安がつきまとう‥‥

そして背後からは妙な視線と光が‥‥‥











‥う➰ん、兄さんちょっと露天から上がってくれないかなぁ~
これじゃあ中々ベストなセクシーショット撮れないょ‥



苗はデジカメを手にズームの操作を口を尖らせながらいじっている










「何がしたいんだ?
お前はっ!?」


急に頭から降った晴樹の声に苗はビビりそしてカメラを構えた!


はっ!!これは、タオル巻き巻き兄さん!だ──

腰にタオルを巻き仁王だちする晴樹にデジカメを向けたが一瞬にしてカメラを奪われてしまっていた‥‥



「──…っ……言え!何がしたいっ!?」


しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる

グミ食べたい
恋愛
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。 彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。 だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。 容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。 「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」 そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。 これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、 高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました

ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。 意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。 しかし返ってきたのは―― 「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。 完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。 その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

マカロニ
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...