ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

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2章 任務!

1

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♪~

「‥あ、メールだっ」


夏休み初日を迎え、苗はうだるような暑さの中でどんよりしていると携帯に1通のメールが届いた──

滅多にこないメールにウキウキしながら確認すると‥

[受信]
〔任務は完了したかしら?〕



晴樹マニアの姐さんからだった‥‥



「任務?

はぁ!?忘れてたょ!」


苗は焦りながら、前に姐さんから預かっていたメモ紙を机から取り出す


‥そぅそぅこれ!


その紙を手にし、苗は晴樹に連絡を入れた













♪~♪~


「‥ん?‥」

‥苗‥//‥


晴樹は苗からの電話に心を早らせる‥

メールはちょこちょこ来るが苗の方から自分に掛ってきたのは、晴樹が縁切り宣告をしたあの日が初めてだったのだ‥‥‥



「もしもし‥苗?‥//

どうした?」

晴樹はドキドキしながら電話にでた‥


‥なんだ?どっかに連れていけとかかな?‥‥//


そんな用事なら尚嬉しい‥

せっかく、夏目と別れたんだ‥
少しはデートらしいこともしたい‥



晴樹のささやかな願望だった──



『兄さん!今どこ?』


「どこって…
今、家だけど?」




『家っ?
今から言ってもいい?!』



「は!?──

今からって‥//‥
何しに来るんだ!?」


妙にイキイキとした口調で語る苗に晴樹は少々戸惑いを見せていた


『夏休みの課題があるんだょ!
兄さん苗に力貸してょ!!』


‥あぁ‥宿題ね‥‥


「わかった‥
タクシー代出してやるから今からおいで‥」


『うん、わかった!
待っててね!!』――プツ―ツ


「プツ‥って…
電話切るの早ぇな…」


そぅ苗はとことん貧乏性のかたまり‥

電話は的確、手短に!! 

それが苗のモットーでもある‥
今から会う相手に電話で長話ししてもお金の無駄だと思っていた‥




晴樹は電話を切ると部屋を見回す‥
そして、何故かベッドシーツを洗い立ての物に変えていた。


‥//‥なんか甘いもんでも用意しといてやるかな?



―カチャ‥プルル‥


『はぃ?』

家の内線を使って村井に連絡する

「あぁ、今からお客が来るからケーキかなんかあったら用意してて」

『お客様ですか?
どなたがお見えで?
好みもありますから、教えて頂けると用意しやすいんですが?』

有能な秘書だからこそ細かい心配りは忘れない‥

「…苗が来るから……」



『苗‥さんですか?』


「‥あぁ‥///」


村井の戸惑いが晴樹にも伝わったようだった。


晴樹には村井の戸惑った意味が何となくわかっていた‥‥


晴樹が仕事関係以外でプライベートの客を家に招き入れるのは初めてのことだったからだ‥

村井はついつい秘書としての禁忌を侵してしまった‥

『あの‥苗さんは何をしにお見えに?』


自分の主に対しての余計な詮索‥‥‥
でも、村井は気になって仕方がなかった‥


「‥‥勉強しにだよ‥//」

『ああ、勉強‥わかりました‥
では女性が好みそうなものを用意致します』


何となく照れながら言う晴樹に村井は違和感を覚えていた。



‥苗さんか…晴樹さんも偉くご執心されてるようだな?‥‥とりあえず後で会長に連絡を入れておくとするか‥














遅いな‥



晴樹は時計の進みがえらく遅く思えて落ち着かない‥

自室のソファで横になりながら苗を待ち侘びていた‥

手にしていた携帯をいじり苗が送ってくれた写メを眺める‥‥

そして、思わずニヤケる
口元を手で覆っていた──







―キィーバタン!


敵の陣地に到着‥ぅしッ!



諜報員‥No.001

──コードネーム‥N

彼女は特捜司令部から命をうけ任務遂行に当たっていた──


―カサッ

Nはもう一度、司令書を確認する‥

∞∞
奪取品‥結城 晴樹の身に付けている物──

or──使用済みの物‥


最高ポイントアップ品‥


──歯ブラシ──

∞∞∞



‥ゴクッ‥‥歯ブラシ‥


よし‥姐さん…

幸運を祈ってて!



苗は意気揚々と鼻息をまいてターゲット宅に乗り込む‥



‥ムムッ、これが認証確認センサーだな!?

高い門の脇にあるボタンらしきものを苗は押した‥


―ピンポ~ン♪













ただのインターホンだった……



―ブツ
『はい―』

「もすもす、苗ですっ」

『はい──…苗さんですね

すぐ開けます‥』



その言葉と同時に門がキィ‥と開きはじめる‥


どうやら自動のようだった


苗は覚悟を決めて玄関まで行くと再び認証確認‥

‥インターホンを押した。


そして扉が開かれ村井が出迎えてくれる。


「こんにちわ。
暑い中大変だったでしょう!──‥?」


「──‥うゎあ」

キラキラとした表情を見せて苗は小さな嬌声をあげる。


「…っ…どうかしましたか?」


自分を見つめる苗の視線に村井は冷や汗をかいた。

ピシッと着込んだスーツ姿が大人の雰囲気を醸し出す。どうやら村井は苗のもろタイプだったようだった。

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