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2章 任務!
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しおりを挟む苗と肌を重ねたい──
この状態でそう思わないことの方が不自然だった‥
晴樹は大人しくなった苗のTシャツの裾にそっと手を這わす──
「…っ…ノー!ちょっと待ってモメンツ!!
じゃすと・ぷりーず!!」
「──…っ…──
なんちゅー意味だ!?」
英語の完璧な晴樹に苗のでたらめな言葉は理解することが難しかった
晴樹が布団に潜り込んだことで両手が自由になった苗は晴樹の肩を突っぱねながら訴える
「兄さん!!なんだか苗はとてもお腹が快調ですッ
なので、うんちんぐタイムとしけこんでも宜しいでしょうか!!」
力説する苗に晴樹は少し疑いの眼差しを向けている
苗は脱出方“腹下し戦法”を実行に移した!!
‥コイツの言うことは何となく嘘のような気がする……
でも、さっきは調子悪そうだったし‥ホントにお腹が痛かったらかわいそうだしな‥‥‥
「‥わかったよ、
トイレ行ってきな」
晴樹はため息をつきながら苗を解放してあげた‥
・
「ふう……んっ!?」
──あぁ!!こんなとこに…っ……
ジャーっと激しい水流の音を背中で聞こえる。
そしてトイレを出てホッとした瞬間、苗は洗面台で何かを発見してキラキラとクリ目を輝かせていた。
―カチャ!
「お待たせ!」
「──…たっぷり出たって顔してんな‥‥‥」
部屋に帰ってきた苗の顔を見て晴樹は言う
‥なんだ、やっぱマジで腹が痛かったのか‥?
晴樹は自分を拒否するためについた嘘だと苗を疑い拗ねていたのだ‥
本当に痛かったんならしょうがない‥まだ、望みはある‥
晴樹は苗がトイレに行ってる間に治まった欲望と体の熱を思い出しながら次回に望みをかけるしかない‥
そんな晴樹をよそに、苗は何故かとても満足気な表情だ。
‥よし、もう用はないな♪
「兄さん!
苗はもぅ帰っちゃうょ!!
じゃあ、ありがとうっ」
やけに嬉しそうにキラキラとした表情で別れを告げる。そんな苗に違和感を感じながら、晴樹は苗をタクシーに乗せて見送った‥
「‥ふぅ‥‥
やっぱなんか怪しい…っ…」
遠ざかるタクシーを見届けながら、そんな思いが春樹の胸を微かによぎっていた……。
‥ふふふッ‥少々身の危険もあったけど、無事に戦利品がゲットできただょ゚+・。゚
苗は車の中で戦利品を手にしてほくそ笑む
*最高ポイントアップ品*歯ブラシ
苗の手にはそれがしっかりと握られていた……
・
「はあ──‥」
晴樹は苗を見送ると自室のベッドに横になり長いため息をついていた‥
‥苗…
目を閉じるとさっきまでの行為が思いだされ、再びたぎるような熱が晴樹を襲う‥
苗は今まで俺の周りにいた女達とはパターンが違う‥
違い過ぎる──
兄さん‥
兄さん‥‥
俺はどうやっても兄さんとしか見てもらえない‥‥
なんでだ?
俺は苗のことをこんなに女として意識してるのに――
ベッドでキスして抱きしめて‥‥‥こんなに意思表示してるのにッ‥
なんでアイツはッ‥
苗は気づいてくれない!!?
このままじゃどうにかなりそうだッ!!
苗‥‥‥‥
どうしたら俺の方を見てくれる?
どうすれば‥
俺のものになってくれる?
欲しくてしょうがない‥
好きで‥
大好きで‥堪らない…
もっと…苗の傍に……
トイレから戻ってきて屈託のない笑顔で別れを告げる苗の顔が思い出される‥
‥俺と離れるのが辛いなんてみじんも思ってない笑顔‥‥
切なく顔歪め、晴樹は携帯を手にして苗のメールを開く‥
『兄さん‥苗の傍にいて』
何度見ても胸がキュッとなり、苦しい……
・
俺が縁切りすればアイツはすがってくる‥
じゃぁ毎回縁切りしなきゃアイツは「傍にいて」なんて言ってくれないってことか?
「はぁ‥‥」
今度は力のないため息が吐き出されていた‥
その頃、自宅に帰りついた苗は依頼主に写メつきのメールを送っていた‥
[題]
[姐さん‥苗は体を張って頑張ったょ!]
画像はもちろんブルーの歯ブラシ‥
「ところで母ちゃん!
父ちゃんは?」
日も暮れて、夕食の準備をしながら姿の見えないオトンのことを苗はオカンに尋ねる
「今日は子供会の祭りの準備の最終日で打ち上げだって」
‥ムム…打ち上げ?
苗の脳裏を不安という文字が横切る──
‥タダ酒だと父ちゃん呑みすぎちゃうからな💧
何もしでかさなきゃいぃんだけど‥‥
「母ちゃん‥
だいじょびだょね?」
「そう願っておきましょ」
案じた、その日の夜‥
我が家に満作が帰って来ることはなかった。。。
‥あれっ?おかしいな…
「村井!俺の歯ブラシ知らない?」
「いぇ‥」
そして、結城宅では夜な夜な晴樹の歯ブラシの捜索が行われていた‥
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