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8章 夏祭り
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しおりを挟む髪をオールバックにセットし、渋い柄の浴衣を着た晴樹は案外、苗好みだったようだ
そう、苗の好みはルパン似の拓海や秘書の村井‥
甘いマスクより渋めの大人系。
ちょい悪が好みだった‥
そして晴樹は苗のシンプルなポニーテールにドキドキしていた‥‥
‥なえ‥//
ホントに肌、白いな
白いうなじがあらわになって形のいい耳がまともに見える‥
普段、日の目を見ないその部分は妙に色気だっていた…
この間さんざん熱いキスをしたその部分に晴樹は再び興奮を覚える‥
ポニーテールの幼さと浴衣の大人っぽさのミスマッチにもはや気分はロリ好きのハレンチおじさんのようだった💧
日も落ちたくさんの照明で照らされる中、晴樹達も祭りに向かう人々にまぎれ歩いて行く‥
「苗‥」
「‥ん?‥//」
呼びかけて顔を向けた苗の顔がほんのり赤い‥
「‥なんでお前そんな顔赤いんだ!?‥//」
「わかんないだょ‥//」
いいながら晴樹もつられて赤くなっている💧
「‥‥混んでるから‥
はぐれないように手でも繋ぐか?‥//」
「ぅん‥//」
何か理由をつけないと手を繋ぐことができない晴樹は苗の返事を確認してから手を握った‥
‥なんか‥
すごい調子狂うっ…//
・
晴樹は苗のいつもと違う雰囲気に戸惑っていた
‥なんだか歩き方までぎこちなく思えてきた💧
普段ベラベラと喋る苗が大人しい為に沈黙が続いてしまう‥
晴樹は必死で話題を探す
そして前を見ながら難しい顔をして話題を探す晴樹を苗はじっと見つめている
‥ぁ、兄さん…その顔も格好良いかもだょ‥//
「──!?…お前…っ
そんな顔で見んなよっ//」
「そんな顔?‥//」
ほんのりと頬を染める苗の視線に気づいた晴樹は咄嗟に顔を背けた。
‥やばいな…なんか変だ///……
俺も苗も…いつもと違う……
そんなことを感じながら、花火が終わって散っていく人混みの中、晴樹は握っていた手を緩め苗の手をわざと放した‥
その途端に苗の方からキュッと握り返してくる‥
「…っ…//…」
苗‥//…
晴樹はそんな苗を人混みからかばうようにまた手を引いて歩いた‥
「苗、せっかくだからちょっと散歩するか‥」
相変わらず顔を赤らめたまま苗は頷く
晴樹は帰り始めた見物客の人混みを抜けると海岸沿いの遊歩道へと向かった‥
海から贈られてくる日本特有の生暖かい海風になんだか翻弄されそうになる
晴樹は苗と近くのベンチに腰掛けた‥
ところどころで恋人同士の姿が目につく‥
中には完全に二人の世界に入っている若者も多く見かけた
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