ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

文字の大きさ
147 / 255
8章 夏祭り

5

しおりを挟む

そう言って、照れながら口をモゴモゴさせる苗を見つめる晴樹の瞳に光りが揺らぐ


「キス以上は?」


「‥え💧?」


「キス以上は?‥‥」


真剣な眼差しで見つめ、答えを迫る晴樹に苗は怯えながらもドキドキしている💧


‥兄さん‥その顔もすごくいぶし銀だょ‥//

でも、それ以上はちょっち…💧 





「‥‥クスッ‥冗談だよ!!

そんなに焦んなって!」


「──!?‥‥///‥」


そう言って笑った晴樹の表情に苗はドキッとしながら目を見開いた──



返事に困る苗の頭を晴樹はあやすように撫でる‥

その手を止めると苗の唇に軽いキスを落とした

そして唇を離し、間近で見つめる。

「今は‥‥」


「‥//?」


晴樹はボソっと呟いた‥

ただその呟きは小さ過ぎて苗にはよく聞き取ることができなかった



「じゃあ、
そろそろ行くか?」

もう一度、苗の頭にポンと手を乗せて撫でると晴樹は再び苗の手を取り歩き始めた。

晴樹は何気にふっと目を細める


‥今は‥

まだ、キスだけで我慢してやるよ…



いつまで持つかわかんねぇけど💧


そう思いながらもただ、今日はちょっと“兄さん”という枷から抜け出せたような気がして晴樹はすごく嬉しかった…


気持ちが何だか軽くてくすぐったい感じがする‥

晴樹は苗に視線を流すと優しく満面の笑みを浮かべていた






「じゃあ苗、また来年な!」


田舎での日々もあっという間に過ぎ、自宅に帰る苗達を駅まで皆が見送りに来てくれていた。


「おばちゃんも悟ちゃんもまたね!!
着いたら電話するから」

苗はそう言いながら皆とハグを交わしていく。


そして、悟は晴樹に手を差し出していた‥

「じゃあ、結城さん‥
“俺の代わりに”苗のことを頼みます!!」



晴樹はそんな悟の手を握り返して言った。

「あぁ、
“苗を守れるのは俺だけ”だから安心しな…」

「──……」


晴樹の口振りに一瞬驚いて目を見開いた悟の唇がクスリと笑みを浮かべる。

悟は背の高い晴樹を真っ直ぐに見上げた。

「──‥いずれ近いうちにそっちに行きますから‥」


「───…!?」

悟の付け加えた言葉に晴樹はえっ?と悟を見つめた

悟は余裕の笑み返しながら苗達に乗車を促す


「苗、そろそろ電車乗った方がいいよ‥」

「うん!」

悟は苗の頭を優しく撫でる‥


「じゃあ…な…──もう少ししたらまた傍に居てやれるから‥」

「‥?」

微笑みながら言った悟の言葉に苗はきょとんとした顔を向けて手を振り電車に乗った‥










「兄さん、飛行機に乗るの苗初めてだょ!」

電車の中で苗は無邪気に語っている

あの花火の日とは違って普段の苗のようだ‥

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる

グミ食べたい
恋愛
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。 彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。 だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。 容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。 「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」 そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。 これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、 高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!

竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」 俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。 彼女の名前は下野ルカ。 幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。 俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。 だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている! 堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

処理中です...