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11章 続 バカンス
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しおりを挟む「晴樹!
苗ちゃんはどうした?」
苗の事を尋ねて来たのはハレンチお爺だった
「‥‥向こうの海で遊んでる‥」
「何〰〰!??
向こうの海はクラゲがおるだろうが〰〰〰!」
「──!!‥やばっ
忘れてたっ!!」
お爺の言葉に晴樹は我にかえった。
そぅ、お盆を過ぎた今時期はクラゲの大量出没期間‥
お盆過ぎでも安心して楽しめるように、ホテルには専用の人工ビーチがちゃんとある‥
夏目の出現に動揺していた晴樹はクラゲのことをしっかりと忘れていた‥‥‥
「早く呼んでこい!
わしの苗ちゃんが刺されちゃったらど〰〰してくれる!?」
‥──…っ…
お爺の言葉になんとなくムカつきながら晴樹は直ぐに苗の所へ向かった。
‥‥‥が、時すでに遅し。
「‥ンン‥ッ‥‥ぅム‥
───……!!!ッッ
いっだぁ───ッッ…」
「──…!?
なっ、どうした苗っ!?」
塞いでいた苗の唇からいきなり叫び声が漏れ、夏目は慌てるッ
「刺されただょッッ!!
何かにチクッ──て刺されただよ〰〰〰!!」
・
「うぁ‥‥ぁぅ‥‥ぅぅ
ィたい‥グスッ‥
嫌な痛さだょぅ‥‥ぇっく」
ズキズキとしてくる痛みに苗はぐずりだした
「苗! 大丈夫か!?
たぶんクラゲだと思うから!!」
夏目は慌てて苗を連れて沖に上がった
刺された部分がみるまに赤く腫れてくる
苗は太ももを刺されていた
「苗──!
お爺が向こうの海にって‥」
海から上がってきた二人をちょうど見つけ、晴樹は声を掛けながら近づく‥
「――!‥‥‥
もう刺されたのか?💧」
ぐずってる苗の様子に気づき晴樹は言った
「どれ、見せてみな‥」
晴樹はしゃがみ込んで苗の白い太ももにソッと触れる‥
「すげー腫れてるな‥‥」
「‥っ!!
そっちの足じゃないだょッ刺されたのは!!」
晴樹は刺されていない方の足を見て言っていた
「冗談だよ
免疫があんまり無いんだなこっちの足も、結構腫れてきてるな‥‥」
‥ムムッ…“こっちの足も”って言ったなっ…
晴樹の言い回し方に苗は敏感に反応していた。
「お前は刺されなかったのか?」
晴樹は夏目にも確認を取る
「いゃ‥俺はべつに‥‥」
・
「じゃあもういいな‥苗は理事長が呼んでるから連れてくぞ」
「──!
‥は、ぃ…」
苗を怪我させてしまった手前、夏目は何も言えずに頷く‥
「ホテルの病院で傷の消毒をしてもらうから」
晴樹はそう言って苗を連れて行く
夏目はその後ろ姿を見つめた
‥苗‥‥
まぁ、約束はできたから‥
そう思いながら叫んだ
「苗──ッ!!
ごめんな──っ!
後でメールするから!!!」
その言葉が聞こえた合図に苗は手を振って答えていた
「ぅぉぉ‥‥苗ちゃんっ
可哀想にッッ‥」
お爺は怪我の手当から帰ってきた苗の赤く腫れた太ももを眺め泣いている💧
「晴樹のバカアホがしっかりしとらんばっかりに苗ちゃんをこんな目に合わせてしまって!!」
‥なんで俺のせいなんだよ💧
「やっぱり苗ちゃんは晴樹のバカアホに任せることはできん!!」
可愛い筈の孫も苗と比べるとただのバカアホ呼ばわりだった💧
「そうだ、苗ちゃん!!
今夜はみんなでバーベキューをしようじゃないか」
苗が喜びそうなことをしてやりたいお爺の提案だった
「ほんと?」
「あぁ!
材料も沢山用意しておるから」
・
お爺の提案に苗は喜び陸達はビーチを駆け回っている‥
「そだ!
由美にも教えてっ‥
て‥‥‥あ──ッッ!
由美を忘れてただょっ…」
‥なえちん遅いな‥まだ泳いでんのかな💧
その頃‥
存在を忘れられていた由美は海と二人っきりで浜辺に取り残されていた‥‥
「由美‥‥姉ちゃん‥//
夕焼けがキレイだね‥」
「そうだね💧‥‥」
いい雰囲気を作ろうと頑張る小学三年生の児童‥海は夕日を眺めながら最後の大詰め“唇ゲッチュ作戦”を遂行していた。
「由美姉ちゃんも夕日に負けないくらいキレイだよ‥‥」
「‥‥
ありがと💧」
妙に表情をキラキラとさせて語る海に由美はヒキつりながら礼を言う‥
海は少しずつ由美との距離を縮めていった。
‥よしっもうこのくらいで由美姉ちゃんのハーツはメロウにダンシングしてる筈だ!!
海は自分のナンパテクに不敵な笑みを溢す💧
そしてよそ見をしてる由美に唇を突き出し接近していた―――!
・
「由美―――!!」
「あ、なえちん!!」
声を掛けてきた苗に反応して由美は急に立ち上がる
「皆、向こうの方にいるだょ!行こっ
‥って、海‥何してんの?」
「べつに‥//💧」
海はくの字に俯せた顔を砂地に埋めてそう答えていた💧
そして、すごくすごく楽しいバーベキューの宴にみんなの笑顔が弾けている‥
‥‥‥ただ一人を除いては…‥
‥なんでだッッ!?
なんでなんだよッッ!!
晴樹は眉間にシワを寄せ網で海鮮や肉を焼いていた‥
向かい側では夏目がホタテを網に並べている‥‥‥‥
そう、‥‥
『バーベキューなら沢山居た方が楽しいだよね!!』
『おぉ!確かにそうじゃな』
苗は理事長にそう言い、夏目達を呼んでいた‥
「すげー海鮮だな
さすが理事長だぜ!!」
一応、お坊っちゃん達である夏目のダチ達も食材の豪華さに驚きを隠せない。
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