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10章 バカンス
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しおりを挟む「‥だ、‥ダメか?」
夏目は不安そうに苗を見つめる‥
「大ちゃん💧
なんで移動しながら言うだかね?…っ…」
そぅ‥夏目は苗に確認をとりながらも少しずつ岩場の影に苗を引っ張って移動していた。
どうやら苗の返事を待つ気はないらしい‥
夏目の顔はやる気満々だった💧
「だって‥
本当だったら苗と俺って恋人同士だった筈なのにっ‥すげーラブラブだった筈なのにッ──‥
今頃ちゅぅだって絶対いっぱいしまくってた!!!」
「‥そ、‥そんな‥‥💧」
少々、興奮気味の夏目に苗は戸惑いを見せる
まさしく短刀直入‥
晴樹と違って夏目は自分の気持ちに正直だった
「一回だけ‥‥
そしたら、あとは‥
我慢するから‥
国体優勝するまで我慢するから──ッ‥」
「──…!?…だぃちゃッ‥」
そう言った夏目の距離はあまりにも近かった‥
苗の返事も待たずに夏目は小さな唇を塞ぐ──
そして重なりやすいように苗の後頭部に手を回し、顔を傾けた
ずっとしたかった‥
苗とこんなキスを‥‥‥
初めてのデートでは躊躇ってしまった深いキス‥
・
「苗ッ──」
‥すげードキドキする‥//
やっぱり苗だ‥‥‥
俺‥
苗が好きだ‥‥‥
体の熱を冷ますように夏目は熱い吐息を吐きながら苗に唇を重ねる
苗との初めてのディープなキスに溺れそうになる‥
すげー気持ちいい──
キスってこんなに気持ちよかったっけ‥‥//
「──ッ‥大ちゃ‥
も、‥そのくらいでっ‥」
終わりそうもない夏目のキスに苗は待ったをかける
そんな苗から唇を離すと夏目は熱を持つ瞳で見つめ返す。そして再び唇を重ねながら言った
「──…!!っ…ンン‥」
「苗‥ッ
──もっとしたいッ‥」
したいっ‥
もっと‥‥いっぱいっ‥
バカだ俺ッッ!
すげーバカだ!!!
国体優勝じゃなくて都大会優勝にすればよかった!💧…
そぅ、夏目は今更ながら後悔していた
三ヶ月後に迫る都大会‥
そして‥
来年の夏に開催される国体‥‥‥
だいぶ先の約束に夏目はたった今!‥‥‥気づいてしまったのだ💧
それまでは苗とはいいお友達でいなければならない‥
‥くそッ💧!!
俺、ぜってぇ耐えらんねぇ!
夏目は今のこの貴重な時間を惜しむ事しかできなかった‥‥‥
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