ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

文字の大きさ
190 / 255
14章 心の変化

5

しおりを挟む

晴樹は携帯を手にしたまま長いため息をつき、ふっと息を止める


“幸せが逃げるわよ!”


‥幸せが逃げる‥か‥


これ以上幸せに逃げられたら目もあてらんねえな💧


晴樹はリディに言われた言葉を思い出していた


“中途半端な男は大事なもんにも逃げられる!!”


‥・・・・💧



満作父さん‥

その言葉‥


めちゃめちゃ痛ぇよ‥💧



晴樹は苗から喰らった一撃の言葉を思い出し、腰掛けていたソファにふーっと横倒しに倒れる‥


そして手にしていた携帯を再び開いた



‥苗‥//

カメラに保存されたファイルを開く‥

苗の田舎で撮った写メ‥


顔を赤らめたり、微笑んだり時には吹き出したり‥
晴樹は表情をころころ変えながら携帯の中の苗を眺めていた

浴衣姿の苗が笑ってる写真。
民宿の廊下を掃除する苗。ホテルで写した晴樹の力作のものも‥
晴樹がこっそり撮った写メが沢山保存されていた‥


そして一番最近、撮ったばかりのメイド服の苗‥



ツーショットとは別に苗だけをアップで写した写メを眺める‥


「クス‥
やっぱり可愛いな‥//」


写メを眺めながら晴樹はボソっと声に出した




「好きなら好きって言えない男は‥‥‥

やっぱりダメ男か?


おい!苗、そんな可愛い顔で笑ってないで何とか言ってみろっ‥//」


晴樹は携帯の中の小さな苗に語りかけた‥


「とに‥//💧

こっちはマジで苦しいのに笑ってんじゃねえよ‥」


‥ホントにお前はお気楽なヤツだな‥//
俺がどれだけ好きだか知らねえーだろ?

そこらの好きとは違うんだぞ!💧


簡単に好きなんて言えないくらい好きなんだよ!!

フラレるのが怖くて、
苗が離れて行くのが怖くて――――

だからこそ簡単に好きなんて言えないってのにッッ



晴樹は笑顔の苗を見つめながら唇を噛み締める
そしてその唇を解放し、震える声で囁いていた



「‥っ‥好きだっ‥」


‥なえ―――っ


溢れる消せない想いと画面の中の少女に恋焦がれる熱い瞳を隠すように晴樹の瞼がゆっくりと降りる‥

そして晴樹は熱を持ち震える唇を冷ますように、冷たい携帯画面に押し当てていた‥



‥‥どんなに告っても所詮は写真だもんな‥
意味ないってか?


そう思いながら晴樹は急にガバッと体を起こし携帯の中の苗を睨みつけた!

「苗っ
‥よく聞いとけよっ!

俺を半端なダメ男にしたのはお前だからなっ
責任くらい取れってんだ!」



晴樹は写メの苗を指差しながら叱責して愚痴を溢す‥

「───‥💧‥//」


‥くそ‥💧
やっぱり‥可愛い‥//


そしてもう一度、画面の中の笑顔の苗に軽いキスを落とし写メを見つめる‥



「‥なえ‥//

おやすみ‥。」


おやすみの言葉を呟き晴樹は少しの間、目を細め笑みを浮かべると、静かに携帯を閉じていた‥







――――‥💧晴樹?



晴樹の部屋の前でノック仕掛けた手を止め、戸惑う少女が一人‥



「ねぇ村井さん‥
晴樹の独り言って結構激しいのね?💧」



晴樹の部屋を尋ねたはずのリディはリビングに戻ってくるなりそんな質問を投げ掛ける

「そう言ったお年頃ですから💧‥‥」



それに返した村井の答えがこれだけだった‥

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい

みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。 それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。 願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。 スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。 ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。 ※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。

東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」 ──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。 購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。 それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、 いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!? 否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。 気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。 ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ! 最後は笑って、ちょっと泣ける。 #誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。

S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…

senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。 地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。 クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。 彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。 しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。 悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。 ――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。 謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。 ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。 この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。 陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!

処理中です...