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14章 心の変化
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しおりを挟む晴樹は携帯を手にしたまま長いため息をつき、ふっと息を止める
“幸せが逃げるわよ!”
‥幸せが逃げる‥か‥
これ以上幸せに逃げられたら目もあてらんねえな💧
晴樹はリディに言われた言葉を思い出していた
“中途半端な男は大事なもんにも逃げられる!!”
‥・・・・💧
満作父さん‥
その言葉‥
めちゃめちゃ痛ぇよ‥💧
晴樹は苗から喰らった一撃の言葉を思い出し、腰掛けていたソファにふーっと横倒しに倒れる‥
そして手にしていた携帯を再び開いた
‥苗‥//
カメラに保存されたファイルを開く‥
苗の田舎で撮った写メ‥
顔を赤らめたり、微笑んだり時には吹き出したり‥
晴樹は表情をころころ変えながら携帯の中の苗を眺めていた
浴衣姿の苗が笑ってる写真。
民宿の廊下を掃除する苗。ホテルで写した晴樹の力作のものも‥
晴樹がこっそり撮った写メが沢山保存されていた‥
そして一番最近、撮ったばかりのメイド服の苗‥
ツーショットとは別に苗だけをアップで写した写メを眺める‥
「クス‥
やっぱり可愛いな‥//」
写メを眺めながら晴樹はボソっと声に出した
・
「好きなら好きって言えない男は‥‥‥
やっぱりダメ男か?
おい!苗、そんな可愛い顔で笑ってないで何とか言ってみろっ‥//」
晴樹は携帯の中の小さな苗に語りかけた‥
「とに‥//💧
こっちはマジで苦しいのに笑ってんじゃねえよ‥」
‥ホントにお前はお気楽なヤツだな‥//
俺がどれだけ好きだか知らねえーだろ?
そこらの好きとは違うんだぞ!💧
簡単に好きなんて言えないくらい好きなんだよ!!
フラレるのが怖くて、
苗が離れて行くのが怖くて――――
だからこそ簡単に好きなんて言えないってのにッッ
晴樹は笑顔の苗を見つめながら唇を噛み締める
そしてその唇を解放し、震える声で囁いていた
「‥っ‥好きだっ‥」
‥なえ―――っ
溢れる消せない想いと画面の中の少女に恋焦がれる熱い瞳を隠すように晴樹の瞼がゆっくりと降りる‥
そして晴樹は熱を持ち震える唇を冷ますように、冷たい携帯画面に押し当てていた‥
・
‥‥どんなに告っても所詮は写真だもんな‥
意味ないってか?
そう思いながら晴樹は急にガバッと体を起こし携帯の中の苗を睨みつけた!
「苗っ
‥よく聞いとけよっ!
俺を半端なダメ男にしたのはお前だからなっ
責任くらい取れってんだ!」
晴樹は写メの苗を指差しながら叱責して愚痴を溢す‥
「───‥💧‥//」
‥くそ‥💧
やっぱり‥可愛い‥//
そしてもう一度、画面の中の笑顔の苗に軽いキスを落とし写メを見つめる‥
「‥なえ‥//
おやすみ‥。」
おやすみの言葉を呟き晴樹は少しの間、目を細め笑みを浮かべると、静かに携帯を閉じていた‥
――――‥💧晴樹?
晴樹の部屋の前でノック仕掛けた手を止め、戸惑う少女が一人‥
「ねぇ村井さん‥
晴樹の独り言って結構激しいのね?💧」
晴樹の部屋を尋ねたはずのリディはリビングに戻ってくるなりそんな質問を投げ掛ける
「そう言ったお年頃ですから💧‥‥」
それに返した村井の答えがこれだけだった‥
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