ありのままのキミに夢中 ~イケメンはずんどうぽっちゃりに恋をする!~

中村 心響

文字の大きさ
213 / 255
20章 恋の片道切符二枚組

1

しおりを挟む

住宅街に横付けされた車の中。時折、通る対向車のライトに照らされる薄暗い車内で晴樹はきょとんとした表情を返す苗を見つめた‥


「話って?」

「‥‥ん‥」

「‥?」


「苗は‥大丈夫だよな…?」

「え?‥」


「苗は‥

俺が居なくても大丈夫だよな…?」

「‥‥‥?‥兄さん‥
何言ってるだかね?」


「───‥ッ‥‥」


晴樹の言葉の意味が理解出来ず首を傾げる苗の無垢な仕草に晴樹の表情は次第に歪み始めた。

「明日から‥
ニューヨークに行ってくるから…。」

「ニューヨーク?」


聞き返す苗に晴樹はゆっくりと頷く。

「あぁ‥」

「‥何しに?」


「ちょっと‥うちの会社のことで‥‥‥
だから、これからの苗の身辺のことは理事長に頼んでるから…」


「──‥理事長に?」


「あぁ‥だから心配はな…」

「──…っ…いつ帰ってくるのっ」

間発入れずに苗は聞き返す。

「………」

「いつ!?」

「わからない…」

晴樹の腕を掴み追求する苗に晴樹は目を伏せゆっくりと首を振って笑って見せる…



結城グループ、海外進出に向けて自分もプロジェクトに組まれていること。そして自分自身がその要を握っていることを、晴樹は簡単に苗に説明した


「へ‥ぇ‥すごいだね…
じゃあ、しょうがないか…」


晴樹の説明に苗はうつ向く

「苗?…」


晴樹はそんな苗の顔を心配そうに覗き込んだ…


「困ったことがあったら理事長に言えばいいから‥
苗の為なら喜んで色々してくれるだろうし、だから‥」


「‥あの娘も‥っ」


「‥‥?」


晴樹の言葉を遮り、うつ向いたまま急に苗は呟く


「‥っの娘も一緒に行くんだッ‥ふッ‥ぅぅ‥」


「…?💧

あの娘って?」


ぶるぶる震え歪む唇を噛み発した苗の言葉に晴樹は目を丸くしながら聞き返した

「苗?
──‥お前‥なんで泣いてんだよ」

「だっで‥っ‥うぐっ
ふぅ‥っ‥兄ざんあの娘とばっかり…ゥゥ‥一緒にッ」

「‥‥//‥💧」

‥リディのことか?

でも何も泣くこと💧…



「苗‥」

「‥うぅ‥グス‥?」

隣でボロボロと涙を流す苗に晴樹は話かける

「リディも一緒に行くけど‥」

「──!!

うウゥっ…やっぱり!!」

「…っ」

まだ話、途中だっちゅうのに…



晴樹の話を最後まで聞かず苗は再び泣き出した💧


‥‥なんで‥リディのことなんか気にしてんだよ💧?

「苗?‥‥💧」

「‥ぅぅ‥」

「ほら、こっち向け💧」


ぐじゅぐじゅと鼻をすする苗の顔を晴樹はティッシュで拭いてやる‥

相変わらず豪快な泣きっぷり‥


‥コイツはいつも妙なタイミングで笑かしてくれるな💧

「なんでそんなことで泣くんだよ?リディは自分の国に帰るだけだろ?
何が気に入らないんだ?」

「‥っ‥だっで‥」

「‥‥だってなんだよ💧?」

「だっでッ‥

‥苗のっ‥‥」

──?

「苗の兄さんだもっ!!」


──‥っ

「───‥


‥‥‥‥💧


・・・な💧‥/////」


‥‥なんだょそれ‥//‥💧

苗の口から出たセリフ‥。固まりながら呆気に取られる晴樹に苗は興奮しながら巻くしたてた


「兄さんは苗のなのッ‥

苗と一緒にいるの!!ぅうっ
苗と一緒にいなきゃ‥っ‥いけないだょっ‥ヒック‥」

苗は叫びながら大粒の涙を流した‥


──‥///‥💧
なんで‥‥‥


「な、んで‥‥」


晴樹は勢いに押されながら心のままに呟いた。

「なんでだよ…っ

なんで俺がお前のなんだよ!!‥//」

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスで1番の美少女のことが好きなのに、なぜかクラスで3番目に可愛い子に絡まれる

グミ食べたい
恋愛
高校一年生の高居宙は、クラスで一番の美少女・一ノ瀬雫に一目惚れし、片想い中。 彼女と仲良くなりたい一心で高校生活を送っていた……はずだった。 だが、なぜか隣の席の女子、三間坂雪が頻繁に絡んでくる。 容姿は良いが、距離感が近く、からかってくる厄介な存在――のはずだった。 「一ノ瀬さんのこと、好きなんでしょ? 手伝ってあげる」 そう言って始まったのは、恋の応援か、それとも別の何かか。 これは、一ノ瀬雫への恋をきっかけに始まる、 高居宙と三間坂雪の、少し騒がしくて少し甘い学園ラブコメディ。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...