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☆*:.。. o番外編o .。.:*☆
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・
「お、来たかマシュー!」
店のカウンター席には貴志が早々と座っている。カウンターの真ん中には貴志個人名の豪勢な胡蝶蘭が飾ってあった。
席を進められて貴志の隣に座ると苗はアザだらけの貴志の顔を眺めた。
「どしちゃったのそれ?」
「お前の旦那の仕業だよっ!!」
「兄さんの!?」
貴志はチッと顎をしゃくって舌打ちすると頬杖ついて不貞腐れた顔を見せた。
理由を言うのも馬鹿らしい。貴志はそんな表情をしている。
貴志の生傷は初夜の日に、晴樹が酔っ払い貴志をタクシーに乗せる際、マンションの通路を引きずりぶつけ回ってデキタ傷だった──
ここは本日、新開店の「居酒屋ぜん爺」
藤代組を解散した際、極道から足を洗った元、板前職人の文司さんの為に、藤代の御大が出資して出したお店だった。
「文サン、おめでとう!」
夢だった自分の店を持てて、祝いの花を差し出す苗に文さんは嬉しそうな笑みを返す。
「お嬢も結婚したんだってな!おめでとう!」
そんな文さんに並んで武も祝いの言葉を苗に告げた。
「お嬢──幸せになってください」
お嬢は人妻になっちまったんですね…
照れ笑いする苗を武は見つめる。
高校生の幼妻──
青年誌漫画にでてきそうな響きに武はちょっとだけ胸を疼かせていた…
・
「おうっお苗!来てくれたのか!!」
「ジョージ久し振り!」
狭い場所でガシッと熱いハグをする。
ジョージこと元、藤代組組長
藤代 善治
奥から出てきたジョージは首から小さなウクレレを提げていた。
長年背負ってきた組も解散し、肩の荷が下りた所でここらで余生を楽しもうと、若かりし頃に培ったながしの歌人“波止場のジョージ”に彼は戻ったらしい。
「お苗!カラオケもあるから今日はガンガンやってくれよ」
「うん!」
ジョージは上機嫌で苗に言った。
「ところでタケちゃんは髪型変えた?最初誰かわからなかっただよ」
「ええ、たんにセットしてないだけですよ」
オールバックの髪をおろしていた武は好青年のようだった。
「可笑しいですか?」
「ふーん。可笑しくないけど苗はいつものやつがスキ!」
「──…っ…」
いつものことだが苗に悪気はない。素直に好みを言ったまでの話し。
苗のタイプは好青年よりもちょい悪大人。
・
だから普段のオールバックの武は結構、苗の好みとマッチしていた──
小さなショックを受けた武はフラりと厨房の奥へと引っ込む。
「コラッ!武てめぇっ厨房で髪なんかセットすんじゃねえっ!!──」
綺麗に磨かれたステンレスの壁を鏡代わりにする武。
奥からはそんな武を叱る文司の怒鳴り声が聞こえてきていた。
「ところでマシュー…」
「ん?」
貴志は隣の苗にこっそり耳打ちする。
「初夜は済んだのか」
「──!…」
出されたジュースと付きだしのツマミを食べていた苗は貴志の問い掛けにゆっくりと顔を赤くした。
「お、なんだそのぶんじゃ貫通したみたいだな?おめっとさん!」
貴志は勝手に苗のグラスと乾杯する。
「逃げたって聞いた時は大爆笑だったけどなー…やっぱ捕まったか?ははっ!!」
苗は赤い顔で口を尖らせていた。
・
「もう最後は逃げようもなかっただょ…」
「まあ、大事にしてもらえよ!晴樹もお前に一生懸命みたいだしよ」
「……一生懸命?」
「……おお、お前だけだぜ?アイツがあんなに尽くしてる女って」
「……──」
「なんだ…気付いてなかったか?」
「……気の利く兄さんだとは最初から思っただけど…」
「尽くされてるとは思わなかった──…てか?」
苗は静かに頷いていた。
貴志は頬杖ついて鈍ちんの苗を見た。
なるほど…
アイツも苦労するわけだ……
「すげーなお前…」
ボソリと呟く──
貴志は呆れを通り越して思わず尊敬の目を苗に向けた。
・
「ところで初夜はどうだった?お?」
貴志はニヤニヤしながら聞いてきた。
「なんでそんなこと聞くだかね!教えないよーだっ」
苗は赤くなりながら出された料理に箸をつけた。
「晴樹のやつ時間掛けて抱いたか?な?」
質問がエロイおじさんと変わらない。綺麗な顔して下品なのは相変わらずだ。
新しい晴樹ネタを仕入れようかと貴志は苗に詰め寄る。
「処女なら痛かっただろ?」
「──っ…」
貴志のこの一言に苗の箸が止まっていた──
「や…、やっぱり処女だと痛いの当たり前だかねっ!?」
「お?」
苗は無痛だった自分を結構気にしていたようだ。
ちょっと食い付いてきた苗。必死の形相で俯いて聞く苗を貴志は覗き込む。
「マシューは痛くなかったっ…てか?」
苗は真っ赤な顔で大きく頷いた。
・
そんな苗を見ながら貴志はへぇ…と声を漏らした。
「時間かけてくれたんだろ?」
苗は頷く。
「ならお前が痛くなかったのはアイツが巧かったか、イチモツが小さかったかのどっちかだ!」
貴志はニヤニヤしながら答えた。
「な、苗のせいじゃないだかね…」
「ないない!安心しろよ?…──で、どうだった?気持ち良かったか?お?」
ニヤニヤが止まらない貴志に苗はこの際だと、初夜の晩のことを色々と相談しまくった。
「お!? んだと? そーんなスケベなことしやがったかアイツは!?── なに!?二分くらいっ?早過ぎるっ!! 辛抱足らん奴だな!? よしっ俺が説教してやる!」
夜も更け、酒の入った貴志は新しい晴樹のネタに大袈裟に相槌を返す。
どうやら苗は一番相談してはならない相手に暴露しまくったようだった──
「お、来たかマシュー!」
店のカウンター席には貴志が早々と座っている。カウンターの真ん中には貴志個人名の豪勢な胡蝶蘭が飾ってあった。
席を進められて貴志の隣に座ると苗はアザだらけの貴志の顔を眺めた。
「どしちゃったのそれ?」
「お前の旦那の仕業だよっ!!」
「兄さんの!?」
貴志はチッと顎をしゃくって舌打ちすると頬杖ついて不貞腐れた顔を見せた。
理由を言うのも馬鹿らしい。貴志はそんな表情をしている。
貴志の生傷は初夜の日に、晴樹が酔っ払い貴志をタクシーに乗せる際、マンションの通路を引きずりぶつけ回ってデキタ傷だった──
ここは本日、新開店の「居酒屋ぜん爺」
藤代組を解散した際、極道から足を洗った元、板前職人の文司さんの為に、藤代の御大が出資して出したお店だった。
「文サン、おめでとう!」
夢だった自分の店を持てて、祝いの花を差し出す苗に文さんは嬉しそうな笑みを返す。
「お嬢も結婚したんだってな!おめでとう!」
そんな文さんに並んで武も祝いの言葉を苗に告げた。
「お嬢──幸せになってください」
お嬢は人妻になっちまったんですね…
照れ笑いする苗を武は見つめる。
高校生の幼妻──
青年誌漫画にでてきそうな響きに武はちょっとだけ胸を疼かせていた…
・
「おうっお苗!来てくれたのか!!」
「ジョージ久し振り!」
狭い場所でガシッと熱いハグをする。
ジョージこと元、藤代組組長
藤代 善治
奥から出てきたジョージは首から小さなウクレレを提げていた。
長年背負ってきた組も解散し、肩の荷が下りた所でここらで余生を楽しもうと、若かりし頃に培ったながしの歌人“波止場のジョージ”に彼は戻ったらしい。
「お苗!カラオケもあるから今日はガンガンやってくれよ」
「うん!」
ジョージは上機嫌で苗に言った。
「ところでタケちゃんは髪型変えた?最初誰かわからなかっただよ」
「ええ、たんにセットしてないだけですよ」
オールバックの髪をおろしていた武は好青年のようだった。
「可笑しいですか?」
「ふーん。可笑しくないけど苗はいつものやつがスキ!」
「──…っ…」
いつものことだが苗に悪気はない。素直に好みを言ったまでの話し。
苗のタイプは好青年よりもちょい悪大人。
・
だから普段のオールバックの武は結構、苗の好みとマッチしていた──
小さなショックを受けた武はフラりと厨房の奥へと引っ込む。
「コラッ!武てめぇっ厨房で髪なんかセットすんじゃねえっ!!──」
綺麗に磨かれたステンレスの壁を鏡代わりにする武。
奥からはそんな武を叱る文司の怒鳴り声が聞こえてきていた。
「ところでマシュー…」
「ん?」
貴志は隣の苗にこっそり耳打ちする。
「初夜は済んだのか」
「──!…」
出されたジュースと付きだしのツマミを食べていた苗は貴志の問い掛けにゆっくりと顔を赤くした。
「お、なんだそのぶんじゃ貫通したみたいだな?おめっとさん!」
貴志は勝手に苗のグラスと乾杯する。
「逃げたって聞いた時は大爆笑だったけどなー…やっぱ捕まったか?ははっ!!」
苗は赤い顔で口を尖らせていた。
・
「もう最後は逃げようもなかっただょ…」
「まあ、大事にしてもらえよ!晴樹もお前に一生懸命みたいだしよ」
「……一生懸命?」
「……おお、お前だけだぜ?アイツがあんなに尽くしてる女って」
「……──」
「なんだ…気付いてなかったか?」
「……気の利く兄さんだとは最初から思っただけど…」
「尽くされてるとは思わなかった──…てか?」
苗は静かに頷いていた。
貴志は頬杖ついて鈍ちんの苗を見た。
なるほど…
アイツも苦労するわけだ……
「すげーなお前…」
ボソリと呟く──
貴志は呆れを通り越して思わず尊敬の目を苗に向けた。
・
「ところで初夜はどうだった?お?」
貴志はニヤニヤしながら聞いてきた。
「なんでそんなこと聞くだかね!教えないよーだっ」
苗は赤くなりながら出された料理に箸をつけた。
「晴樹のやつ時間掛けて抱いたか?な?」
質問がエロイおじさんと変わらない。綺麗な顔して下品なのは相変わらずだ。
新しい晴樹ネタを仕入れようかと貴志は苗に詰め寄る。
「処女なら痛かっただろ?」
「──っ…」
貴志のこの一言に苗の箸が止まっていた──
「や…、やっぱり処女だと痛いの当たり前だかねっ!?」
「お?」
苗は無痛だった自分を結構気にしていたようだ。
ちょっと食い付いてきた苗。必死の形相で俯いて聞く苗を貴志は覗き込む。
「マシューは痛くなかったっ…てか?」
苗は真っ赤な顔で大きく頷いた。
・
そんな苗を見ながら貴志はへぇ…と声を漏らした。
「時間かけてくれたんだろ?」
苗は頷く。
「ならお前が痛くなかったのはアイツが巧かったか、イチモツが小さかったかのどっちかだ!」
貴志はニヤニヤしながら答えた。
「な、苗のせいじゃないだかね…」
「ないない!安心しろよ?…──で、どうだった?気持ち良かったか?お?」
ニヤニヤが止まらない貴志に苗はこの際だと、初夜の晩のことを色々と相談しまくった。
「お!? んだと? そーんなスケベなことしやがったかアイツは!?── なに!?二分くらいっ?早過ぎるっ!! 辛抱足らん奴だな!? よしっ俺が説教してやる!」
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どうやら苗は一番相談してはならない相手に暴露しまくったようだった──
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