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第2章「月下に煌めく箱庭」
26話 神隠し事件
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*
「〈アクア・ライトスワール〉!」
その呪文を唱えたときのシュノーちゃんは、ようやく出会ったときの落ち着きを取り戻していた。
身体を拭いて脱衣所に戻った私たちは、シュノーちゃんに服を洗ってもらった。
どうやら彼女は水と氷の魔法が得意なようで、四人分の服を一気に水の魔法で洗ってくれる。
「レノ、乾かせる?」
「任せるのだ! 〈イグニス・ライトブリーズ〉!」
今度はレノちゃんが、建物が燃えない程度の熱風を一気に当てた。風が止んで、レノちゃんから服を受け取ると、すっかり乾ききっていた。
私の場合、光の魔法しか使えない。水や炎の魔法は今まで使えた試しがないから、すごく憧れる。
魔法を使えること自体は全然驚くことではないのだが……。
「やっぱり、私たちの箱庭の魔法と同じだ……」
「ああ。術式と呪文も、間違いない」
服を着終わり、脱衣所を出たところで、私たちは廊下を歩きながら話をする。
不思議な庭園のあるこの箱庭で出会った姉妹、シュノーちゃんとレノちゃん。二人は、私たちと同じ神のみが住む箱庭の住人であった。
しかも、私たちと同じような経緯で、様々な箱庭を巡っているらしい。こんな偶然があったなんて思わなかった。
……いや、偶然ですらなかったかもしれない。
「ユキアたちは、『神隠し事件』を知ってる?」
「神隠し事件……?」
「最近、キャッセリアに住む一般神が、数日おきにいきなり姿を消している。シュノーとレノがキャッセリアから連れ出される前から、ちらほらと消える神がいた」
「……メア、知ってる?」
「もちろんだ。日頃から情勢には目を向けていたからな。……まさかユキアは知らなかったのか?」
「ま、まあねー……」
メアは「ユキアのことだから、そうだと思ったよ」と呆れながら言う。
我ながら恥ずかしい話だが、私自身キャッセリアの事件にはあまり興味を向けていなかった。普段からしっかりしているメアはともかく。
「いや、ユキアが知らなくても無理はない。この事件をきちんとした形で知っている者はごく一部だ」
「というと?」
「神隠しの噂は、シュノーたちが生まれるよりも昔から存在していた。だから、今回の事件に限らなくても、神が突然いなくなることは珍しくなかったりする」
シュノーちゃんは表情を変えることなく続ける。
そんな騒ぎが起きていることは耳に入れていた気がするけど、特段気にしていなかった。急に神が失踪することは、確かに珍しくない。昔からちょこちょこ起きていたのは事実らしい。
ただ、最近は立て続けに神が失踪しているから、事件として扱われるようになったのだろう。
「じゃあ、あの仮面の男のことも知ってる?」
「クレーって奴のことだよね? 私たち、あいつとキャッセリアで会って、気づいたら箱庭に……」
「そう。シュノーとレノも、キャッセリアで出くわした」
「真っ黒仮面男、許せないのだ! レノとシュノーが遊ぼうと思ったときに急に現れたのだ!」
レノちゃんがムッと頬を膨らませたところで、私の頭に疑問が思い浮かぶ。
「そういえば、二人はいつ頃キャッセリアからいなくなったの?」
「十日くらい前……かな。最初はここじゃない、別の箱庭にいた。魔物を倒すたびに、クレーに次の箱庭に連れていかれた」
「やっぱり、私たちと同じような状況だったみたいだな……」
つまり、私たちはキャッセリアで起きていた「神隠し事件」に巻き込まれたというわけだ。
キャッセリア側でも解決のために何かしら動いているだろうが、箱庭にまで事件の範囲が広がっているということに果たして気づいているのか。
当然、あちらへの連絡はできるわけがない。
「でもまさか、このタイミングでシュノーたちと同じ境遇の子たちに会うとは思わなかった。知ることができたのはレノのおかげだよ」
「えへへっ、シュノーに褒められたのだ!」
再びえっへん、と胸を張るレノちゃん。彼女のおかげで少しは打ち解けることができたのだから、感謝しておきたい。
「そういや、魔術師の人から魔物が出るって聞いたのに、全然見かけなかったんだけど」
「ああ。それ全部シュノーが倒した」
「えええぇぇ!?」
さらっとものすごいことを言ってのけた。
となると、シュノーちゃんはどれだけの戦闘力を持っているのか見当がつかない。少なくとも、私よりは強そうだ。
「でも、魔物を倒したのにクレーが出てきてない。まだ目当ては倒せてないってこと?」
「それは────」
「あ、いた」
玄関の前を通りかかると、ソルに声をかけられた。その隣にはちゃんとシオンもいた。
ちょうどドアを開けて閉めたところだった。二人とも、人里から帰ってきたようだ。
「二人とも、お疲れ。少し早くない?」
「あったりめーだ、手がかりの一つも見つからなかったからな。それと、例のストーカーにも会ってきたぞ」
「……え? アスタのこと?」
「他に誰がいるんだよ。オレたちはともかく、お前が忘れててどうすんだよ」
またいつもの如くシオンに軽く喧嘩を売られるが、私はそれどころではなかった。
「なんであいつがいるの!? ここ前の箱庭じゃないよね!?」
「それについては後で詳しく話すよ」
ソルが極めて落ち着いた状態で答えてくれる。
アスタ……私をクレーから救ってくれた命の恩人。見た目通り子供っぽいけど、何もかもが未知数な奴だ。
人間離れした身体能力を持っているとは思っていたが、まさかそれ以上に飛び抜けたものを持っている奴なのでは……? この箱庭にいるのだとしたら、またどこかで会えるのだろうか。
「む~! メアとレノたちを置いてきぼりにするな!」
「あ、ごめん……」
「そうだ、二人にも紹介をしておかないとな。レノとシュノー。この館に三日前に来たのだそうだ」
「シュノー・ソメイユだ。レノはシュノーの双子の妹。キミたちと同じキャッセリアの神でもある。よろしく」
彼女の名乗りに、ソルも「どうも」と挨拶を返して自己紹介をした。
思ったよりも驚いていないようだ。メアでさえ、シュノーちゃんたちが神だと知ったときは声をあげていたというのに。
それどころか、二人の名前を聞いたソルは何か考え始めたように見える。
「……シュノー? 何か聞いたことがある名前……ねぇ、シオン?」
「あ? なんだこのチビ女」
ソルに呼ばれてようやく、私たちの背後にいる姉妹の存在に気づく。今まで館の内装を見回していたようだ。
というか、出会って早々失礼すぎないかこいつ。というか、シュノーちゃんたちよりもアスタの方が小さいと思う。
「シュノーはチビじゃない。オマエの心の方がチビだ」
「んだとぉ!?」
「その通りなのだ! シュノーをいじめるなっ!」
「あ!? チビなのはお前も一緒だろうが!?」
初対面の男に失礼な物言いをされて、当然ながら二人は抗議する。
シュノーちゃんはむすっとして、レノちゃんは両手を振り上げてカンカンに怒っている。姉妹なのに個性がはっきり分かれている。
「シオン、いい加減その失礼な物言い直さないと死ぬよ」
「死ぬって、んな大げさな!」
「シオっていうのか? むっ、このままじゃだめなのだ!」
顔をしかめたレノちゃんが、私たちの前に出てきてシオンと対峙する。私たちよりも少し小さい彼女は、シオンに人差し指を突きつけて────
「シオ! レノと大食い競争をするのだ!」
────突然の宣戦布告を言い渡したのだった。
私たちやシュノーちゃん含め、誰しもが言葉を失った。しかし、シオンは「ふっふっふ」と不敵な笑い声を漏らす。
「大食いだって? はっ、そんなもんでオレに勝てるとでも思ってんのか?」
「レノを甘く見るな。こう見えて、レノは小さい頃から大食いが得意なのだ!」
「今でも小さいだろ……まあいい。乗ってやろうじゃねぇか!!」
「何考えてんの」
意気揚々と乗っかりそうになるシオンの頭を、ソルが平手でチョップする。
「いったぁ……お前こそ何すんだよぉ!?」
「そうだぞ、シオン。私たちは客人なんだ、余計な迷惑をかけるな」
「大丈夫。フローリアに許可をとればいい」
驚く発言をしたシュノーちゃんに目が向いた。大食い競争に協力的なのが意外だったのだ。
正直、私もフローリアさんに迷惑がかかるくらいなら身を弁えた方がいいと思ったのだが……。
「フローリアは病を患っている。本人が見て楽しいと思うものなら、たくさん見せて笑ってほしいと思う。だから、シュノーは反対しない」
「だが、大食い競争を見て楽しめるのか……?」
「まあ、そこは聞いてみるしかないよ。とりあえず、シオンとソルはあっちのお風呂に入ってきなよ。二人のことは伝えておくから」
「わかった。あとでちゃんと挨拶に行く。シオン、行くよ」
「シオー! 約束なのだー!」
道を簡単に教えると、ずるずるとシオンを引っ張っていくようにして歩き去っていった。レノちゃんは二人に向かって手を振りながら見送った。
フローリアさんには少し迷惑をかけることになるけれど、ダメ元でお願いしてみよう。
「〈アクア・ライトスワール〉!」
その呪文を唱えたときのシュノーちゃんは、ようやく出会ったときの落ち着きを取り戻していた。
身体を拭いて脱衣所に戻った私たちは、シュノーちゃんに服を洗ってもらった。
どうやら彼女は水と氷の魔法が得意なようで、四人分の服を一気に水の魔法で洗ってくれる。
「レノ、乾かせる?」
「任せるのだ! 〈イグニス・ライトブリーズ〉!」
今度はレノちゃんが、建物が燃えない程度の熱風を一気に当てた。風が止んで、レノちゃんから服を受け取ると、すっかり乾ききっていた。
私の場合、光の魔法しか使えない。水や炎の魔法は今まで使えた試しがないから、すごく憧れる。
魔法を使えること自体は全然驚くことではないのだが……。
「やっぱり、私たちの箱庭の魔法と同じだ……」
「ああ。術式と呪文も、間違いない」
服を着終わり、脱衣所を出たところで、私たちは廊下を歩きながら話をする。
不思議な庭園のあるこの箱庭で出会った姉妹、シュノーちゃんとレノちゃん。二人は、私たちと同じ神のみが住む箱庭の住人であった。
しかも、私たちと同じような経緯で、様々な箱庭を巡っているらしい。こんな偶然があったなんて思わなかった。
……いや、偶然ですらなかったかもしれない。
「ユキアたちは、『神隠し事件』を知ってる?」
「神隠し事件……?」
「最近、キャッセリアに住む一般神が、数日おきにいきなり姿を消している。シュノーとレノがキャッセリアから連れ出される前から、ちらほらと消える神がいた」
「……メア、知ってる?」
「もちろんだ。日頃から情勢には目を向けていたからな。……まさかユキアは知らなかったのか?」
「ま、まあねー……」
メアは「ユキアのことだから、そうだと思ったよ」と呆れながら言う。
我ながら恥ずかしい話だが、私自身キャッセリアの事件にはあまり興味を向けていなかった。普段からしっかりしているメアはともかく。
「いや、ユキアが知らなくても無理はない。この事件をきちんとした形で知っている者はごく一部だ」
「というと?」
「神隠しの噂は、シュノーたちが生まれるよりも昔から存在していた。だから、今回の事件に限らなくても、神が突然いなくなることは珍しくなかったりする」
シュノーちゃんは表情を変えることなく続ける。
そんな騒ぎが起きていることは耳に入れていた気がするけど、特段気にしていなかった。急に神が失踪することは、確かに珍しくない。昔からちょこちょこ起きていたのは事実らしい。
ただ、最近は立て続けに神が失踪しているから、事件として扱われるようになったのだろう。
「じゃあ、あの仮面の男のことも知ってる?」
「クレーって奴のことだよね? 私たち、あいつとキャッセリアで会って、気づいたら箱庭に……」
「そう。シュノーとレノも、キャッセリアで出くわした」
「真っ黒仮面男、許せないのだ! レノとシュノーが遊ぼうと思ったときに急に現れたのだ!」
レノちゃんがムッと頬を膨らませたところで、私の頭に疑問が思い浮かぶ。
「そういえば、二人はいつ頃キャッセリアからいなくなったの?」
「十日くらい前……かな。最初はここじゃない、別の箱庭にいた。魔物を倒すたびに、クレーに次の箱庭に連れていかれた」
「やっぱり、私たちと同じような状況だったみたいだな……」
つまり、私たちはキャッセリアで起きていた「神隠し事件」に巻き込まれたというわけだ。
キャッセリア側でも解決のために何かしら動いているだろうが、箱庭にまで事件の範囲が広がっているということに果たして気づいているのか。
当然、あちらへの連絡はできるわけがない。
「でもまさか、このタイミングでシュノーたちと同じ境遇の子たちに会うとは思わなかった。知ることができたのはレノのおかげだよ」
「えへへっ、シュノーに褒められたのだ!」
再びえっへん、と胸を張るレノちゃん。彼女のおかげで少しは打ち解けることができたのだから、感謝しておきたい。
「そういや、魔術師の人から魔物が出るって聞いたのに、全然見かけなかったんだけど」
「ああ。それ全部シュノーが倒した」
「えええぇぇ!?」
さらっとものすごいことを言ってのけた。
となると、シュノーちゃんはどれだけの戦闘力を持っているのか見当がつかない。少なくとも、私よりは強そうだ。
「でも、魔物を倒したのにクレーが出てきてない。まだ目当ては倒せてないってこと?」
「それは────」
「あ、いた」
玄関の前を通りかかると、ソルに声をかけられた。その隣にはちゃんとシオンもいた。
ちょうどドアを開けて閉めたところだった。二人とも、人里から帰ってきたようだ。
「二人とも、お疲れ。少し早くない?」
「あったりめーだ、手がかりの一つも見つからなかったからな。それと、例のストーカーにも会ってきたぞ」
「……え? アスタのこと?」
「他に誰がいるんだよ。オレたちはともかく、お前が忘れててどうすんだよ」
またいつもの如くシオンに軽く喧嘩を売られるが、私はそれどころではなかった。
「なんであいつがいるの!? ここ前の箱庭じゃないよね!?」
「それについては後で詳しく話すよ」
ソルが極めて落ち着いた状態で答えてくれる。
アスタ……私をクレーから救ってくれた命の恩人。見た目通り子供っぽいけど、何もかもが未知数な奴だ。
人間離れした身体能力を持っているとは思っていたが、まさかそれ以上に飛び抜けたものを持っている奴なのでは……? この箱庭にいるのだとしたら、またどこかで会えるのだろうか。
「む~! メアとレノたちを置いてきぼりにするな!」
「あ、ごめん……」
「そうだ、二人にも紹介をしておかないとな。レノとシュノー。この館に三日前に来たのだそうだ」
「シュノー・ソメイユだ。レノはシュノーの双子の妹。キミたちと同じキャッセリアの神でもある。よろしく」
彼女の名乗りに、ソルも「どうも」と挨拶を返して自己紹介をした。
思ったよりも驚いていないようだ。メアでさえ、シュノーちゃんたちが神だと知ったときは声をあげていたというのに。
それどころか、二人の名前を聞いたソルは何か考え始めたように見える。
「……シュノー? 何か聞いたことがある名前……ねぇ、シオン?」
「あ? なんだこのチビ女」
ソルに呼ばれてようやく、私たちの背後にいる姉妹の存在に気づく。今まで館の内装を見回していたようだ。
というか、出会って早々失礼すぎないかこいつ。というか、シュノーちゃんたちよりもアスタの方が小さいと思う。
「シュノーはチビじゃない。オマエの心の方がチビだ」
「んだとぉ!?」
「その通りなのだ! シュノーをいじめるなっ!」
「あ!? チビなのはお前も一緒だろうが!?」
初対面の男に失礼な物言いをされて、当然ながら二人は抗議する。
シュノーちゃんはむすっとして、レノちゃんは両手を振り上げてカンカンに怒っている。姉妹なのに個性がはっきり分かれている。
「シオン、いい加減その失礼な物言い直さないと死ぬよ」
「死ぬって、んな大げさな!」
「シオっていうのか? むっ、このままじゃだめなのだ!」
顔をしかめたレノちゃんが、私たちの前に出てきてシオンと対峙する。私たちよりも少し小さい彼女は、シオンに人差し指を突きつけて────
「シオ! レノと大食い競争をするのだ!」
────突然の宣戦布告を言い渡したのだった。
私たちやシュノーちゃん含め、誰しもが言葉を失った。しかし、シオンは「ふっふっふ」と不敵な笑い声を漏らす。
「大食いだって? はっ、そんなもんでオレに勝てるとでも思ってんのか?」
「レノを甘く見るな。こう見えて、レノは小さい頃から大食いが得意なのだ!」
「今でも小さいだろ……まあいい。乗ってやろうじゃねぇか!!」
「何考えてんの」
意気揚々と乗っかりそうになるシオンの頭を、ソルが平手でチョップする。
「いったぁ……お前こそ何すんだよぉ!?」
「そうだぞ、シオン。私たちは客人なんだ、余計な迷惑をかけるな」
「大丈夫。フローリアに許可をとればいい」
驚く発言をしたシュノーちゃんに目が向いた。大食い競争に協力的なのが意外だったのだ。
正直、私もフローリアさんに迷惑がかかるくらいなら身を弁えた方がいいと思ったのだが……。
「フローリアは病を患っている。本人が見て楽しいと思うものなら、たくさん見せて笑ってほしいと思う。だから、シュノーは反対しない」
「だが、大食い競争を見て楽しめるのか……?」
「まあ、そこは聞いてみるしかないよ。とりあえず、シオンとソルはあっちのお風呂に入ってきなよ。二人のことは伝えておくから」
「わかった。あとでちゃんと挨拶に行く。シオン、行くよ」
「シオー! 約束なのだー!」
道を簡単に教えると、ずるずるとシオンを引っ張っていくようにして歩き去っていった。レノちゃんは二人に向かって手を振りながら見送った。
フローリアさんには少し迷惑をかけることになるけれど、ダメ元でお願いしてみよう。
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