58 / 276
第3章「海と大地の箱庭」
57話 緊急事態
しおりを挟む
混乱の渦に巻き込まれそうになりながらも、ヴィータとともに街を走る。
繁華街の神たちは、戦闘能力に長けていない者が多い。戦闘が苦手だったり、別の能力に特化していたりするわけだが、彼らはアーケンシェンや魔特隊のように戦えない。
おまけに、アクシデントに不慣れな者が多い。だから、アーケンシェンが中心となって繁華街の混乱を抑えるのが一番なのだが。
「みんな、落ち着いて! 街中にいれば安全だから!」
真剣なアリアの声が響き渡る。彼女の言葉を聞き、神たちは次第に落ち着きを取り戻していくが、そう長くは持たないだろう。
「街中は安全……ですか。何かからくりがあるのですか?」
「ああ、中央都市にはアイリス様による結界が張ってあるんだ。だから、大体の魔物は入ってこられない」
「なるほど。どうりで魔力が満ちているわけです」
普段僕らが街で過ごしていても、結界が張られていると感じるような感覚はない。結界の内側で生きていれば自ずと慣れるからだ。
魔物が現れたのは、当然ながら結界の外側だ。この中央都市から南西部の草原……魔物が目撃されやすい地点の一つである。今頃、魔特隊の大半はそこで交戦しているだろう。
「ヴィータ、ここからは飛んでいくよ。僕につかまって」
「ええ、ではお願いします」
小さな身体を抱きかかえ、翼を大きく広げる。走るよりも飛ぶ方が早い。
空を飛び、結界を抜ける。光の魔力が薄れた先は、徐々に邪悪な魔力が満ちていく。
南西部へ飛んでいくと、遠方に魔特隊の隊員らしき神が何人か見えてくる。少し遠いところで降りて、ヴィータを降ろした。
魔物らしき影は今のところ見えないのだが……遠くで戦闘音が聞こえる。僕らが降りた付近には、負傷した神が何人か休んでいた。
「────ふう。ようやく助っ人が来たか」
誰かから話を聞きに行こうとしたところ、とある男に声をかけられる。
灰の髪の中年男性の見た目をした神。役割にそぐわぬ黒いコートに身を包んでいるのは、昔から変わらない。小さく気怠げな目の色は、紫と深緑のオッドアイだ。
僕を見て、薄くひげの生えた口元を緩ませ、ため息をついた。
「カルデルト! 状況を説明してくれないかい?」
「あーあー、慌てんなクリム。俺もちゃんと状況を把握してるわけじゃねぇ」
カルデルト・アライヴェーロ────生命の管理人の称号を持つ、アーケンシェンの一人。ちなみに、アーケンシェンの中ではアリアの次に年配者である。
「んで、誰だその子供は。見ねぇ顔だが」
「わたしはヴィータと申します。緊急事態ですし、身辺調査は後日にしていただけますか」
「あー、それもそうだな。時間も時間だし、手っ取り早く説明するか」
コホン、と一度咳払いしてから、カルデルトは口を開いた。
「お前らも知っての通り、キャッセリアから南西部に位置する草原に魔物が出現した。上級一体、特級一体ってところだ」
キャッセリアでは、魔物の危険度のランクが決められている。最弱の低級から中級、上級、そして特級に分けられている。
低級から中級の魔物ならば、戦闘能力を有する神であれば大体倒すことができる。上級の魔物となると、魔特隊でなければ討伐が難しいし、特級はアーケンシェン以上でないと接触自体が危険な場合が多い。
「上級の魔物はそこそこデカい奴だったんだが、既に討伐されている。問題は特級だ。やはり魔特隊の奴らじゃ歯が立たん。早く行ってやれ」
黙って頷き、ヴィータを連れてその場を去る。
しばらくヴィータはカルデルトのことを振り返っていたが、距離を離していくうちに前方へ視線を戻した。
「あのカルデルトという者は戦わないのですか?」
「いいんだ。彼は別の面で役に立ってもらってるから」
カルデルトは、一言で言うと生命を司る神である。生命エネルギーを操り、外的要因だけでなく内的要因で干渉できる特性を持っている。つまり、あらゆる生命を生かすことも殺すこともできる。
戦闘能力は一般神よりも高いが、アーケンシェンの中ではそれなりだ。僕らにはない特性を生かして、傷ついた神の治療などに専念してもらう方がいいのだ。
「……魔物。やはりいますね」
「わかるのかい?」
「大まかな位置だけですが。個体自体は大きくありませんが、能力値が驚異的なレベルです。気をつけなさい」
忠告を飲み込み、先へ進む。
草原を突き進んでいくにつれて、魔特隊の神や神兵の数が増えてくる。激戦区に近づいているのだ。
最前線となる場所に、集団の先頭となる一人の女性がいた。緋色の長髪を持ち、鋼鉄の鎧を身にまとった女騎士のごとき人だ。
「みんな、防衛ラインの維持に徹しろ! 体勢立て直せるか!?」
「これ以上は無理です、ティアル様! 負傷者が続出しております!」
「くそっ……なんて化け物なんだ……!!」
ティアルと呼ばれた女騎士は、アーケンシェンの一人だった。僕らの中でも戦闘に優れており、攻撃と防御を得意としている。
周りの者たちは決死の覚悟で魔物へ突撃したり、深く傷ついて怖気づいたりと、ひどい状態である。ダメージを受けすぎた神兵は動かなくなり、地面に何十人も倒れ伏している。
……予想よりも深刻な有様だ。
「っ! 次の攻撃が来るぞ、みんな伏せろ!!」
予兆として、微弱な魔力の波動が周囲に撒き散らされる。ティアルの鋭い一声に、神たちは一斉に防御の姿勢をとった。
僕もガラスペンを手にして、剣へと変形させる。ヴィータは特に動く様子は見られなかった。
緋色の剣と盾を構え、ティアルは魔力を収束させる。
「『マテリアル・ウィールダー』〈ディフェンス〉!!」
高らかな詠唱に呼応し、周囲の地面が抉れ素早く変形する。土は壁となりティアルと周囲の神を守るように固まった。
念のため、僕も魔法陣型の防壁を展開し、壁を強化した。
「────寄こせ」
予兆からほどなくして、淡々とした声が魔力を増幅させた。闇が満ち、エネルギーが一気に暴発する。暴風が吹き荒れ、草木も神たちもなぎ倒されていく。
「うわああぁぁぁ!!」
「くそぉ!! 耐えろみんな……うぐぅっ!!」
最初こそ土壁は攻撃に負けなかったものの、ティアルが吹き飛ばされるのと同時に崩壊していく。
慌てて彼女の元に駆け寄った。
「ティアル! あとは僕がどうにかするから下がってて!」
「っ、クリムか……! 気をつけろ、あいつの強さは異常だ……!!」
短いやり取りだけ済ませ、前に出る。一般神たちはティアルを連れ、撤退していった。
その刹那、殺気が迫り、反射的に刃を振りかざす。
「っ!!」
ガラスの刃から重い感触が伝わり、跳ね返す。黒く、一切の模様も入っていないはずの鎌には、血液が大量の筋のように伝っている。一体、どれだけの神を斬ったのか、想像がつかない。
何よりも、鎌の持ち主に驚きを隠せなかった。
「……ちっ。一人も殺せんうちに、また厄介な奴が増えたようだな」
邪悪な魔力をまとう、人の形をした影だった。
見た目に黒以外の色が存在しなかった。老若男女の判別さえつかず、声もくぐもっていてわかりづらい。
ただ……避けることのできぬ殺意だけが向けられていることだけは、確かに感じられた。
繁華街の神たちは、戦闘能力に長けていない者が多い。戦闘が苦手だったり、別の能力に特化していたりするわけだが、彼らはアーケンシェンや魔特隊のように戦えない。
おまけに、アクシデントに不慣れな者が多い。だから、アーケンシェンが中心となって繁華街の混乱を抑えるのが一番なのだが。
「みんな、落ち着いて! 街中にいれば安全だから!」
真剣なアリアの声が響き渡る。彼女の言葉を聞き、神たちは次第に落ち着きを取り戻していくが、そう長くは持たないだろう。
「街中は安全……ですか。何かからくりがあるのですか?」
「ああ、中央都市にはアイリス様による結界が張ってあるんだ。だから、大体の魔物は入ってこられない」
「なるほど。どうりで魔力が満ちているわけです」
普段僕らが街で過ごしていても、結界が張られていると感じるような感覚はない。結界の内側で生きていれば自ずと慣れるからだ。
魔物が現れたのは、当然ながら結界の外側だ。この中央都市から南西部の草原……魔物が目撃されやすい地点の一つである。今頃、魔特隊の大半はそこで交戦しているだろう。
「ヴィータ、ここからは飛んでいくよ。僕につかまって」
「ええ、ではお願いします」
小さな身体を抱きかかえ、翼を大きく広げる。走るよりも飛ぶ方が早い。
空を飛び、結界を抜ける。光の魔力が薄れた先は、徐々に邪悪な魔力が満ちていく。
南西部へ飛んでいくと、遠方に魔特隊の隊員らしき神が何人か見えてくる。少し遠いところで降りて、ヴィータを降ろした。
魔物らしき影は今のところ見えないのだが……遠くで戦闘音が聞こえる。僕らが降りた付近には、負傷した神が何人か休んでいた。
「────ふう。ようやく助っ人が来たか」
誰かから話を聞きに行こうとしたところ、とある男に声をかけられる。
灰の髪の中年男性の見た目をした神。役割にそぐわぬ黒いコートに身を包んでいるのは、昔から変わらない。小さく気怠げな目の色は、紫と深緑のオッドアイだ。
僕を見て、薄くひげの生えた口元を緩ませ、ため息をついた。
「カルデルト! 状況を説明してくれないかい?」
「あーあー、慌てんなクリム。俺もちゃんと状況を把握してるわけじゃねぇ」
カルデルト・アライヴェーロ────生命の管理人の称号を持つ、アーケンシェンの一人。ちなみに、アーケンシェンの中ではアリアの次に年配者である。
「んで、誰だその子供は。見ねぇ顔だが」
「わたしはヴィータと申します。緊急事態ですし、身辺調査は後日にしていただけますか」
「あー、それもそうだな。時間も時間だし、手っ取り早く説明するか」
コホン、と一度咳払いしてから、カルデルトは口を開いた。
「お前らも知っての通り、キャッセリアから南西部に位置する草原に魔物が出現した。上級一体、特級一体ってところだ」
キャッセリアでは、魔物の危険度のランクが決められている。最弱の低級から中級、上級、そして特級に分けられている。
低級から中級の魔物ならば、戦闘能力を有する神であれば大体倒すことができる。上級の魔物となると、魔特隊でなければ討伐が難しいし、特級はアーケンシェン以上でないと接触自体が危険な場合が多い。
「上級の魔物はそこそこデカい奴だったんだが、既に討伐されている。問題は特級だ。やはり魔特隊の奴らじゃ歯が立たん。早く行ってやれ」
黙って頷き、ヴィータを連れてその場を去る。
しばらくヴィータはカルデルトのことを振り返っていたが、距離を離していくうちに前方へ視線を戻した。
「あのカルデルトという者は戦わないのですか?」
「いいんだ。彼は別の面で役に立ってもらってるから」
カルデルトは、一言で言うと生命を司る神である。生命エネルギーを操り、外的要因だけでなく内的要因で干渉できる特性を持っている。つまり、あらゆる生命を生かすことも殺すこともできる。
戦闘能力は一般神よりも高いが、アーケンシェンの中ではそれなりだ。僕らにはない特性を生かして、傷ついた神の治療などに専念してもらう方がいいのだ。
「……魔物。やはりいますね」
「わかるのかい?」
「大まかな位置だけですが。個体自体は大きくありませんが、能力値が驚異的なレベルです。気をつけなさい」
忠告を飲み込み、先へ進む。
草原を突き進んでいくにつれて、魔特隊の神や神兵の数が増えてくる。激戦区に近づいているのだ。
最前線となる場所に、集団の先頭となる一人の女性がいた。緋色の長髪を持ち、鋼鉄の鎧を身にまとった女騎士のごとき人だ。
「みんな、防衛ラインの維持に徹しろ! 体勢立て直せるか!?」
「これ以上は無理です、ティアル様! 負傷者が続出しております!」
「くそっ……なんて化け物なんだ……!!」
ティアルと呼ばれた女騎士は、アーケンシェンの一人だった。僕らの中でも戦闘に優れており、攻撃と防御を得意としている。
周りの者たちは決死の覚悟で魔物へ突撃したり、深く傷ついて怖気づいたりと、ひどい状態である。ダメージを受けすぎた神兵は動かなくなり、地面に何十人も倒れ伏している。
……予想よりも深刻な有様だ。
「っ! 次の攻撃が来るぞ、みんな伏せろ!!」
予兆として、微弱な魔力の波動が周囲に撒き散らされる。ティアルの鋭い一声に、神たちは一斉に防御の姿勢をとった。
僕もガラスペンを手にして、剣へと変形させる。ヴィータは特に動く様子は見られなかった。
緋色の剣と盾を構え、ティアルは魔力を収束させる。
「『マテリアル・ウィールダー』〈ディフェンス〉!!」
高らかな詠唱に呼応し、周囲の地面が抉れ素早く変形する。土は壁となりティアルと周囲の神を守るように固まった。
念のため、僕も魔法陣型の防壁を展開し、壁を強化した。
「────寄こせ」
予兆からほどなくして、淡々とした声が魔力を増幅させた。闇が満ち、エネルギーが一気に暴発する。暴風が吹き荒れ、草木も神たちもなぎ倒されていく。
「うわああぁぁぁ!!」
「くそぉ!! 耐えろみんな……うぐぅっ!!」
最初こそ土壁は攻撃に負けなかったものの、ティアルが吹き飛ばされるのと同時に崩壊していく。
慌てて彼女の元に駆け寄った。
「ティアル! あとは僕がどうにかするから下がってて!」
「っ、クリムか……! 気をつけろ、あいつの強さは異常だ……!!」
短いやり取りだけ済ませ、前に出る。一般神たちはティアルを連れ、撤退していった。
その刹那、殺気が迫り、反射的に刃を振りかざす。
「っ!!」
ガラスの刃から重い感触が伝わり、跳ね返す。黒く、一切の模様も入っていないはずの鎌には、血液が大量の筋のように伝っている。一体、どれだけの神を斬ったのか、想像がつかない。
何よりも、鎌の持ち主に驚きを隠せなかった。
「……ちっ。一人も殺せんうちに、また厄介な奴が増えたようだな」
邪悪な魔力をまとう、人の形をした影だった。
見た目に黒以外の色が存在しなかった。老若男女の判別さえつかず、声もくぐもっていてわかりづらい。
ただ……避けることのできぬ殺意だけが向けられていることだけは、確かに感じられた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる