跳ね返り令嬢、腹黒殿下に捕まります!?

さくらもち

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お茶会に呼ばれました。

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王都での居候先であるハーシェル伯爵家には現在年頃の女性が居ないハズなのに王弟殿下が頻繁に出入りをしていてしかもシェーングレン公爵夫人のドレスショップまで来ていたと瞬く間に噂になった。
そうそう、あの人殿下がドレスショップのスタッフも連れて押しかけてきたので応接室では入りきれず急遽ホールに応接セットを置いてユウリが手配したショップと同時にドレス選びをする事になったのよ。
公爵夫人が経営するドレスショップは紹介が無いと無理らしいけどさすがは王弟殿下ね。(親戚関係であるらしい)
結局ナイトドレスは公爵夫人のお店で殿下にプレゼントしてもらうことになり、デイドレスはハーシェル伯爵家が呼んでくれたお店でそれぞれ購入する事になったのよ。
まぁそれは置いておいて、
とにかくハーシェル伯爵家に滞在している人物は誰だ!?となるわけで探りが入る入る。
大叔母様が選んだお茶会に顔を出す予定だったんだけれど……
王都の初お茶会がなんで1人で参加の公爵夫人主催のお茶会なのでしょうか……

「緊張なさらないで、王弟殿下から素敵な方がいらっしゃると聞いてどうしてもお会いしたくなったの。」
ふふっと笑う姿がもう眩しいくらい素敵で女神!とあがめていいかな?
「王弟殿下が?」
この2人きりのお茶会に呼ばれた理由はあの腹黒殿下だったのね。
「ええ、なんでも旧マールブルク領で山賊に遭遇されたのを適切に対処してくださった上に殿下が随分気に入られているみたいでしたから。」
「両親が過保護で、我が領の騎士団長を護衛につけて送り出してくれたので山賊に遅れをとることはないのと辺境の荒波に揉まれて育ちましたので対処などもみな慣れたものでしたのでたいしたことはしていないのですが。」
「それでもあの領地で被害に合われたとの事でお詫びしますわ。」
ちょっ!
「頭をおあげ下さい、夫人に謝ってもらう理由がございません!!」
いくら王家直轄領とはいえ公爵夫人は関係ないよね?
「マールブルク家は私の生家なの。」
「え?」
「あまり人には言っていないのだけれども私の父が横領などしてお取り潰しになったの。私は実家では扱いが悪くて母方の親戚である王弟殿下が気づいてくださってシェーングレン家にお嫁に来れたのよ。」
「そ、それは知らず申し訳ございません。」
「いいの、あまり広めて欲しい話では無いから夫や殿下には広めないように頼んでいるのよ。」
短い付き合いだけど殿下って言葉は尊大だけど思いやりはちゃんとあるし、結構優しい所あるかもとは思うけど。
「私が聞いてもよろしかったのですか?」
「ええ、貴女はそういう話を広めるタイプでは無いし、何より殿下が気に入られているのだものそれなら心配ないわ。」
公爵夫人っておっとりしているように見えてかなりしっかり相手を見ていると思う。
じゃなきゃ女だてらに飲食店経営からドレスショップに最近では化粧品店も開店させるだけの手腕があるとんでもなく出来る女性なのだと思う。
そう言えば以前お父様が
「シェーングレン公爵家の女性がお前たちの時代は居ないのが残念だ」と言っていたけれどもなんでも女傑となりうる女性が多くその家の繁栄に貢献している女性が多いそう。
殿下の母君である皇后陛下はシェーングレン家のご出身で気弱な前国王陛下を支えたと言うことは有名な話らしい。
殿下と親戚と言うことは公爵夫人もシェーングレン家の血を引いていてもおかしくない油断のならない女性なのだろうけど、
「ナタリア様とお呼びしてもいいかしら?」
ほわほわとした雰囲気の夫人を警戒するのは困難だ。
「どうぞナタリアと呼び捨ててください。」
「あら、よろしいの?」
「そう呼んで頂けると光栄ですわ。」
「では私のことはリディアと呼んで頂けるかしら?」
「リディア様とお呼びさせて頂ければと。」
呼び捨てなんて無理よ?
「まぁ今は仕方がないわね。でもいつかリディアと呼んでもらえたら嬉しいわ。」
ふわっと微笑まれるリディア様本当に女神のごとき美しさ……

その後リディア様に癒されながら2人きりのお茶会は和やかに過ごせた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
リディアさんも登場w
実業家としてだいぶ色々と展開してます。
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