虐げられた王女は隣国の王太子と出会ったので、真実の愛を見つけることにしました。

朝日みらい

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第19章: 闇に潜む策略 

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舞踏会の翌日、私は少し心が浮き立っていた。

だって、あの夜、レオニードと踊ったあの一瞬、今でも頭から離れない。

何だか、彼の腕の中で感じた温もりが、私をほっとさせてくれる。

でも、そんな幸せな気分も、すぐに消えていくんだ…。

「アリシア、ちょっと見て!」

カイルが急に私に声をかけてきた。

何かと思って振り向くと、彼が興奮した様子で新聞のようなものを見せてきた。

「これ、何?」

私は首をかしげながら、それを受け取る。

そこには、私が「隣国のスパイである」という内容の噂が書かれていた。

「は!?何これ!?」

私は目を疑った。

どうしてそんなことが…!?

一体誰がこんなことを流したの!?

「多分、ミレーユか、その辺の連中だろうな。あいつら、まだ諦めてないってわけだ。」

カイルはちょっと眉をひそめながら言った。

私の胸の中で、嫌な予感が走る。

確かに、ミレーユは私の存在が気に入らないみたいだし、ここまでやられたら、私の評判はガタ落ちだ。

でも、そんなことで動揺するわけにはいかない。

「でも、どうして…?」

私はカイルに言葉を探しながら聞いた。

「まあ、あいつらにとっては、アリシアが目立ちすぎるのが気に入らないんだろうな。急に、あんなに注目されてさ。」

カイルが肩をすくめる。

私の心は少し沈んだ。

宮廷内の人々が私を冷たく見るようになったのがわかった。

足音が遠く感じるし、笑い声もどこかひっかかるように聞こえる。

けれど、私はそんなことで負けるわけにはいかない。

だって、私の目標はただ一つ、レオニードと一緒に過ごすことだから。

その日の午後、私はまた宮廷内を歩いていると、誰かが私をじっと見ているのを感じた。

その視線に振り返ると、そこにはレオニードが立っていた。

彼は少し困ったように眉をひそめ、そして優しく微笑んだ。

「アリシア、大丈夫か?」

彼の声が、私の耳に優しく響く。

「うん、大丈夫よ。少し疲れただけ。」

私は笑顔を見せてみせた。

「本当に?」

レオニードは近づき、私の顔をじっと見つめた。

その目が、私を包み込むようで、少しだけドキッとしてしまう。

「うん、大丈夫よ。」

私は彼の手に触れる。温かさが伝わってきて、少しだけ安心する。

「でも、何か心配なことがあったら、言ってくれ。俺が何とかするから。」

レオニードは真剣な顔で言った。

その言葉に、私は少しドキドキしてしまう。

「ありがとう。でも、私は大丈夫。…でも、ありがとう。」

私はそう言って、少し照れくさそうに笑った。

「俺のために強くあろうとするんじゃない。お前が辛い時、俺に頼ってくれ。」

レオニードは少し真剣な表情で言った。

私はその言葉に胸がきゅんとした。

彼の温かさに触れるたび、私は少しずつ彼を信じられるようになる気がする。

こんなに優しくしてくれるなんて、どんなに心強いことか…。

その後、私はレオニードに見守られながらも、何とか噂に対抗しようと努力を続けた。

疑惑を晴らすために、私は自分の行動を見直し、もっと周囲の信頼を得るために動き始めた。

しかし、そんな私を見ていたレオニードは、さらに動き出す。

どうやら、噂の背後にある人物を突き止めようと、彼は独自に調査を始めていたらしい。

「アリシア、少し待ってろ。俺が何とかしてみせる。」

レオニードは、少し焦った様子で私に言った。

「本当にありがとう。でも、私は自分でなんとかするから。」

私は少し強がりながら答えた。

「無理するなよ、アリシア。俺はお前を守りたいんだ。」

彼のその真摯な目を見て、私は心から嬉しく思った。

宮廷内の冷たい視線が続いても、レオニードの存在が私を支えてくれる。

私は、何とかこの危機を乗り越えて、彼と一緒に歩んでいけると信じている。
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