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第43話
「おかしいですよね?初対面なはずなのに・・・」
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リチア「ケイ・・・ケイ~・・・!!」
リチアは前からケイリィに抱きつく。
リチア「もう大丈夫なんですね!?どこか痛むところは・・・」
ケイリィ「そ、そんな心配しなくても大丈夫だよ。どこも痛くないからさ。ラン先輩が治療してくれたし」
リチア「よかった・・・」
リチアは体をケイリィから離す。本当にリチアの目は赤く腫れているのが近くで見ると分かった。
ケイリィ「リチアこそ、無事でなによりだよ」
リチア「・・・私・・・大変なことをしてしまいました・・・」
ケイ「・・・リチア?」
リチアは安心したのか、力なくその場にへたり込む。
リチア「鮮明に、覚えてるんです。ケイが刺された時・・・。
それを見て、血の気が引いた気がして・・・それからはなにが起きたのか私でも分からなくて・・・。
気づいたら殺し屋の方々は皆、倒れてて・・・気がつけば・・・私・・ラン先輩を・・・斬って、しまって・・・
ケイが刺された事できっと正気を失ってたんだと思います・・・・・・明日、ラン先輩にどんな顔をして会えばいいのか・・・」
ケイ「・・・俺のせいで、そんなことがあったんだ・・・。俺も刺された記憶はあって、そこから先は覚えてないんだけど・・・。きっと血を流しすぎたせいで気を失ってたのかも。
だからあんまよく記憶は曖昧なんだけど、ラン先輩は傷負っても回復できるんだし、そんな気にしなくても大丈夫なんじゃない、かな?」
リチア「・・・ラン先輩は言ってました。私にも力があるのではないか・・と。ラン先輩はこの力についてご存知なんでしょうか・・・」
ケイ「・・・分からないけど・・・。
先輩たちさ、化け物呼ばわり・・・されてたよね・・・。」
そこで殺し屋の言葉を思い出す。
"そもそも炎出せるとか・・・バケモノが"
ケイリィ「なんでなんだろ?人間には使えないような魔法が使えて普通じゃないから、とか?」
リチア「私はそれに憧れてました。魔法が扱えるから・・・。それによって救われてる人だっているのに・・・」
ケイリィ「でも、あの力はやっぱり普通の人間からしたら怖いんじゃない・・・?リチア覚えてる??
俺らがまだ小学生だった頃・・・リチアが人身売買に連れて行かれそうになった時のこと」
リチア「そこをラン先輩が助けてくれたんでしたよね?」
ケイリィ「そうだけど・・・。
ラン先輩、相手に触れることもなく風でも切ったかのようにその人身売買の人の首を、落としたりして・・・殺したんだよ?」
リチア「・・・。それでも私、その力があったから助かったわけですし・・・ラン先輩にはすごく感謝してるんです。
手を汚すのが騎士学校の仕事なわけですから、悪いことをしてる方は裁いていかなくちゃ・・・この世界に一生平穏は訪れない・・・仕方ないことだと思うんです。
先輩たちは皆から・・・人々から頼られている存在で、中にはやっぱりよく思ってない方々も居るかと思います。でも・・・憧れてたんです、私・・・。
だから・・・ラン先輩を斬ってしまった時のラン先輩のあの優しい表情を見た時・・・ラン先輩に抱きしめられた時・・・何故だか分からないけれど懐かしい感じがしたんです・・・」
ケイリィ「・・・」
リチア「おかしいですよね?初対面なはずなのに・・・」
懐かしい感じ・・・それって・・・
ケイリィ「・・・リチアって、お兄さんが居たんだっけ?」
リチア「え・・・?あ、みたいですよ。
写真立てに飾られてました。私が小学生の時に初めて知った事実です」
ケイリィ「・・・今どこで何してるか、とか・・・気にならないの??」
リチア「気になりますけど、どうしようもないじゃないですか・・・。どうやって兄を・・・お兄様を見つけるって言うんですか・・・?あの写真はだいぶ前の写真だと思いますし、顔も変わってると思いますし見つけようが・・・」
ケイリィ「その為の騎士学校なんじゃない??
依頼出してみたら?カトレア様に。
兄を見つけて欲しいって」
リチア「・・・え・・・?」
見つけられる・・・?
お兄様に会えるなら、会いたいです。
でも・・・。
リチアは前からケイリィに抱きつく。
リチア「もう大丈夫なんですね!?どこか痛むところは・・・」
ケイリィ「そ、そんな心配しなくても大丈夫だよ。どこも痛くないからさ。ラン先輩が治療してくれたし」
リチア「よかった・・・」
リチアは体をケイリィから離す。本当にリチアの目は赤く腫れているのが近くで見ると分かった。
ケイリィ「リチアこそ、無事でなによりだよ」
リチア「・・・私・・・大変なことをしてしまいました・・・」
ケイ「・・・リチア?」
リチアは安心したのか、力なくその場にへたり込む。
リチア「鮮明に、覚えてるんです。ケイが刺された時・・・。
それを見て、血の気が引いた気がして・・・それからはなにが起きたのか私でも分からなくて・・・。
気づいたら殺し屋の方々は皆、倒れてて・・・気がつけば・・・私・・ラン先輩を・・・斬って、しまって・・・
ケイが刺された事できっと正気を失ってたんだと思います・・・・・・明日、ラン先輩にどんな顔をして会えばいいのか・・・」
ケイ「・・・俺のせいで、そんなことがあったんだ・・・。俺も刺された記憶はあって、そこから先は覚えてないんだけど・・・。きっと血を流しすぎたせいで気を失ってたのかも。
だからあんまよく記憶は曖昧なんだけど、ラン先輩は傷負っても回復できるんだし、そんな気にしなくても大丈夫なんじゃない、かな?」
リチア「・・・ラン先輩は言ってました。私にも力があるのではないか・・と。ラン先輩はこの力についてご存知なんでしょうか・・・」
ケイ「・・・分からないけど・・・。
先輩たちさ、化け物呼ばわり・・・されてたよね・・・。」
そこで殺し屋の言葉を思い出す。
"そもそも炎出せるとか・・・バケモノが"
ケイリィ「なんでなんだろ?人間には使えないような魔法が使えて普通じゃないから、とか?」
リチア「私はそれに憧れてました。魔法が扱えるから・・・。それによって救われてる人だっているのに・・・」
ケイリィ「でも、あの力はやっぱり普通の人間からしたら怖いんじゃない・・・?リチア覚えてる??
俺らがまだ小学生だった頃・・・リチアが人身売買に連れて行かれそうになった時のこと」
リチア「そこをラン先輩が助けてくれたんでしたよね?」
ケイリィ「そうだけど・・・。
ラン先輩、相手に触れることもなく風でも切ったかのようにその人身売買の人の首を、落としたりして・・・殺したんだよ?」
リチア「・・・。それでも私、その力があったから助かったわけですし・・・ラン先輩にはすごく感謝してるんです。
手を汚すのが騎士学校の仕事なわけですから、悪いことをしてる方は裁いていかなくちゃ・・・この世界に一生平穏は訪れない・・・仕方ないことだと思うんです。
先輩たちは皆から・・・人々から頼られている存在で、中にはやっぱりよく思ってない方々も居るかと思います。でも・・・憧れてたんです、私・・・。
だから・・・ラン先輩を斬ってしまった時のラン先輩のあの優しい表情を見た時・・・ラン先輩に抱きしめられた時・・・何故だか分からないけれど懐かしい感じがしたんです・・・」
ケイリィ「・・・」
リチア「おかしいですよね?初対面なはずなのに・・・」
懐かしい感じ・・・それって・・・
ケイリィ「・・・リチアって、お兄さんが居たんだっけ?」
リチア「え・・・?あ、みたいですよ。
写真立てに飾られてました。私が小学生の時に初めて知った事実です」
ケイリィ「・・・今どこで何してるか、とか・・・気にならないの??」
リチア「気になりますけど、どうしようもないじゃないですか・・・。どうやって兄を・・・お兄様を見つけるって言うんですか・・・?あの写真はだいぶ前の写真だと思いますし、顔も変わってると思いますし見つけようが・・・」
ケイリィ「その為の騎士学校なんじゃない??
依頼出してみたら?カトレア様に。
兄を見つけて欲しいって」
リチア「・・・え・・・?」
見つけられる・・・?
お兄様に会えるなら、会いたいです。
でも・・・。
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