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第61話
「・・・試してみるか?」
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ー騎士学校にて
ケイリィは学校の教室にやってくる。
ケイリィ「あれ・・・。ねぇリチア知らない?」
「リチアちゃんならなんかローブ持ってどこか走っていったけど」
ケイリィ「どこ行ったんだろう。寮にも居なかったし、カトレア様と話してたからどっか出かけたのかな・・・」
「なんかそれっぽいね。先輩達とリチアちゃんが門に歩いていく姿が見えたよ。寮の部屋から見てた」
ケイリィ「そういえば、ラン先輩が今日は別件任務とかで出ていくって・・・」
リチアもそれに着いていったってこと・・・?俺に何も言わないで・・・
あれ、何で俺こんな寂しくなってるんだろ・・・
彼女でもないのに。
「それよりケイリィくん。先輩達が今居ないから良かったけど、止めに行ってよ。なんでも2階が気になって上がっていった生徒たちが多数いてさ~」
ケイリィ「・・・え?2階って立ち入り禁止のはずじゃ・・・」
「聞く耳持たなくて、あいつら・・・」
「気になるんだってさ、私達も止めたんだけど・・・。お願いだよ」
ケイリィ「・・・・分かったよ」
リチアのことが心配だけど、とにかく今は上に行った人たちを急いで呼んでこないと。
危険だから上がるなって先輩達に言われてるのに・・・。
ーーー
ー騎士寮
ジュリエッタ「うぅ・・・」
カトレア「お目覚めかしら?」
ジュリエッタ「!」
ジュリエッタはその声に飛び起きて、カトレアを見て
咄嗟に力を使おうとしたが・・・
!力が、出ない・・・?
ジュリエッタはふと、自分の両手に手錠がされてることに気がつく。
カトレア「取って食おうなどとはしないから安心して?
そう簡単には殺せないものね、貴方は。だから厄介だからわらわの仲間にしようかと思って」
ジュリエッタ「・・・嫌です」
カトレア「断るつもりならそれでも良いわ。貴方の力をわらわが奪ってしまえば、それでもういいのだから。貴方は用済みということでここに置く理由もないから捨てるだけよ」
ジュリエッタ「力を・・・奪う・・・?そんなことできるはず・・・」
カトレア「・・・試してみるか?」
そう言ってジュリエッタを見つめるカトレアの瞳が細められた。
ーーーー
それにしても、カトレア様はどうして私なんかをラン先輩達の任務に連れていって欲しいなんて言ったんでしょう。
着いていけばなにか分かるかもしれないって・・・どういうこと?
先輩達はすぐ戻って来ると言ってどこか行ってしまったし・・・・
私が着いてきたって先輩達の足手まといにしかないのに・・・。
カトレア様はなにを考えて・・・
リチア「それにしてもここのお人形はスイッチのようなものが付いてないから、喋らないお人形なども売ってるんですね・・・」
リチアはそこでカーテンの奥の部屋の存在に気がつく。
そのカーテンの奥にも人形が置かれているのが見えて、
カーテンをめくってリチアは奥へ奥へと足を踏み入れる。
そしてそこの人形を手に取り背中を確認すればスイッチがあった。
リチア「あ。この人形はカトレア様から貰ったお喋りする人形では・・・!」
と、リチアはスイッチを入れる。
するとまだ話しかけても居ないのに人形が口を開いた。
「ママ・・・ま、ま・・・」
リチア「!!」
びっくりしてリチアは思わず人形を床に落とした、次の瞬間。
カチッと、店全体に電気が消される。
リチア「な、なに・・・!?停電!?」
タタタタッ
なにかがリチアに向かって走る物音が聞こえ、
暗闇の中リチアが振り返った瞬間、リチアのお腹にナイフが突き立てられた。
リチアは腹から血を流すとその場に倒れる。
リチアを刺した人物はそのまま引きずっていき地下への扉の鍵を開けるとその中にリチアを投げ込んだ...。
ケイリィは学校の教室にやってくる。
ケイリィ「あれ・・・。ねぇリチア知らない?」
「リチアちゃんならなんかローブ持ってどこか走っていったけど」
ケイリィ「どこ行ったんだろう。寮にも居なかったし、カトレア様と話してたからどっか出かけたのかな・・・」
「なんかそれっぽいね。先輩達とリチアちゃんが門に歩いていく姿が見えたよ。寮の部屋から見てた」
ケイリィ「そういえば、ラン先輩が今日は別件任務とかで出ていくって・・・」
リチアもそれに着いていったってこと・・・?俺に何も言わないで・・・
あれ、何で俺こんな寂しくなってるんだろ・・・
彼女でもないのに。
「それよりケイリィくん。先輩達が今居ないから良かったけど、止めに行ってよ。なんでも2階が気になって上がっていった生徒たちが多数いてさ~」
ケイリィ「・・・え?2階って立ち入り禁止のはずじゃ・・・」
「聞く耳持たなくて、あいつら・・・」
「気になるんだってさ、私達も止めたんだけど・・・。お願いだよ」
ケイリィ「・・・・分かったよ」
リチアのことが心配だけど、とにかく今は上に行った人たちを急いで呼んでこないと。
危険だから上がるなって先輩達に言われてるのに・・・。
ーーー
ー騎士寮
ジュリエッタ「うぅ・・・」
カトレア「お目覚めかしら?」
ジュリエッタ「!」
ジュリエッタはその声に飛び起きて、カトレアを見て
咄嗟に力を使おうとしたが・・・
!力が、出ない・・・?
ジュリエッタはふと、自分の両手に手錠がされてることに気がつく。
カトレア「取って食おうなどとはしないから安心して?
そう簡単には殺せないものね、貴方は。だから厄介だからわらわの仲間にしようかと思って」
ジュリエッタ「・・・嫌です」
カトレア「断るつもりならそれでも良いわ。貴方の力をわらわが奪ってしまえば、それでもういいのだから。貴方は用済みということでここに置く理由もないから捨てるだけよ」
ジュリエッタ「力を・・・奪う・・・?そんなことできるはず・・・」
カトレア「・・・試してみるか?」
そう言ってジュリエッタを見つめるカトレアの瞳が細められた。
ーーーー
それにしても、カトレア様はどうして私なんかをラン先輩達の任務に連れていって欲しいなんて言ったんでしょう。
着いていけばなにか分かるかもしれないって・・・どういうこと?
先輩達はすぐ戻って来ると言ってどこか行ってしまったし・・・・
私が着いてきたって先輩達の足手まといにしかないのに・・・。
カトレア様はなにを考えて・・・
リチア「それにしてもここのお人形はスイッチのようなものが付いてないから、喋らないお人形なども売ってるんですね・・・」
リチアはそこでカーテンの奥の部屋の存在に気がつく。
そのカーテンの奥にも人形が置かれているのが見えて、
カーテンをめくってリチアは奥へ奥へと足を踏み入れる。
そしてそこの人形を手に取り背中を確認すればスイッチがあった。
リチア「あ。この人形はカトレア様から貰ったお喋りする人形では・・・!」
と、リチアはスイッチを入れる。
するとまだ話しかけても居ないのに人形が口を開いた。
「ママ・・・ま、ま・・・」
リチア「!!」
びっくりしてリチアは思わず人形を床に落とした、次の瞬間。
カチッと、店全体に電気が消される。
リチア「な、なに・・・!?停電!?」
タタタタッ
なにかがリチアに向かって走る物音が聞こえ、
暗闇の中リチアが振り返った瞬間、リチアのお腹にナイフが突き立てられた。
リチアは腹から血を流すとその場に倒れる。
リチアを刺した人物はそのまま引きずっていき地下への扉の鍵を開けるとその中にリチアを投げ込んだ...。
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