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第81話
「あの黒い生き物?」
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ロネは一人、ただ照明の灯りを求めて歩いていた。外で頼りなのは照明柱しかなかったからだ。
時刻はもう時期日が沈む時間帯。
外には人っこ1人として歩いてなくて街の中は静かだった。
1人の街中で、ロネのお腹はぐうぅと盛大に高鳴ると
ロネはその場に倒れる。
ロネ「・・・おにい、ちゃん・・・お母さん・・・・」
日が暗く・・・な、たら・・・・わたし・・・・自分を、とめられない・・・・。
また・・・人・・・・殺し、ちゃう・・・・っ
"騎士団が助けに来てくれますから"
人身売買されてたロネはあの時、そう言ってくれたリチアの言葉を思い出す。
騎士、団・・・・・。
ロネの瞳から涙が溢れ、
ロネは自分自身を抱きしめ、背中を丸くさせる。
たす・・・け、て・・・・
その時だ。遠くの方からロネを呼ぶ声がした。
ロネ「!」
この、声・・・知、てる・・・・・
お母さん、だ・・・。
でも、
来ちゃ・・・だめ・・・・
わたしの、たいせつな・・・人を・・
これ以上・・・失いたくない・・・っ
「ロネ、ロネ!?大丈夫!?しっかりして!」
ロネ「お、かあさ・・・・」
ロネは母に手を伸ばすと、母はその手をとる。
ロネ「おかあさ・・・・・」
お腹、スイタ。
ちがう。
だから、タベル。
ちがう・・・!
「ロネ?」
何て運が悪いのだろうか。
ロネが倒れた場所は照明柱の真下なのに、
その照明柱は今にも電気がカチカチとしていて切れそうだった。
ロネ「だ、め・・・お母さん・・・逃げ、て・・・・」
ロネは自分自身を抱きしめ、出てこないようにと抑えたが・・・
カチン、とそこで照明の灯りが消えた。
次の瞬間。
黒いナニカがロネの中から飛び出してきてソレは
母を今にも食べようと大きな口からはヨダレを垂らしている。
「ひ・・・!」
その黒いナニカは母に向かって飛んでいき、
それを間一髪のところでデットが母を抱きしめてその場から飛び退ける。
母は気絶していて、デットは母を路地の壁にそっと寄りかからせるとロネを見てデットはただ口角をあげていた。
そしてずっと体を押さえて溜め込んでいたがついにはロネの体内から黒いナニカ達がそこら中に散乱していった。
ロネは必死に体を動こうと、立ちあがろうとするも力が入らないようで立とうにも立てない。
だめ・・・。
もう、人なんて・・・食べたくない、のに・・・っ
ーーーー
その頃、日は完全に沈み夜の街に駆り出す騎士団。
どこを歩いても人は歩いていなかった。
「静かだね・・・」
「皆言われた通りにしてるんだよ。夜は外は出歩かないようにって」
「・・・どんな奴が襲ってくるの?夜に被害が多いって。私たちが相手するのって、人間、だよね?」
「わかんないよ。化け物かも」
「ええぇ!」
「あの黒い生き物?」
「いやだってあれはリチアちゃんが倒したじゃん」
リチアは剣を両手で抱えて、不安ながらも歩く。
私の力で・・・守らなきゃ。絶対・・・。
騎士達を先頭に歩きA.B.Cと列を作り並んで歩いていると、ふとコチョウは足を止める。
ラン「・・・全員、構えなさい」
生徒達はえ?と言う顔をする。
ノウゼンカズラ「・・・」
アザレア「・・・来る」
その時、暗い影から黒いナニカが這い出てきて騎士団達を取り囲んでいた。ただその黒いナニカの数が多かった。
「ひ・・・!」
「こ、こんなに!?」
「こんなの、化け物相手にすんの・・・?」
「なん、で・・・リチアちゃんがちゃんとあのとき、仕留めたはず・・・」
リチア「・・・っ」
リチアは生徒を守るために一歩前に出る。
リチア「・・・死なないのかも、しれません」
「し、死なない!?」
「それじゃいくら倒してもキリがないよ!」
リチア「えっと、うまく説明できないんですけど・・・夜に人を襲うということは、明るい場所では襲われないということなのかなって」
コチョウ「リチアさんの言う通りですよ」
コチョウは黒いナニカに風の魔法で切り刻んでいき、ノウゼンカズラとアザレアも魔法で対処する。
コチョウ「どうやら日光とか日の光を嫌う生物のようですね。日が差し込まない場所、つまり夜にしか行動できないのでしょうね」
「日が、差さない・・・そっか、私たちが襲われた時も路地裏に入ってたから・・・」
「で、でも、ここら電気も消灯しちゃってるしどこも逃げ隠れするとこなんてない・・・」
コチョウ「逃げる必要などありませんよ」
コチョウ達が魔法で倒しても倒してもまたも黒いナニカが何匹か姿を現す。
その旅にコチョウ達は魔法を連発。
リチア「大丈夫です。なんとなくわかってますから。この生物の出現を、止める方法・・・。ですよねケイ??」
ケイリィ「え・・・あ、うん・・・多分、あの女の子・・・だよね・・・?」
リチア「はい。女の子を探すんです。どこに居るか分からないですけど・・・」
「女の子って・・・?」
その時、その女子生徒の横の壁から黒いナニカが姿を現し、その生徒にかぶりつこうとする。
リチアとケイリィはそれに気づき、
リチア「あ!危ないっ」
「え・・・?」
ケイリィはその女の子をその場所から退かせ、リチアは黒いナニカを斬る。
黒いナニカはドロォと溶けていき消える。
一息ついたリチアは、「たすけて」と言う声を聞いた。
その声を頼りに向かってみれば
路地の中、
一人の子供がその場に膝をついてこっちに手を差し伸べているのを目撃した。
「た・・・たすけ、て・・・おね、ちゃ・・・」
リチア「!!」
その子供の後ろにはあの黒いナニカがいた。
リチア「は、早く、こちらに・・・!」
リチアも子供へと手を伸ばしたが。
黒いナニカが背後から子供を食べた。
リチア「・・・!!」
子供を食べた黒いナニカはこう、口にした。
「あ、アァ・・・オ、ネェ、チャ・・・・」
リチアは言葉を出せず剣を握るもその場から一歩も動けずに居た。
リチアを油断させて、黒いナニカはリチアへと迫っていく。リチアは何もできずギュッと目を瞑った次の瞬間。
その黒いナニカは真っ二つに斬られた直後、風がその場に吹き荒れる。
リチアはそっと目を開けると、
目の前にはコチョウが立っていた。
時刻はもう時期日が沈む時間帯。
外には人っこ1人として歩いてなくて街の中は静かだった。
1人の街中で、ロネのお腹はぐうぅと盛大に高鳴ると
ロネはその場に倒れる。
ロネ「・・・おにい、ちゃん・・・お母さん・・・・」
日が暗く・・・な、たら・・・・わたし・・・・自分を、とめられない・・・・。
また・・・人・・・・殺し、ちゃう・・・・っ
"騎士団が助けに来てくれますから"
人身売買されてたロネはあの時、そう言ってくれたリチアの言葉を思い出す。
騎士、団・・・・・。
ロネの瞳から涙が溢れ、
ロネは自分自身を抱きしめ、背中を丸くさせる。
たす・・・け、て・・・・
その時だ。遠くの方からロネを呼ぶ声がした。
ロネ「!」
この、声・・・知、てる・・・・・
お母さん、だ・・・。
でも、
来ちゃ・・・だめ・・・・
わたしの、たいせつな・・・人を・・
これ以上・・・失いたくない・・・っ
「ロネ、ロネ!?大丈夫!?しっかりして!」
ロネ「お、かあさ・・・・」
ロネは母に手を伸ばすと、母はその手をとる。
ロネ「おかあさ・・・・・」
お腹、スイタ。
ちがう。
だから、タベル。
ちがう・・・!
「ロネ?」
何て運が悪いのだろうか。
ロネが倒れた場所は照明柱の真下なのに、
その照明柱は今にも電気がカチカチとしていて切れそうだった。
ロネ「だ、め・・・お母さん・・・逃げ、て・・・・」
ロネは自分自身を抱きしめ、出てこないようにと抑えたが・・・
カチン、とそこで照明の灯りが消えた。
次の瞬間。
黒いナニカがロネの中から飛び出してきてソレは
母を今にも食べようと大きな口からはヨダレを垂らしている。
「ひ・・・!」
その黒いナニカは母に向かって飛んでいき、
それを間一髪のところでデットが母を抱きしめてその場から飛び退ける。
母は気絶していて、デットは母を路地の壁にそっと寄りかからせるとロネを見てデットはただ口角をあげていた。
そしてずっと体を押さえて溜め込んでいたがついにはロネの体内から黒いナニカ達がそこら中に散乱していった。
ロネは必死に体を動こうと、立ちあがろうとするも力が入らないようで立とうにも立てない。
だめ・・・。
もう、人なんて・・・食べたくない、のに・・・っ
ーーーー
その頃、日は完全に沈み夜の街に駆り出す騎士団。
どこを歩いても人は歩いていなかった。
「静かだね・・・」
「皆言われた通りにしてるんだよ。夜は外は出歩かないようにって」
「・・・どんな奴が襲ってくるの?夜に被害が多いって。私たちが相手するのって、人間、だよね?」
「わかんないよ。化け物かも」
「ええぇ!」
「あの黒い生き物?」
「いやだってあれはリチアちゃんが倒したじゃん」
リチアは剣を両手で抱えて、不安ながらも歩く。
私の力で・・・守らなきゃ。絶対・・・。
騎士達を先頭に歩きA.B.Cと列を作り並んで歩いていると、ふとコチョウは足を止める。
ラン「・・・全員、構えなさい」
生徒達はえ?と言う顔をする。
ノウゼンカズラ「・・・」
アザレア「・・・来る」
その時、暗い影から黒いナニカが這い出てきて騎士団達を取り囲んでいた。ただその黒いナニカの数が多かった。
「ひ・・・!」
「こ、こんなに!?」
「こんなの、化け物相手にすんの・・・?」
「なん、で・・・リチアちゃんがちゃんとあのとき、仕留めたはず・・・」
リチア「・・・っ」
リチアは生徒を守るために一歩前に出る。
リチア「・・・死なないのかも、しれません」
「し、死なない!?」
「それじゃいくら倒してもキリがないよ!」
リチア「えっと、うまく説明できないんですけど・・・夜に人を襲うということは、明るい場所では襲われないということなのかなって」
コチョウ「リチアさんの言う通りですよ」
コチョウは黒いナニカに風の魔法で切り刻んでいき、ノウゼンカズラとアザレアも魔法で対処する。
コチョウ「どうやら日光とか日の光を嫌う生物のようですね。日が差し込まない場所、つまり夜にしか行動できないのでしょうね」
「日が、差さない・・・そっか、私たちが襲われた時も路地裏に入ってたから・・・」
「で、でも、ここら電気も消灯しちゃってるしどこも逃げ隠れするとこなんてない・・・」
コチョウ「逃げる必要などありませんよ」
コチョウ達が魔法で倒しても倒してもまたも黒いナニカが何匹か姿を現す。
その旅にコチョウ達は魔法を連発。
リチア「大丈夫です。なんとなくわかってますから。この生物の出現を、止める方法・・・。ですよねケイ??」
ケイリィ「え・・・あ、うん・・・多分、あの女の子・・・だよね・・・?」
リチア「はい。女の子を探すんです。どこに居るか分からないですけど・・・」
「女の子って・・・?」
その時、その女子生徒の横の壁から黒いナニカが姿を現し、その生徒にかぶりつこうとする。
リチアとケイリィはそれに気づき、
リチア「あ!危ないっ」
「え・・・?」
ケイリィはその女の子をその場所から退かせ、リチアは黒いナニカを斬る。
黒いナニカはドロォと溶けていき消える。
一息ついたリチアは、「たすけて」と言う声を聞いた。
その声を頼りに向かってみれば
路地の中、
一人の子供がその場に膝をついてこっちに手を差し伸べているのを目撃した。
「た・・・たすけ、て・・・おね、ちゃ・・・」
リチア「!!」
その子供の後ろにはあの黒いナニカがいた。
リチア「は、早く、こちらに・・・!」
リチアも子供へと手を伸ばしたが。
黒いナニカが背後から子供を食べた。
リチア「・・・!!」
子供を食べた黒いナニカはこう、口にした。
「あ、アァ・・・オ、ネェ、チャ・・・・」
リチアは言葉を出せず剣を握るもその場から一歩も動けずに居た。
リチアを油断させて、黒いナニカはリチアへと迫っていく。リチアは何もできずギュッと目を瞑った次の瞬間。
その黒いナニカは真っ二つに斬られた直後、風がその場に吹き荒れる。
リチアはそっと目を開けると、
目の前にはコチョウが立っていた。
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