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第89話
「素敵な方だなと思いますよ」
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そして飲みすぎたのか、ジングは机にて眠り、
私は風呂を借りていた。
風呂から上がるとジング達のいるリビングに戻る。妻は食器などを片付けていた。
私がリビングを覗くと、奥さんと目が合う。
「あら!しっかり暖まれましたか?
思い切りズボンを濡らしてしまいましたから、ジングさんのズボンを貸し出したのはいいのだけれど、やっぱり背丈が違うからサイズが少し大きかったですね・・・」
「や、大丈夫です。貸してくれただけでも。
これはまた洗って返しに来ますんで・・・それでは・・お邪魔しました」
「もう帰ってしまうのですか?」
「はい。いつまでも遅くまでお邪魔してるわけにはいきません、から」
私は玄関に向かう。
手にはビールを溢した濡れたズボンの入った袋を持って。
外に出た私はふと背後でガチャリと、扉が開く音がしてそちらに目をやると、奥さんがいた。
「ジングさんたら、お客さんを差し置いて眠ってしまうんですもの。
かわりに、私がお見送りします。またぜひ、いつでも家にいらしてください。待ってますから」
「・・・!どうして、優しくしてくれるの、ですか・・・?同情なんて、してくれなくて結構です、から」
「え・・・?」
「ことごとく失敗するんです。勇気を持って、告白しても、全然うまく行かず、皆私から逃げるんです。逆に、気持ち悪がられて・・・。それなのに・・・貴方は、変わってるんです、ね。他の女性とは、まるで大違い・・・」
「・・・ジングさんが言っていました。
女性はしつこく押せば必ずしも、自分に振り向いてくれる、と。
私もそれで、ジングさんのしつこいぐらいの勢いに負けて折れてやったのですけど」
そのことを思い出して笑い出す妻。
「いつか貴方にも振り向いてくれる方がきっといます。ですから、頑張って下さい。ずっと、応援しています」
「・・・っあ、あの」
「はい?」
「子供・・・子供の名前は・・・決まってるんですか?」
「え?あ、はい。シンアだそうです。ジングさんがそう名付けました。男の子だそうです」
「そう、なんですね・・・おめでとうございます」
「ふふ、ありがとうございます」
「あの・・・」
「?」
「貴方は・・・私のこと、どう思っていますか?」
「どう・・・?素敵な方だなと思いますよ」
素敵・・・
「・・・私より、貴方の方が断然、素敵な方ですよ。肌も白くて、お人形さんみたいだ・・・」
そう言って私は奥さんに歩み寄る。
私はそんな奥さんのすべすべした両手を包み込み、壁際にまで追いやった。
「とても、この世のだれよりも、美しいです。貴方は・・・こんな私にさえ、優しくしてくれるんですから・・・」
私は奥さんの頬に手を添える。
「あ、あの・・・」と、困り果てる奥さんを見て私は自身が膨らんだのが分かった。
それに気づいた奥さんは、
「ちょ・・・あ、あのっ」
軽く抵抗しようとしていたそんな奥さんの口にキスを落とす。
逃げられなかった奥さんはどうすることもできずされるがままになっていると、
家の中からジングが妻を呼ぶ声がした。
奥さんは私の胸を押し返し、
「あ、あの、これ以上はダメですっ
私にはジングさんが・・・っ」
妻の声を聞こうとせず、私は無理やりにでも深いキスをし舌を入れて逃げ回る妻の舌を捕まえて絡めとる。
そうしていくうちにどんどんと止められなくなり行為がエスカレートしていく。
息継ぎさえしてる暇もなく、奥さんは私の胸を叩く。
そして
「おーい、ヒスイー?」
玄関の扉が開けっぱなしだったことでジングが顔を覗かせると、
二人がキスしてるのを目撃する。
「おい!お前なにしてんだよ!!!」
どん、と私は突き飛ばされる。
解放された妻はその場にへたり込み、そんな妻に近寄るジング。
そしてギラリと私を睨みつけてきた。
「お前人の妻だと分かっての行動かよ!だとしたらサイテー野郎だな。
俺の妻に手出すんじゃねぇよ!!」
私はいたたと、腰をさすりながらも立ち上がる。
私が奥さんを見れば怯えた顔でこちらを見据えていた。
そんな顔に満足した私は自然と口元が緩んだ。
「なに笑ってんだよ気持ち悪いな。とっとと帰れよ!そしてもう二度と俺にも、妻に近づくな!」
私は何も言わず、地面に落とした袋を手にするとその場を後にしていったのだ。
私は風呂を借りていた。
風呂から上がるとジング達のいるリビングに戻る。妻は食器などを片付けていた。
私がリビングを覗くと、奥さんと目が合う。
「あら!しっかり暖まれましたか?
思い切りズボンを濡らしてしまいましたから、ジングさんのズボンを貸し出したのはいいのだけれど、やっぱり背丈が違うからサイズが少し大きかったですね・・・」
「や、大丈夫です。貸してくれただけでも。
これはまた洗って返しに来ますんで・・・それでは・・お邪魔しました」
「もう帰ってしまうのですか?」
「はい。いつまでも遅くまでお邪魔してるわけにはいきません、から」
私は玄関に向かう。
手にはビールを溢した濡れたズボンの入った袋を持って。
外に出た私はふと背後でガチャリと、扉が開く音がしてそちらに目をやると、奥さんがいた。
「ジングさんたら、お客さんを差し置いて眠ってしまうんですもの。
かわりに、私がお見送りします。またぜひ、いつでも家にいらしてください。待ってますから」
「・・・!どうして、優しくしてくれるの、ですか・・・?同情なんて、してくれなくて結構です、から」
「え・・・?」
「ことごとく失敗するんです。勇気を持って、告白しても、全然うまく行かず、皆私から逃げるんです。逆に、気持ち悪がられて・・・。それなのに・・・貴方は、変わってるんです、ね。他の女性とは、まるで大違い・・・」
「・・・ジングさんが言っていました。
女性はしつこく押せば必ずしも、自分に振り向いてくれる、と。
私もそれで、ジングさんのしつこいぐらいの勢いに負けて折れてやったのですけど」
そのことを思い出して笑い出す妻。
「いつか貴方にも振り向いてくれる方がきっといます。ですから、頑張って下さい。ずっと、応援しています」
「・・・っあ、あの」
「はい?」
「子供・・・子供の名前は・・・決まってるんですか?」
「え?あ、はい。シンアだそうです。ジングさんがそう名付けました。男の子だそうです」
「そう、なんですね・・・おめでとうございます」
「ふふ、ありがとうございます」
「あの・・・」
「?」
「貴方は・・・私のこと、どう思っていますか?」
「どう・・・?素敵な方だなと思いますよ」
素敵・・・
「・・・私より、貴方の方が断然、素敵な方ですよ。肌も白くて、お人形さんみたいだ・・・」
そう言って私は奥さんに歩み寄る。
私はそんな奥さんのすべすべした両手を包み込み、壁際にまで追いやった。
「とても、この世のだれよりも、美しいです。貴方は・・・こんな私にさえ、優しくしてくれるんですから・・・」
私は奥さんの頬に手を添える。
「あ、あの・・・」と、困り果てる奥さんを見て私は自身が膨らんだのが分かった。
それに気づいた奥さんは、
「ちょ・・・あ、あのっ」
軽く抵抗しようとしていたそんな奥さんの口にキスを落とす。
逃げられなかった奥さんはどうすることもできずされるがままになっていると、
家の中からジングが妻を呼ぶ声がした。
奥さんは私の胸を押し返し、
「あ、あの、これ以上はダメですっ
私にはジングさんが・・・っ」
妻の声を聞こうとせず、私は無理やりにでも深いキスをし舌を入れて逃げ回る妻の舌を捕まえて絡めとる。
そうしていくうちにどんどんと止められなくなり行為がエスカレートしていく。
息継ぎさえしてる暇もなく、奥さんは私の胸を叩く。
そして
「おーい、ヒスイー?」
玄関の扉が開けっぱなしだったことでジングが顔を覗かせると、
二人がキスしてるのを目撃する。
「おい!お前なにしてんだよ!!!」
どん、と私は突き飛ばされる。
解放された妻はその場にへたり込み、そんな妻に近寄るジング。
そしてギラリと私を睨みつけてきた。
「お前人の妻だと分かっての行動かよ!だとしたらサイテー野郎だな。
俺の妻に手出すんじゃねぇよ!!」
私はいたたと、腰をさすりながらも立ち上がる。
私が奥さんを見れば怯えた顔でこちらを見据えていた。
そんな顔に満足した私は自然と口元が緩んだ。
「なに笑ってんだよ気持ち悪いな。とっとと帰れよ!そしてもう二度と俺にも、妻に近づくな!」
私は何も言わず、地面に落とした袋を手にするとその場を後にしていったのだ。
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