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chapter 3
song for you(2)
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大学の入学式から数日後、キャンパスでは新入生歓迎の為のイベントが大々的に催されていた。
主にサークルの紹介がメインなので、サークル活動をする気の無かった私はあまり興味がなくその日は行かないつもりだった。だけど同じ学部で入学式当日に仲良くなったリカに誘われ、特に予定も無かったのでバイトの時間まで家で一人ぼーっとしてるより良いかととりあえず付き合い、野外の特設ステージを遠目から何となく眺めていた。
リカはあっちへこっちへ興味の引くサークルのブースを覗いては至るところでナンパされていた。
ステージでは文化系のサークルの人が何やら真面目に喋っていたその時、私の座っているベンチのすぐ近くでダンボールで作った手描きの看板を持った男の人が大きな声で意味のわからない言葉を叫び始め周囲の注目を集めていた。すぐに数人の男の人がその人を取り囲み「バカか」「次出番だから」「行くぞアホ」などと言いながらその人を担いで何処かへ連れて行った。
一瞬の出来事に呆気に取られているとリカが戻って来た。
その後も、リカは行ったり来たり、私はまたしばらく一人でステージを眺めていると、さっきのおかしな男の人がギターを持って野外ステージに登場した。
全然知らない人だけどそのギャップに興味が湧いてしまう。
けれど、その興味は予想を遥かに上回る衝撃で私の目と耳を釘付けにした……。
亡くなった父が好きだったビートルズの『ヘルター・スケルター』
ステージ上でギターを掻き鳴らして歌うその姿はついさっき見た奇怪な姿とはまるで別人のように激しく、時に繊細で、そうかと思えば少年の様な笑顔をふいに見せたり、挙句には得体の知れない不思議な色気の様な物さえ感じてしまって、その姿から私は最後まで目を逸らすことが出来なかった。
それが私の、浅野さんとの本当の出逢いだった。
「何見惚れてんの」
ふいに声を掛けられ我にかえる。
「……自意識過剰、さっき言われた言葉そのままお返しします」
ずっと立ったままだった。
テーブルを挟んで浅野さんの対角に座る。
「おまえ男見る目ないよな」
「浅野さんがカッコ良く見えるのはステージの上だけですよ」
「へぇ、いちおうカッコ良いとは思ってくれてんだ」
「ステージの上だけですって」
「ベッドの上でのオレのカッコ良さ知らねーくせに、……おまえまたそんな顔するし、なんかいつもと全然違うじゃん」
浅野さんはそう言って笑った。
「……何がですか」
「いつもはリカの横でニコニコ笑ってるだけって感じなのに、今日やたらツンケンしてるし」
「こんな時間にいきなり部屋に上がり込まれてニコニコしてる人、いると思います?」
「ほらそう言うの、今まで一度も見た事ない。それが素?リカにも見せた事ねーだろ」
私が怒れば怒るほど何故か浅野さんは嬉しそうだ。
「リカは私にこんな非常識な事してきませんからそもそも怒る事もないです」
「あ、煙草吸っていい?」
「駄目です。どうしても吸いたいなら外行って下さい」
「雨降ってんじゃん」
「知りませんよ。てゆーかやっぱりもう帰って下さい」
「おまえさ、今みたいな方がいいよ。何か懐かない猫みたいで手懐け甲斐ありそう」
会話がいまいち噛み合わない。
そう言えばリカが浅野さんと付き合う前いつもこんなやり取りをしているのが横で見ていて面白くて私はずっと笑っていたけど、リカも苦労していたんだな。
それにしても、さっきから何気に帰れと促すと話を逸らされている気がする。
雨が降っているとはいえ、何でそんなに帰りたくないんだろう。
浅野さんの家って、リカから聞いた話では私の家からもそんなに遠く無いはずなのに。
「浅野さん、何かありました?」
それとなく尋ねてみる。
「……何が?」
「いえ、何となく」
「……別に何もねぇよ」
あからさまに不機嫌になり目を逸らされる。
リカ程では無いが、大学一年の頃から見てきて私もそれなりに浅野さんの事は少しはわかっているつもりだ。
浅野さんは、図星の時程不機嫌になる。
そしてそういう時は絶対他人の意見は聞かない。
まぁ普段から他人の意見なんて滅多に聞かない人だけど。となるともう私が開き直るしかなかった。
「レコード終わりましたよ。次何がいいですか?」
「リボルバー」
即答した。
私が初めて自分で買ったレコードで、一番大切にしているアルバム。
本当に迷惑で最低最悪な状況だというのに、どうしてだろう、それだけの事でつい頬が緩んでしまう……。
『リボルバー』から『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』へ。
途中で浅野さんにワインを見つけられ開けられて、仕方がないので一緒に飲んでB面を再生したまでは覚えているけど、その後の記憶が無い。
レコードは自動で停止していた。
どうやら私はベッドにもたれる様にしていつの間にか眠ってしまっていたらしい。
ふとベッドの上を見ると、浅野さんもレスポールを抱えたまま眠っていた。仕舞ってあげた方が良いのだろうけど、高価なギターに勝手に触れるのも躊躇われ、それに起こしてしまっては悪いのでそのままにしてブランケットをかけてあげる。
私はまたベッドの下に降りてもう一枚あるブランケットに包まり目が覚めた時と同じようにしてベッドにもたれかかり目を閉じた。
再び意識が遠退き始めた頃、ベッドの上で浅野さんが動く気配がしたけど眠たさが限界でもう目も開けられない……。
頭を撫でられているような温かい手の感触、その手が下りてきて私の頬に触れる……。
優しく撫でられる感触が何だか心地良くてこのまま眠っていたかったけど、重たい瞼を何とかして開くと、真剣な眼差しで真っ直ぐ私を見据える浅野さんの顔がわずか数センチの距離にあった。
驚いて後退ろうとすると両腕に捕えられ引き寄せられる。
「やめて!」
私の言葉を無視して浅野さんは私を捕らえる腕に力を込める。……寝惚けて私をリカと間違えているの?
「何するんですか、私はリカじゃない!」
「……知ってるよ」
じゃあ、なんで。
浅野さんはさらに顔を近付けて来る。
人を射抜くような目、まるでステージでギターを弾いて歌っている時のような……。
「ダメ……」
顔を背けたくてもガッチリ固定されていて動けない……。
「エリナ、……嫌?」
……何、その聞き方、それは、
「………ずるい」
浅野さんは満足気に口元に笑みを浮かべるとキスをしながら私をきつく抱き締めてくる。
身体中を痺れるような感覚が駆け巡る。
私、何で、……何してるんだろう。
ダメなのに、リカの、親友の彼氏となんて、絶対ダメなのに……。
どうして、されるがまま抗う事が出来ない……。
吐息と雨の音だけが聴こえる。
やっぱり雨の降る夜は嫌いだ。
昔から本当にろくな事がない。
なんて、違うか。雨のせいじゃない。
悪いのは全部私だ。
浅野さんも、私も、本当に最低だ……。
主にサークルの紹介がメインなので、サークル活動をする気の無かった私はあまり興味がなくその日は行かないつもりだった。だけど同じ学部で入学式当日に仲良くなったリカに誘われ、特に予定も無かったのでバイトの時間まで家で一人ぼーっとしてるより良いかととりあえず付き合い、野外の特設ステージを遠目から何となく眺めていた。
リカはあっちへこっちへ興味の引くサークルのブースを覗いては至るところでナンパされていた。
ステージでは文化系のサークルの人が何やら真面目に喋っていたその時、私の座っているベンチのすぐ近くでダンボールで作った手描きの看板を持った男の人が大きな声で意味のわからない言葉を叫び始め周囲の注目を集めていた。すぐに数人の男の人がその人を取り囲み「バカか」「次出番だから」「行くぞアホ」などと言いながらその人を担いで何処かへ連れて行った。
一瞬の出来事に呆気に取られているとリカが戻って来た。
その後も、リカは行ったり来たり、私はまたしばらく一人でステージを眺めていると、さっきのおかしな男の人がギターを持って野外ステージに登場した。
全然知らない人だけどそのギャップに興味が湧いてしまう。
けれど、その興味は予想を遥かに上回る衝撃で私の目と耳を釘付けにした……。
亡くなった父が好きだったビートルズの『ヘルター・スケルター』
ステージ上でギターを掻き鳴らして歌うその姿はついさっき見た奇怪な姿とはまるで別人のように激しく、時に繊細で、そうかと思えば少年の様な笑顔をふいに見せたり、挙句には得体の知れない不思議な色気の様な物さえ感じてしまって、その姿から私は最後まで目を逸らすことが出来なかった。
それが私の、浅野さんとの本当の出逢いだった。
「何見惚れてんの」
ふいに声を掛けられ我にかえる。
「……自意識過剰、さっき言われた言葉そのままお返しします」
ずっと立ったままだった。
テーブルを挟んで浅野さんの対角に座る。
「おまえ男見る目ないよな」
「浅野さんがカッコ良く見えるのはステージの上だけですよ」
「へぇ、いちおうカッコ良いとは思ってくれてんだ」
「ステージの上だけですって」
「ベッドの上でのオレのカッコ良さ知らねーくせに、……おまえまたそんな顔するし、なんかいつもと全然違うじゃん」
浅野さんはそう言って笑った。
「……何がですか」
「いつもはリカの横でニコニコ笑ってるだけって感じなのに、今日やたらツンケンしてるし」
「こんな時間にいきなり部屋に上がり込まれてニコニコしてる人、いると思います?」
「ほらそう言うの、今まで一度も見た事ない。それが素?リカにも見せた事ねーだろ」
私が怒れば怒るほど何故か浅野さんは嬉しそうだ。
「リカは私にこんな非常識な事してきませんからそもそも怒る事もないです」
「あ、煙草吸っていい?」
「駄目です。どうしても吸いたいなら外行って下さい」
「雨降ってんじゃん」
「知りませんよ。てゆーかやっぱりもう帰って下さい」
「おまえさ、今みたいな方がいいよ。何か懐かない猫みたいで手懐け甲斐ありそう」
会話がいまいち噛み合わない。
そう言えばリカが浅野さんと付き合う前いつもこんなやり取りをしているのが横で見ていて面白くて私はずっと笑っていたけど、リカも苦労していたんだな。
それにしても、さっきから何気に帰れと促すと話を逸らされている気がする。
雨が降っているとはいえ、何でそんなに帰りたくないんだろう。
浅野さんの家って、リカから聞いた話では私の家からもそんなに遠く無いはずなのに。
「浅野さん、何かありました?」
それとなく尋ねてみる。
「……何が?」
「いえ、何となく」
「……別に何もねぇよ」
あからさまに不機嫌になり目を逸らされる。
リカ程では無いが、大学一年の頃から見てきて私もそれなりに浅野さんの事は少しはわかっているつもりだ。
浅野さんは、図星の時程不機嫌になる。
そしてそういう時は絶対他人の意見は聞かない。
まぁ普段から他人の意見なんて滅多に聞かない人だけど。となるともう私が開き直るしかなかった。
「レコード終わりましたよ。次何がいいですか?」
「リボルバー」
即答した。
私が初めて自分で買ったレコードで、一番大切にしているアルバム。
本当に迷惑で最低最悪な状況だというのに、どうしてだろう、それだけの事でつい頬が緩んでしまう……。
『リボルバー』から『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』へ。
途中で浅野さんにワインを見つけられ開けられて、仕方がないので一緒に飲んでB面を再生したまでは覚えているけど、その後の記憶が無い。
レコードは自動で停止していた。
どうやら私はベッドにもたれる様にしていつの間にか眠ってしまっていたらしい。
ふとベッドの上を見ると、浅野さんもレスポールを抱えたまま眠っていた。仕舞ってあげた方が良いのだろうけど、高価なギターに勝手に触れるのも躊躇われ、それに起こしてしまっては悪いのでそのままにしてブランケットをかけてあげる。
私はまたベッドの下に降りてもう一枚あるブランケットに包まり目が覚めた時と同じようにしてベッドにもたれかかり目を閉じた。
再び意識が遠退き始めた頃、ベッドの上で浅野さんが動く気配がしたけど眠たさが限界でもう目も開けられない……。
頭を撫でられているような温かい手の感触、その手が下りてきて私の頬に触れる……。
優しく撫でられる感触が何だか心地良くてこのまま眠っていたかったけど、重たい瞼を何とかして開くと、真剣な眼差しで真っ直ぐ私を見据える浅野さんの顔がわずか数センチの距離にあった。
驚いて後退ろうとすると両腕に捕えられ引き寄せられる。
「やめて!」
私の言葉を無視して浅野さんは私を捕らえる腕に力を込める。……寝惚けて私をリカと間違えているの?
「何するんですか、私はリカじゃない!」
「……知ってるよ」
じゃあ、なんで。
浅野さんはさらに顔を近付けて来る。
人を射抜くような目、まるでステージでギターを弾いて歌っている時のような……。
「ダメ……」
顔を背けたくてもガッチリ固定されていて動けない……。
「エリナ、……嫌?」
……何、その聞き方、それは、
「………ずるい」
浅野さんは満足気に口元に笑みを浮かべるとキスをしながら私をきつく抱き締めてくる。
身体中を痺れるような感覚が駆け巡る。
私、何で、……何してるんだろう。
ダメなのに、リカの、親友の彼氏となんて、絶対ダメなのに……。
どうして、されるがまま抗う事が出来ない……。
吐息と雨の音だけが聴こえる。
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昔から本当にろくな事がない。
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