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4.五月闇に、忍び寄る
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車の中で、今日の話をし始める。ごく普通の、友人としての食事会だったと伝えると、依澄さんは安堵しているようだった。
ただし、結婚の話を振られたことは言えなかった。依澄さんがルークだと知ったあと、彼は結婚の話をしなくなった。どう考えているのか、聞けず終いのまま。怖くて切り出すことができないでいた。
数十分で家に着き、玄関を入る。クローゼットのある寝室は、廊下の真ん中にある扉だ。
「先に着替えてきますね」
部屋を指差しながら、後ろにいる依澄さんに話しかけてハッとする。
(一人じゃ……脱げないんだった)
仕方なく、意味深に笑みを浮かべる彼に、おずおずと切り出す。
「手伝って……もらえますか?」
彼はこれ以上ないくらい口角を上げ、「もちろん」と返す。それだけで、心拍数は上がっていく。
先に寝室に入ると、依澄さんは私の背後に立った。部屋の明かりは点けず、開けっぱなしの扉から、廊下に灯る明かりが床に射しているだけだ。
実のところ、一昨日は首に印を付けられただけ。そして昨日は、付けられそうになっただけで終わっている。同じベッドで眠ったものの、最後までしていないのだ。
今頃になってアルコールが回ったみたいに、体が疼き熱を帯び始める。ドキドキしながら立っていると、依澄さんが腕を動かす気配がした。
背中に垂れたリボンが、シュルリと音を立て解かれる。隠れていた首筋にクーラーで冷やされた、ひんやりとした空気が触れる。けれどそれは、いきなり熱いものに変わった。
「……んっ」
押し殺した吐息に混じり、彼の唇から放たれたリップ音が部屋に響く。場所を変え、何度も口付けながら、依澄さんはゆっくりファスナーを下ろしていった。
「恵舞……。綺麗だ。できるなら、ずっと閉じ込めておきたいくらい」
彼は開いた背中に手を滑らせ、左の肩口をずらしながらそこに唇を這わせ言った。
「依澄さ……ん……」
お腹の奥からヒリヒリと電流が流れ始め、名前を呼ぶので精一杯だ。その息は、温度を高めて漏れ始めていた。
右側の肩もずらされると、ワンピースは重力に逆らえず、するりと落ちていく。それと同じタイミングで、ブラジャーが緩められた。
「あっ、んっ!」
両側から下着の下に滑り込んだ大きな手が、私の双房を包み込む。そのまま感触を楽しむように、やわやわと揉まれ始めた。
「恵舞。こっち……向いて」
肩越しに囁かれ、誘われるように彼に凭れ掛かり上に顔を向ける。妖しいほど色気のある笑みが、一瞬目に入ったかと思うと、甘い唇が、すぐさま降ってきた。
ただし、結婚の話を振られたことは言えなかった。依澄さんがルークだと知ったあと、彼は結婚の話をしなくなった。どう考えているのか、聞けず終いのまま。怖くて切り出すことができないでいた。
数十分で家に着き、玄関を入る。クローゼットのある寝室は、廊下の真ん中にある扉だ。
「先に着替えてきますね」
部屋を指差しながら、後ろにいる依澄さんに話しかけてハッとする。
(一人じゃ……脱げないんだった)
仕方なく、意味深に笑みを浮かべる彼に、おずおずと切り出す。
「手伝って……もらえますか?」
彼はこれ以上ないくらい口角を上げ、「もちろん」と返す。それだけで、心拍数は上がっていく。
先に寝室に入ると、依澄さんは私の背後に立った。部屋の明かりは点けず、開けっぱなしの扉から、廊下に灯る明かりが床に射しているだけだ。
実のところ、一昨日は首に印を付けられただけ。そして昨日は、付けられそうになっただけで終わっている。同じベッドで眠ったものの、最後までしていないのだ。
今頃になってアルコールが回ったみたいに、体が疼き熱を帯び始める。ドキドキしながら立っていると、依澄さんが腕を動かす気配がした。
背中に垂れたリボンが、シュルリと音を立て解かれる。隠れていた首筋にクーラーで冷やされた、ひんやりとした空気が触れる。けれどそれは、いきなり熱いものに変わった。
「……んっ」
押し殺した吐息に混じり、彼の唇から放たれたリップ音が部屋に響く。場所を変え、何度も口付けながら、依澄さんはゆっくりファスナーを下ろしていった。
「恵舞……。綺麗だ。できるなら、ずっと閉じ込めておきたいくらい」
彼は開いた背中に手を滑らせ、左の肩口をずらしながらそこに唇を這わせ言った。
「依澄さ……ん……」
お腹の奥からヒリヒリと電流が流れ始め、名前を呼ぶので精一杯だ。その息は、温度を高めて漏れ始めていた。
右側の肩もずらされると、ワンピースは重力に逆らえず、するりと落ちていく。それと同じタイミングで、ブラジャーが緩められた。
「あっ、んっ!」
両側から下着の下に滑り込んだ大きな手が、私の双房を包み込む。そのまま感触を楽しむように、やわやわと揉まれ始めた。
「恵舞。こっち……向いて」
肩越しに囁かれ、誘われるように彼に凭れ掛かり上に顔を向ける。妖しいほど色気のある笑みが、一瞬目に入ったかと思うと、甘い唇が、すぐさま降ってきた。
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