地球に落ちた(元)神様〜移住先で自由気ままな人生はじめました〜

涼月あん

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62☆ 島巡り裏話1

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月夜の旅館にてーーー

「アディ⋯宴会に参加しなくていいの?」

「騒がしいのは⋯好きではなくてよ⋯。ヘラこそ参加しないの?」

「アナがいるから参加しないわ。アナはお酒飲めないもの。二十歳になっていない以前に⋯元々飲めないでしょ?」

「あら?アナならわたくしが見てるわよ?」

「いいえ⋯具合が悪くならないか心配だから⋯」

「ふふふ⋯ヘラは心配性なんだから!」

どうやら、この三人は宴会には参加しないようだ。アテナーシャは⋯夕食の時間まで寝ている。

ご飯の時間になり、三人で夕食を頂く。もちろん部屋食だ。

「わぁ~ボタン鍋?アルテちゃんのお肉?」

「ふふそうよ!ボタン鍋を特別に出してくれたようね」

「わたくしは⋯ワインを飲みながら頂こうかしら?女将さんワインを二人分お願いね」

『はい、かしこまりました。この度はありがとございました。奥さまがあの大猪を捌けるなんて⋯びっくりでしたわ!』

「ええ⋯牛も捌けますから⋯猪はまだ小さなほうね⋯」

『まぁ!そうなのですか?凄いですね!それでは⋯ワインをお持ちします。お嬢様は、ジュースでいいですか?』

「はい!オレンジジュースをお願いします」

『カワイイわね⋯私は息子二人だから⋯娘はいいわよね⋯』

「ふふ⋯ええ⋯娘はカワイイわよ!一緒に買い物したり、料理したり出来るから」

『うらやましいわ⋯ではお持ちしますので、お待ちください。失礼します』

このあと夕ご飯を食べ終わり、三人で滝の見える露天風呂に入り、アテナーシャは先に就寝した。

ヘラーダとアフロディーティアは、ゼウスナー達が帰って来るまで、ワインを飲んで待っていた。

「アディ⋯初日から問題が起こったわね⋯」

「ええ⋯これからもっと増えるのかしら?」

「どうかしら?⋯アディ⋯本当は神力暴走しそうだから⋯参加しなかったの?」

「ん~⋯神の時は、神力である程度の魅了は⋯抑えられたんだけど⋯。今は⋯少しの神力とはいえ⋯人間には魅了が効きますし⋯」

「まぁ⋯私達ギリリッシアの神々には耐性あるから⋯暴走しても⋯魅了は効かないものね⋯」

「わたくし達⋯ギリリッシアの神々には⋯アナの人(神)たらしも効かないものね!ふふ」

「それは⋯ギリリッシアの神々はみな家族だから⋯効いたら困るわね⋯はぁ⋯」

「ふふ、ヘラ暴走はしないから大丈夫よ⋯。本当に昔から騒がしいのは好きじゃないだけよ!」

「光属性の神って⋯騒がしいのは嫌いよね⋯アナもそうだし⋯」

アフロディーティアは、神力を制御できたり出来なかったり⋯コントロールにムラがあった。

アフロディーティアの神力は【魅了神力】⋯対象者を魅了する神力⋯と【美身光神力】⋯対象者を美しく変身させる神力⋯を持っている。

美身光神力は、今は神力が弱いので、効力はかなり薄い。それでも、一度施工すれば約半年は美しさを保てる。

「今日は高齢者ばかりだから⋯さすがのゼスも浮気出来ないから安心ね。ふふ」

「⋯これでお婆ちゃんと浮気なんかされたら⋯メンタルやられるわ⋯。立ち直れないかも?」

「ふふふ!ふふふふふ!もう~ヘラ!笑わせないで!ぷふ!」

「アディ⋯私は⋯真剣よ⋯!ぷふふ!」

ヘラーダとアフロディーティアは⋯他愛ない会話をして、みんなの帰りを待っていた。


火野家のホテルにてーーー

「父様⋯母様⋯お部屋に帰る前に、お土産店に行ってきてもいいですか?」

「あらそうね⋯アナは休んでたから⋯見てなかったわね⋯」

「ああ⋯そうか⋯一人はダメだぞ!」

「それなら⋯僕が一緒行くよ」

「アポロ頼むぞ」

「はい⋯アナ行こう」

「父様、母様、行ってきます!」

夕食のビッフェを食べた後、アテナーシャはアポロンドとお土産店に行った。

お土産店で何を買おうか⋯と見てまわる。もちろん⋯手はつないでいる⋯。

「ふふふ~~ん♪」

「アナは何を買うのか決まった?」

「ホテルに着いて、お土産店を通り過ぎた時に⋯見かけたのですが⋯」

「う⋯んと⋯あれ!あれです!【やおろず溶岩チョコ】!」

「やおろず溶岩チョコ?」

やおろず溶岩チョコは、ゴツゴツした形のチョコにストロベリーソースが入っている。大きさも鶏の卵くらいで、食べ応えのあるチョコだ。
とても人気があり【お土産売れ筋ランキング】に入っている。

「はは⋯やっぱり⋯チョコだったか!」

「でも⋯一日で食べれるチョコの量は決まってるので⋯これだと⋯一日一個か二個しか食べれられないかな⋯」

「あんまり食べると⋯母様に怒られるからね」

「う⋯ん⋯今日は⋯チョコフォンデュを食べたので⋯お家に帰ってから食べます⋯」

アテナーシャは、ヘラーダにチョコレートを食べすぎないように制限されていた。

チョコを食べ過ぎて、ご飯を食べないと健康に悪いからだ。ちょっとでもいいので、キチンとご飯を食べるように言われている。

明日は、イチゴ狩りでイチゴチョコにして食べる予定なので⋯帰るまで我慢だ。

すると⋯アポロンドが真面目な顔でアテナーシャをじっと見ていた。

「⋯⋯アナ⋯ほっぺにチョコついてるよ?」

「え?チョコフォンデュがはねたので⋯ついたのかしら?」

アテナーシャはカバンからハンカチを取り出して、頬を拭いてもらおうとした。
 
「アポロくん⋯ハンカチで取ってくれる?」

「うん⋯⋯⋯⋯⋯」

「⋯⋯⋯ちゅ!ペロ!」

「アポロくん!ほっぺなめたの?ねぇ⋯なめたでしょ?」

アポロンドはハンカチで取らず⋯アテナーシャの頬のチョコをナメっとったのだ!

「ははは!うん!なめたよ!」

「もう!⋯は⋯は⋯早く買って⋯お部屋に帰りましょう!」

真っ赤な顔で、プンプン怒るアテナーシャを楽しそうにみているアポロンド。

まわりでは⋯お土産店に入った時から⋯その場にいた客がずっと二人を見ていた。

『わぁ⋯さすが外人だ⋯人前でもイチャイチャだな⋯』
『何?バカップル?でも眼福だわ!』
『青春やね~⋯』

今日もアテナーシャには甘々なアポロンドだった。
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