みかんちゃんの魔法日和〜平和な世界で暮らす、魔法使いの日常

香橙ぽぷり

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5年生6月

テトリちゃんと学校へ(中)

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そうしてその大事なお話が終わると、女の子達はわたしの格好に注目しました。
「あ!みかんちゃん、いつもと違う髪飾りを付けてるね」
そう真っ先にいったのは、いろんなことに気が付く彩ちゃんです。
わたしは昨日もらったお星様のをちゃんと付けてきていました。
いつもはお気に入りのみかん色のボンボンを付けていて、めったに変えないもんね。
「そう。おばあちゃんがお土産にくれたの」
わたしがそう答えると、周りにいた女の子みんなでうなずいてくれました。
「かわいいよね」
「本当?」
ほめてもらって、わたしはとってもうれしくなりました。
そして今度は美穂ちゃんに聞かれます。
「それからその服って、みかんちゃんのお気に入りのだよね」
そう前に着てきた時に、みんなにもいっていたようです。
わたしはうなずきながら、はしゃぎます。
「うん、そうなの。似合う?似合う?」
すると男の子達も答えてくれます。
「いつもと少し、雰囲気違って見えるよね」
そんな中健治くんが、わたしの隣の席に座っている高志くんにいいます。
「似合ってるよなー?高志」
その言葉に、みんなが高志くんを注目しました。
その高志くんは、怒った顔になっていいます。
「それはそうだけど、そういうことをいちいちおれにいうなよ」
そしてみんなとは逆の方を向いてしまいました。
ありゃ。わたし、はしゃぎすぎたかな?
そんな高志くんの様子に、ちょっと反省しました。
でもやっぱり、昨日のことはみんなにお話しておきます。
そんな雰囲気を変えられるように、明るく話し始めます。
「そうだ!わたし昨日ね、サンタさんに会いに行ったんだよ」
そういうとクラスの半分はうれしそうに、そして半分は驚いた顔になりました。
「サンタ・クロースって本当にいるのか?」
そう聞く温広くんに、わたしは大きくうなずきます。
「うん。ずっと北の国にね。
昨日から来ているおばあちゃん達に連れて行ってもらったの。
サンタさんお手製の、木のおもちゃも見てきたよ」
そう説明すると、麻緒ちゃんがうらやましそうにいいました。
「いいなあ、みかんちゃん。
わたしもサンタさんに会ってみたい」
その言葉に、わたしはちょっと考えます。
そうだよね。みんなも会ってみたいよね。
でも魔法使いのわたしでも、サンタさんのところには簡単に行けません。
おばあちゃんくらいの一人前の魔法使いでないとね。
わたしはまたサンタさんに会う約束はしました。
でもあの移動の魔法はみんなには秘密だし、お友達も一緒には無理だよね。
そこでわたしは、普通の方法をいってみます。
「わたしもおばあちゃん達に連れて行ってもらったから、めったに行けないの。
でもサンタさんは、この世界に普通に住んでいる人だから、飛行機に乗れば行けるよ。
サンタさん、お客さんを待ってるって」
そういうと麻緒ちゃんはうなずいてくれたけど、ちょっと残念そうです。
「そうだね。大きくなってから行くね」
その顔を見て、わたしはまた考えます。
うーん。これじゃあ先すぎるもんね。
わたしだけ楽しんできたんだから、できるだけいいことを教えてあげたいです。
そう思って、他のことも思い出しました。
「それからね、サンタさんはお手紙も喜んでいたよ」
すると麻緒ちゃんは、ぱっと明るい顔になりました。
そしてわくわくしていいます。
「お手紙?うん、書こうかな。
いつもプレゼントをもらってるお礼。
お手紙なら、今でも書けるよね」
「うん」
そう喜んでくれて、わたしは安心しました。
するとこの話に、柾紀くんもいいました。
「ぼくもお手紙を書いたんだ。届いてるかな?」
そう聞かれて、わたしは思い出しました。
!そうだね。お手紙っていえば、柾紀くんに伝えなきゃいけなかったんだよ。
柾紀くんのお手紙を見つけて、うれしかったこと。
「うん。ちょうどわたしが行った時に、机の上にあったよ。
柾紀くんのお手紙」
テトリちゃんもうなずきます。
「はい。サンタさんに届いたお手紙の中から、みかんちゃんが見つけたものですよね?」
そう教えると、柾紀くんはとってもうれしそうな笑顔になりました。
「本当?良かった。
ちゃんとサンタさんが読んでくれてるんだ」
この話に、麻緒ちゃんも燃えます。
「すごいね!わたしも絶対書こう!」
それからテトリちゃんが、話題を変えて話し始めます。
「トナカイさんにも会ったんです。
サンタさんの家には、3頭のトナカイさんがいました。
みんな優しくて、私を背中にも乗せてくれたんです」
そんな様子を見て、テトリちゃんは本当にトナカイさんが大好きなんだなあって感じます。
わたしも大好きだけど、もっといっぱいにね。
みんなにも、そんなテトリちゃんの気持ちが伝わったみたいです。
にこにことうなずいてくれました。
「いいね、テトリちゃん」
それから桜ちゃんとももちゃんが、息をぴったり合わせていいます。
「サンタさんって、本当にトナカイと一緒なんだ」
「空飛ぶソリもあるの?」
わたしは聞いてきたことを説明します。
「うん。ちゃんとあるよ。
トナカイさんは、飛行機くらい速く飛べるんだって。
そして空でサンタさんが袋を逆さまにすると、ちゃんとプレゼントがみんなの家に届くみたい」
みんなもその仕組みに感心します。
「へえ。すごいねー」
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