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第2章
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ガタゴトと馬車はゆっくりと進む。
向かいには兄上が座っている。
久しぶりに屋敷の外に出たため、賑やかな王都の街並みに見を見張る。
あれから、あっという間に話しが進み、今日は辺境へと向かう日だ。
「兄上とこうして2人で出かけるなんて、不思議な感じです。」
「そうだな。滅多にない機会だし、ゆっくり楽しみながら行こうじゃないか。」
久しぶりに友人にも会いたいし、挨拶もしておきたいと、兄上が同行してくれることになった。
外には、侯爵家の護衛達が控えている。
幼い頃、10歳年の離れた兄に、憧れていた。婚約するまで、『孕み子』である自分を守ってくれていたのは、いつも兄だった。
「なんだか、ちょっとした旅行のようですね。」
「たまには、兄弟水入らずもいいものだろう?」
「はい。ふふ。今だけは兄上を独占できますね。」
「いつもは愛する妻と子どもに独占されているからな。」
ははは、と豪快に笑う兄上につられて、笑ってしまう。
こんな風に笑うのは、いつぶりだろうか。
外はいい天気で、街中はたくさんの人で賑わっている。
新しくできた店の前に、見慣れた馬車が停められている。ドキンと胸が高鳴る。
何度も乗っていた馬車で、見間違える訳がない。
馬車の中から、2人の人物が出てくる。
幸せそうに、微笑みあい、寄り添う2人。
見たくないのに、目が離せない。
その1人がふいに、こちらに目を向ける。
ラグアルだ。
それは、ほんの一瞬のことで、目が合ったことも気のせいだったかと思わせる程の、
それぐらい、ほんの一瞬の出来事だった。
向かいには兄上が座っている。
久しぶりに屋敷の外に出たため、賑やかな王都の街並みに見を見張る。
あれから、あっという間に話しが進み、今日は辺境へと向かう日だ。
「兄上とこうして2人で出かけるなんて、不思議な感じです。」
「そうだな。滅多にない機会だし、ゆっくり楽しみながら行こうじゃないか。」
久しぶりに友人にも会いたいし、挨拶もしておきたいと、兄上が同行してくれることになった。
外には、侯爵家の護衛達が控えている。
幼い頃、10歳年の離れた兄に、憧れていた。婚約するまで、『孕み子』である自分を守ってくれていたのは、いつも兄だった。
「なんだか、ちょっとした旅行のようですね。」
「たまには、兄弟水入らずもいいものだろう?」
「はい。ふふ。今だけは兄上を独占できますね。」
「いつもは愛する妻と子どもに独占されているからな。」
ははは、と豪快に笑う兄上につられて、笑ってしまう。
こんな風に笑うのは、いつぶりだろうか。
外はいい天気で、街中はたくさんの人で賑わっている。
新しくできた店の前に、見慣れた馬車が停められている。ドキンと胸が高鳴る。
何度も乗っていた馬車で、見間違える訳がない。
馬車の中から、2人の人物が出てくる。
幸せそうに、微笑みあい、寄り添う2人。
見たくないのに、目が離せない。
その1人がふいに、こちらに目を向ける。
ラグアルだ。
それは、ほんの一瞬のことで、目が合ったことも気のせいだったかと思わせる程の、
それぐらい、ほんの一瞬の出来事だった。
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