運命と運命の人

なこ

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第2章

7

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本来ならば、ユアンの体調を鑑みながら、3日ほどかけ、ゆっくりと、辺境へと向かう予定だった。

セレンの目から見ても、少しずつではあったが、ユアンは前向きに自分と向き合えるようになってきていたのに、

あの2人のせいで、それすら、一気に後退してしまった。

ユアンは大丈夫と言うが、顔色はずっと悪いままだ。こうなれば、少しでも早く到着し、休ませたい。セレンは馬車を急がせ、2日という行程で、やっと辺境領までやって来た。

門を通り抜け、入り口の前まで来ると、友人であるカイゼルが出迎えてくれる。

「予定より早かったな。」

「想定外のことが起こった。到着してすぐに申し訳ないが、ユアンを休ませて欲しい。」

馬車の中では、真っ青なユアンが、目を閉じたまま動かない。

「…辺境でやっていけるのか?」

そう呟きながら、カイゼルはユアンを抱き抱えて、馬車から降ろした。

「すまない、わたしが運ぶから、案内してくれ。」

セレンが代わろうとするが、カイゼルはそのまま屋敷の中へと入っていく。

「お前もだいぶ疲れている様子だぞ。とりあえず休め。ああ、他の者たちもご苦労だったな。この子は、わたしが、寝室まで運んで行くから、皆安心して休むがいい。」

無理な行程をおしてきたので、皆相当に疲弊していた。

辺境伯の言葉に安堵し、使用人たちに案内されると、皆それぞれ邸に入っていく。

カイゼルの後姿を眺めながら、セレンもほっと一息ついた。


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