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第9章
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撫であげるカイゼルの左手がぬるぬると濡れ始める。
「自分、で…?」
「この年になるまで、なぜしてこなかった?知らなかったのか?」
「知っ、ていました…」
知識としては知っていた。ただ、それをしたいと思う程、ユアンは欲情するということがなかった。
早熟な孕み子たちの中で、ユアンは性に対する目覚めがとても遅い方だった。
それでもラグアルとの婚姻が近づくにつれ、その衝動が強くなる度、ユアンは自分で何度か試みようとしていたのだ。
そして、その都度諦めた。
それをしてしまったら、自分の身体が変わってしまいそうで、怖かった。
後数カ月待てばラグアルの元へ嫁ぐ。
その時全てをラグアルに任せればいいと、その熱を身体に溜め込むようになっていた。
「あの男のせいか?」
囁きながら、カイゼルは舐め上げていた耳を軽く噛みやる。
「ちがっ、ちがいますっ」
「あの男に禁じられでもしていたのか?」
カイゼルの左手が、優しく撫であげるものから、きつく握りしめ扱く手振りに変わる。
「やめっ!ちがっ、ちがいますからっ!」
「薬でも抑えきれない程、溜め込まれていたんだな。」
「ああっ!」
ユアンはカイゼルの手に精を吐き出した。
「前からこうしておけば、あのように発情することはなかったはずだぞ。」
吐き出された精を軽く舐めると、カイゼルはその指をユアンの後孔へぷつりと刺した。
ひっ、と息を飲むとユアンはその指の感触に身を捩りながら、喘ぎ始める。
カイゼルの太く長い指が、ユアンの中をぐにぐにとかき混ぜる。
「あ、うぅ…うっ、あっ…」
一本、二本と指が増え、三本になったところで、またユアンの身体が跳ね上がる。
「ふぅあっ!カイゼルさまあっ…」
「ユアン、もう薬は飲まなくていい。自分で慰める必要もない。わたしがいる。いいな。」
薄らと開いた翡翠の瞳がカイゼルをとらえる。その蕩けた表情に、カイゼルは堪らず張り詰めた昂りをユアンの後孔へとあてがった。
「いいな。ユアン。」
こくこくと頷くユアンの中に、ゆっくりとカイゼルが沈み込む。
「ふあっ、あ……」
ユアンの中は、熱く畝るようにカイゼルの昂ぶりを飲み込んでゆく。
「…くっ」
「ああ、カイゼルさま、あっ……」
「この先、わたし以外を受けいれてはならない。わたしはお前を決して手離さない。いいな。ユアン…」
頷こうとしたユアンをカイゼルが突き刺す。
「ひっっ!ああっ!」
ぐぶぐぶと、ユアンの中をカイゼルが動き出す。
ユアンの膝を自分の肩へと乗せ上げ、カイゼルの動きは加速していく。
「ああっ!カイゼルさまっ、まって、そんな…」
「わたしのものを、こんなに飲み込んでおきながら、待てるのか…」
「あっ、ふあっ、はっ、はあ」
ぐぶぐぶとカイゼルを飲み込みながら、ユアンは快楽を拾い始めた。
「…熱い、です。カイゼルさま、もっと、して……ふあっ!」
ユアンの中が蠢くように、カイゼルの昂りを締め付ける。
ユアンの小柄な身体は、カイゼルに突き上げられ、揺さぶられ、それでももっと、もっとと、カイゼルを求める。
「…カイゼルさま、あ、して、」
「はあっ、なんだ、ん?」
「あ…して…あいして、る」
「ふっ、ああ、わかってる。ユアン、わかってる…」
ユアンを抱く快楽と、愛おしいと思う気持ちの高ぶりは、これまで感じたことのない興奮をカイゼルにもたらしていた。
「あ、して、る…あっ、あ、ふっ、カイゼルさま、あい、して…」
「…くっ、ユアンっ、わたしもっ…」
ユアンをきつく抱きしめながら、カイゼルは中へ精を吐き出した。
わたしも……
わたしは何を言おうとしたのか…
「はっ、は、はあ、はあ…」
カイゼルの下では薄らと汗を滲ませ、ユアンが息を弾ませている。
その上に、カイゼルの汗が、ぽたぽたと雫を落とす。
額の汗を拭うように触れると、ユアンは甘えるように身をくねらせた。
自分を愛していると言うユアンが愛おしい。欲しくてたまらないそれを、自分のものにした。
_____幸せには、できない
兄王の言葉が頭から離れない。
こんな自分をユアンは愛していると言う。
こんな自分が、ユアンを幸せにできるのか。
飲み込んだあの言葉は本物なのか。この気持ちが、あの言葉の意味として正しいのか。
ユアンを幸せにしてやりたい。
自分にそれができるのか、ユアンは自分といて幸せに思えるのか。
その夜、カイゼルは何度もユアンを抱いた。
愛していると言われる度、ユアンの中で何度も果てた。
「自分、で…?」
「この年になるまで、なぜしてこなかった?知らなかったのか?」
「知っ、ていました…」
知識としては知っていた。ただ、それをしたいと思う程、ユアンは欲情するということがなかった。
早熟な孕み子たちの中で、ユアンは性に対する目覚めがとても遅い方だった。
それでもラグアルとの婚姻が近づくにつれ、その衝動が強くなる度、ユアンは自分で何度か試みようとしていたのだ。
そして、その都度諦めた。
それをしてしまったら、自分の身体が変わってしまいそうで、怖かった。
後数カ月待てばラグアルの元へ嫁ぐ。
その時全てをラグアルに任せればいいと、その熱を身体に溜め込むようになっていた。
「あの男のせいか?」
囁きながら、カイゼルは舐め上げていた耳を軽く噛みやる。
「ちがっ、ちがいますっ」
「あの男に禁じられでもしていたのか?」
カイゼルの左手が、優しく撫であげるものから、きつく握りしめ扱く手振りに変わる。
「やめっ!ちがっ、ちがいますからっ!」
「薬でも抑えきれない程、溜め込まれていたんだな。」
「ああっ!」
ユアンはカイゼルの手に精を吐き出した。
「前からこうしておけば、あのように発情することはなかったはずだぞ。」
吐き出された精を軽く舐めると、カイゼルはその指をユアンの後孔へぷつりと刺した。
ひっ、と息を飲むとユアンはその指の感触に身を捩りながら、喘ぎ始める。
カイゼルの太く長い指が、ユアンの中をぐにぐにとかき混ぜる。
「あ、うぅ…うっ、あっ…」
一本、二本と指が増え、三本になったところで、またユアンの身体が跳ね上がる。
「ふぅあっ!カイゼルさまあっ…」
「ユアン、もう薬は飲まなくていい。自分で慰める必要もない。わたしがいる。いいな。」
薄らと開いた翡翠の瞳がカイゼルをとらえる。その蕩けた表情に、カイゼルは堪らず張り詰めた昂りをユアンの後孔へとあてがった。
「いいな。ユアン。」
こくこくと頷くユアンの中に、ゆっくりとカイゼルが沈み込む。
「ふあっ、あ……」
ユアンの中は、熱く畝るようにカイゼルの昂ぶりを飲み込んでゆく。
「…くっ」
「ああ、カイゼルさま、あっ……」
「この先、わたし以外を受けいれてはならない。わたしはお前を決して手離さない。いいな。ユアン…」
頷こうとしたユアンをカイゼルが突き刺す。
「ひっっ!ああっ!」
ぐぶぐぶと、ユアンの中をカイゼルが動き出す。
ユアンの膝を自分の肩へと乗せ上げ、カイゼルの動きは加速していく。
「ああっ!カイゼルさまっ、まって、そんな…」
「わたしのものを、こんなに飲み込んでおきながら、待てるのか…」
「あっ、ふあっ、はっ、はあ」
ぐぶぐぶとカイゼルを飲み込みながら、ユアンは快楽を拾い始めた。
「…熱い、です。カイゼルさま、もっと、して……ふあっ!」
ユアンの中が蠢くように、カイゼルの昂りを締め付ける。
ユアンの小柄な身体は、カイゼルに突き上げられ、揺さぶられ、それでももっと、もっとと、カイゼルを求める。
「…カイゼルさま、あ、して、」
「はあっ、なんだ、ん?」
「あ…して…あいして、る」
「ふっ、ああ、わかってる。ユアン、わかってる…」
ユアンを抱く快楽と、愛おしいと思う気持ちの高ぶりは、これまで感じたことのない興奮をカイゼルにもたらしていた。
「あ、して、る…あっ、あ、ふっ、カイゼルさま、あい、して…」
「…くっ、ユアンっ、わたしもっ…」
ユアンをきつく抱きしめながら、カイゼルは中へ精を吐き出した。
わたしも……
わたしは何を言おうとしたのか…
「はっ、は、はあ、はあ…」
カイゼルの下では薄らと汗を滲ませ、ユアンが息を弾ませている。
その上に、カイゼルの汗が、ぽたぽたと雫を落とす。
額の汗を拭うように触れると、ユアンは甘えるように身をくねらせた。
自分を愛していると言うユアンが愛おしい。欲しくてたまらないそれを、自分のものにした。
_____幸せには、できない
兄王の言葉が頭から離れない。
こんな自分をユアンは愛していると言う。
こんな自分が、ユアンを幸せにできるのか。
飲み込んだあの言葉は本物なのか。この気持ちが、あの言葉の意味として正しいのか。
ユアンを幸せにしてやりたい。
自分にそれができるのか、ユアンは自分といて幸せに思えるのか。
その夜、カイゼルは何度もユアンを抱いた。
愛していると言われる度、ユアンの中で何度も果てた。
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